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光り輝く空の下 ~人が怪物にかわっていく世界の中で、目覚めた超能力を使って戦い生き残る~  作者: よぎそーと
2章

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38 無謀でも今はやるしかない行動

「じゃあ、どうやってレベルを上げる?」

 なんにせよ必要になること。

 レベル上げによる能力上昇。

 それをどうやってやるか。

 ヒロキの問いかけに、他の三人も思案する。



 レベルの上昇だけなら特に何もする必要は無い。

 何もしなくても自然とレベルは上がる。

 地球の活性化の影響は人間にも出ている。

 時間はかかるが自然とレベルは上がる。



 だが、それでは意味がない。

 今は早急に、少しでも速くレベルを上げねばならない。

 その為にも怪物を倒さねばならない。

 そうすれば通常より早くレベルを上げられる。



「問題は怪物をどうやって倒すかだな」

「外に出て来るのを待つのが一番だけど」

 コウシロウの声にユウマが続く。

 怪物が外を出歩いてくれれば楽になる。

 だが、待ってるのでは時間がかかる。

 怪物はいま集結してる最中だ。

 それらが再び外に出るまで、まだ時間がかかるはず。

 それまで待ってる時間があるかどうか。



 今はユウマの恋人を助けるという目的がある。

 無事なうちに救助したい。

 怪物が人をどう扱うかは分からない。

 だが、穏便に扱うとは思えない。



「となると」

 ある程度は無謀な事もしなければならない。

 短時間で成果をあげるなら、方法は限られてくる。

「襲うしかない」

 危険だがやるしかなかった。



「怪物を倒さないとレベルは上がらない。

 だったら、集まってる所に押し入る」

 ヒロキの提案。

 他の者は硬い表情をしながらも頷く。



「確かに危険だけど、効率もいい。

 ばらばらに動いてるのを見つけなくて済む。

 固まってるから経験値も手に入りやすい」

 物は言い様である。

 だが、間違ってはいない。



「ヒサトモ。

 一番手薄な場所って分かるか?」

「時間をくれれば」

「そこからやろう」

 さすがに安全策はとる。

 まずは出来る所から攻略していく。



「出来るだけ敵を逃がしたくない。

 他の所に情報が漏れたら面倒だ」

「じゃあ、俺がどうにかする」

 コウシロウが名乗りを上げる。

「結界を張れば、中から外に出られん。

 閉じ込めて一気に倒そう」



「それと、俺だな」

 ユウマも続いた。

「中に入ったら暴れてやる。

 それで構わないんだろ」

「そうしてくれ」

 やる気を漲らせてるユウマにはそのまま頑張ってもらう。



 あとは近くに適度な集団がいれば良いのだが。

 そこまで都合良く事は運ばない。

「小さいところでも何十匹もいるよ」

 ヒサトモの探知範囲にいる群れは、既にそれくらいの規模になっている。

 他の群れはもっと多い。

 四人でそれを倒せるかどうか。



「明日、物を集めにいくついでに探してみよう」

 行動範囲を広げ、探知する場所を増やす。

 そうして手頃なのを見つけていく事にする。

「それでも駄目なら、この近くの奴から始末する」

 選り好み出来る立場でもない。

 狙い目がないなら、今あるものから選ぶしかない。



「腹をくくるか」

 コウシロウの言葉に「そうだな」とヒロキが続く。

「無理をさせてすまん」

「気にするな」

 ユウマが詫びをヒロキは止める。

「どのみち、倒さなくちゃならないんだ。

 それが早くなっただけだよ」



 翌日。

 外に出て探索と物資回収を始める。

 ヒロキとヒサトモの探知で安全圏を見つけてつたいながら。

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