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光り輝く空の下 ~人が怪物にかわっていく世界の中で、目覚めた超能力を使って戦い生き残る~  作者: よぎそーと
1章

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14 戦いながら感じる、能力の上昇

 怪物と戦いながら、ヒロキは違和感を感じていく。

 動きが以前よりも良くなってる。

 体力で人間をしのいでるはずの怪物。

 それは一撃の威力だけでなく、動きの速さにもつながる。



 その動きは一般的な人間を超える。

 一流の競技選手すら凌ぐ。

 そんなものと一般人でしかないヒロキがまともに戦えるわけがない。

 なのだが、ヒロキは怪物と互角に戦ってる。

 かなりギリギリではあるが、食いついていっている。



(能力が上がってる?)

 怪物の弱点が分かるだけではない。

 体の動きも良くなってる。

 判断力も上がってる気がする。



 次はどこに動いた方が良いのか。

 安全地帯と思える位置は本当にそこなのか。

 ふとした瞬間に感じるなにか。

 出てるはずの答えに抱く疑問。

 それを感知する直観。

 その全てが冴え渡ってる。



 相手の動きが見える。

 見えて次にどうすれば良いのかが分かる。

 分からなくても、直観的にどうすれば良いのかを感じる。



 そして、思った通りに体が動く。

 今までよりも素早く、無駄なく、的確に。



 心・智・体の全てが今まで以上に動いてる。

 何をすれば一番良いのかが分かる。

 目にした情報の全てを最善・最適に処理していける。

 それが能力で優る怪物との戦いを互角なものにしてくれる。



(上がってるよな、能力も)

 ヒロキは動きながら確信していく。

 智慧や体力といった能力も上がってる。

 だから強力な力を持つ怪物と互角にやりあえてる。

(本当にレベルが上がってるのか?)

 そうとしか思えない。



 本当にゲームのようだった。

 強くなって今まで相手に出来なかった強い敵と戦う。

 それが出来てるような気がする。

 確かめる方法は無いが、体感的にそう思えた。



 攻撃する時だってそうだ。

 手にしたナイフで分厚く硬い筋肉を切り裂ける。

 岩でも叩いてるのかと思うほど硬い肉体をだ。

 いくら刃物でも、そう簡単に傷をつけられない程だ。

 それを出血をさせるほどの傷を付けている。

 それが出来るだけの力を手に入れてる。



 一撃で倒せるわけではない。

 だが、確実に傷を負わせてる。

 相手を追い込んでいってる。

 怪物が出現する前のヒロキではここまで出来なかっただろう。



 今、ヒロキは怪物を追い込んでいる。

 体中から血を流す怪物は、動きが鈍くなっている。

 そんな怪物にとどめの一撃を入れる。

 点としてあらわれてる急所。

 その中でも色濃くはっきりとあらわれてる所にナイフを突き刺す。

 だいぶ弱っていたのか、簡単に突き刺す事ができた。



 怪物が倒れていく。

 塵芥になって消えていく。

 死体から発生した怪物は再び死んで、影も残さず消えていった。

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