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光り輝く空の下 ~人が怪物にかわっていく世界の中で、目覚めた超能力を使って戦い生き残る~  作者: よぎそーと
1章

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10 困った時ほどお気軽極楽に、苦悩は無能に至るのだから

「まあ、どうにかなるか」

 あえて気楽に考える。

 悩んだところでどうしようもない。

 状況が変わるわけではないのだ。



 それに、悩んでも良い考えが浮かぶものでもない。

 こういう時はあえて悩まず苦しまず、軽い気持ちになる事。

 案外、これが最良の方法だったりする。

 悩んで凝り固まるよりはよい。



 凝り固まっても結局何も変わらない。

 無駄に苦しむだけだ。

 何の意味もない。

 むしろマイナスだ。



 どうせ良い考えが浮かばないなら、気持ちが楽な方がいい。

 思い悩んで頭と気持ちを重苦しくしてるよりは良い。



 気分というのは思った以上に心身に影響をもたらす。

 能力が低下し、成果が出にくくなる。

 そんな状態に陥らないためにも、気楽さというのは必要だ。

 いっそ脳天気の方がよっぽどマシというもの。



 だいたい、情報がなさすぎる。

 なんで人が怪物に化けた理由も。

 敵の体に弱点が浮かび上がってる事も。

 原因なんかわかるわけがない。



 知らないことなど当たり前なのだ。

 分からない事は分からないのだ。

 そんな事に必要以上にこだわってはいけない。

 いずれ分かる日が来る事を願って、とりあえず放置してしまえばよい。

 調査や研究をするならともかく。



 これからの事もだ。

 怪物が溢れてるので、命の危険は大きくなってる。

 だが、悩んでも仕方が無い。

 どうすれば良いかを考えるにしても、あまりこだわりすぎてもしょうがない。

 遭遇したら終わりな事と、そうならないように動く事。

 これを意識していくだけに留めておく。



 不思議な能力についてもだ。

 なんで有るのかは分からないが、有れば便利だ。

 この先も生き抜いていくのに役立つ。

 それが身についた事を喜べばいい。

 無いとこれからが厳しくなるのだから。



 使えるものはありがたく使う。

 分からない事は、いずれ分かる時まで放っておく。

 ただ、解明につながる糸口になりそうなものは、見つけたら大事にする。

 それが生き残る事に繋がるかもしれないのだから。



「分かるわけないもんな」

 怪物を倒しながら会社の入ってたビルの屋上まで出てきた。

 そこで、最後に残った怪物を倒し、空を見上げる。

「どうなってんだよ、これ」

 そこには一際不可解なものが拡がっていた。



 光の垂れ幕、

 幾重にもひるがえるカーテン。

 日本ではまず見ることのないもの。

 オーロラ。

 それが屋上に出たヒロキの目に飛び込んできた。



「なんでこんなもんが出てきてるの?」

 答えが帰ってくるわけもない。

 それでも問いかけが口から出てきた。

 ただ、

「まあ、いいか」

と言って気を取り直す。

 訳が分からないが、悩んでも仕方ないと。

 いずれ分かる日が来るまでは、放ってく事にした。

 学者でもないヒロキに分かるはずもないのだから。

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