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光り輝く空の下 ~人が怪物にかわっていく世界の中で、目覚めた超能力を使って戦い生き残る~  作者: よぎそーと
2章

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36 各地に集まっていく者達

 人間から化けた怪物。

 そのほとんどは当初の荒れ狂う時期を抜け出そうとしている。

 集団を作り、拠点を構えていこうとしている。



 怪物も基本的には生物だ。

 単独よりも集団・社会を作る事を好む。

 色々変わった世界だが、単独で生きていくのは難しい。

 生存のために寄り集まる必要もある。



 そうして出来上がった群れがいくつか出来ている。

 そこに怪物は集まってる。

 生き残りの人間も。



 ヒサトモは超能力でそうした動きを把握している。

 なので、どこに行けば良いのかも分かる。

「結構な数が集まってるから、簡単にはいかないけど」

 それだけが問題だった。



「なるほど」

 話を聞いてヒロキは考えていった。

 集まってるとなると簡単には攻撃できない。

 さすがに集団を相手にして勝てるほど強くない。



「上手く仕掛けないと」

 損害を出さずに怪物を倒すにはやり方を考えなくてはならない。

「あいつらも食糧とか必要なら外に出る。

 その時を狙うとかな」

 そういった時を狙わないと安全に倒すことは出来ない。



 怪物を倒す事は確定している。

 ただ、倒す方法は考える必要がある。

 被害を最小限にするために。



「もう一つ聞いていいかな」

 横からコウシロウが尋ねていく。

「怪物が集まってるのは分かった。

 けど、人間はどうなんだ。

 そっちは固まってないのか」

「集まってますよ。

 政府とかが避難させていってます」



 政府もバカじゃない。

 怪物があらわれたとなるや、警察をはじめとした機関を動かしている。

 それで各地の施設、公民館や学校などにその近隣にいる住人を避難させている。

 だが、怪物の勢いが強くてそれも上手くいってない。



「連絡や通信も上手くいかなくなってるから。

 地磁気とかも強くなってるので無線とかも上手く繋がらない。

 だから、政府は後手後手にまわってる」

「そうか」

 それでも避難が完了したところや、まだ怪物を退けてるところもある。

 しかし、それもいつまで保つかは分からない。



「あとは、俺がいた研究機関とか。

 あそこも怪物の対策をしてたと思う」

 調べたいが、迂闊に覗くと見つかる可能性がある。

 だから何も出来ないでいるとヒサトモは説明していった。



 今はそうして各地に集まってる段階なのだろう。

 これが終われば、各地の怪物達が再び行動を開始する。

 政府なども何らかの対応をしていくだろう。

 それまでは動きも特にないと思われる。



「じゃあ、物を集めるなら今のうちだな」

 当面やる事が決まった。

 他の集団が動き出したら、物を集めるのも難しくなる。

 そうなる前に、出来るだけ物を集めてしまう。

 生き残るために必要になる。



 他の三人も承諾していく。

 生きるために必要なものは確保しなくてはならない。

 それが出来るのは今のうちだとっも分かってる。



「それとな」

 ここまであまり発言をしなかったユウマが口を開く。

「ついででいいから頼みがある。

 もし良かったら人捜しも頼む」

 真剣な表情でユウマは切り出してきた。

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