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光り輝く空の下 ~人が怪物にかわっていく世界の中で、目覚めた超能力を使って戦い生き残る~  作者: よぎそーと
1章

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22/56

22 新規スキル獲得

 退路がない場所に入る。

 壁を背にして。

 部屋の隅の角に立って。

 そして怪物の方を向いて。



 ここが『直観』が示した安全地帯だ。

 逃げ場がなく、怪物に向き合う場所がだ。

 本当にこれでいいのかと思ってしまう。

 だが、もう他に道は無い。



 そんなヒロキに怪物が襲いかかる。

 その攻撃を身をさばいて避けていく。



 そうしてみて分かった。

 意外と簡単に相手の行動が読めると。

 弱点を簡単に突けると。

 怪物も一度に全員が押し寄せるわけではない。

 どうしても一度に襲いかかる数は決まってる。

 その数が、角に立った分だけ減る。



 そして、攻めこめばそこに隙が発生する。

 どうしても体勢が崩れる。

『探知・察知』でその時に発生する隙が分かる。

 そこに体を入れていく。

 あとは、もっとも近くにある弱点を突くだけ。



 それを繰り返していく事で、押し入ってきた怪物が次々に倒れる。

 窓からやってきた大量の怪物が死んでいく。

 倒れて塵芥に変わっていく。



 そうして何匹も倒したからだろうか。

 レベルが上がる。

 同時に、新たな能力が使えるようになる。



『レベル14』

『錬気・操気が使えるようになった』

 頭の中にそんな言葉が浮かんできた。



 考えるより先に『錬気・操気』を使う。

 体の中にある気。

 霊魂を根源とするエネルギー。

 それを練り込み錬成していく。

 そうして出来上がった気の塊を操っていく。



 それを自分に用いていく。

 今はまだ自分の中で気を巡らせる事しか出来ない。

 しかし、それで充分だった。



 身体能力が一気に上昇する。

 反射神経なども含めてだ。

 脳なども体の一部だ。

 これらが強化されれば、思考も反応も良くなっていく。



 これらが強化された筋肉を動かし、超人的な行動を可能とする。

 更に、筋力に負けないほど骨も強化されている。

 本来、筋肉は骨を壊すくらいの力があるという。

 この強さに骨が負けないように強化が必要だった。

 おかげで折れて砕ける事もない。



 その身体能力で怪物と相対する。

 勝負にすらならなくなる。

 レベルの面で怪物を上回ってる。

 単体の能力なら既に超えてる。

 そこに更なる強化が加わったのだ。

 束になってる怪物とて無事でいられるわけがない。



 怪物の間を進みながら手当たり次第に切り裂いていく。

 ナイフは簡単に怪物の急所をとらえていく。

 窓から飛び込んできた者達は、呆気ないほど簡単に死んでいった。



「凄いな」

 新たに使えるようになった能力に驚く。

 十匹以上はいた怪物があっさりと死んでいく。

 それだけ能力が強化されていた。

「けど……」

 問題もある。



 戦闘が終わり、『錬気・操気』を止めていく。

 身体能力の強化が終わる。

 それと共に、虚脱感が襲ってくる。

 生命そのものを用いたので、消耗も激しい。

 一時的に強くなれても、終わった後はものすごく消耗する。



「使いどころを考えないとな」

 意識が飛びそうなほどの疲労をおぼえる。

 さすがにこれを連発する事は出来ない。

 おかげで怪物を一掃したが。



「これも、レベルが上がれば使い方が増えるのか?」

『鑑定』で調べてみる。

 そうすると、身体能力の強化以外にも使い道があるのが分かった。

『現時点では出来る事は少ないですが』という注釈もついている。

 レベルが上がるまで待たねばならない事は多い。

 それでも、やれる事の幅が増えるのはありがたかった。

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