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大会終幕

すみませんようやく投稿できました。ただ、今回は短めです。

 俺たちの演武も終わり、一年生グループは終始問題もなく終了し、ダントツ一位の評価をもらった。

 みんなにスゲー! みたいな感じで賛辞を送っていると、逆にみんなは口を揃えてこんな返答をしてきた。


 "お前だけはいつか超える!" といったふうに。


 いや今は敵意をむき出しにする相手が違うだろ……


 そんな感じでライバルのみんなと頑張った甲斐があったらしく、ニ年生や三年生、四年生もみんな勝ち上がり、一気に総合順位が3位にまで浮上した。



 その後も次々と種目が進められた。制限時間内にどれだけの的に正確に魔法を打ち込めるか、武器を使った体術の型などなど。

 かなりの種目が執り行われた。そして運命の最終順位は……


 1位・雷の帝国 2位・闇の魔導王朝 3位・水の王国 

 4位・風の連邦帝国 5位・光の聖王国 6位・炎の王国

 7位・氷の王国 8位・大地の皇国


 といった感じになった.やはり雷の帝国と闇の魔導王朝は別格だった。他人の土地でも全く関係ないとばかりに高度な技術を次々に披露してきた.

 やはり他国への野心が高い国というだけのことはある。



 

 こうして学園での一年に一度の大行事を無事に終えた俺たち。あの後、いろんな国の記者と名乗る人物たちから質問攻めにあった。

 まさにネタを取るために鬼気迫る、といった感じで正直怖かった。だけど俺の話を蔑ろにして聞いている感じはしなかったので、怖かったが、不思議と不快感はなかった。

 


 とりあえず今回の行事は一区切りついて、あとは各国の代表たちが1週間か2週間かはあまり覚えてないけど、少しの間留学としてこの国に残る。

 それが終われば本当に今回の予定は終了となる。








 翌日、

 昨日のうちに大会の表彰も閉会式も終わり、残す行事は各国の代表たちと共に勉学に励むことと、ともに一定期間暮らすことだ。

 今は一年生の自分たちのクラスで待機している。今日は大会後翌日なので授業はない。

 だけど今後の外国の代表者たちとの過ごし方について説明があるため、午前だけ登校を命じられていたのだ。


「いゃ〜、それにしても3位にまで行けたのならもっと上を獲りたかったよねー。みんなもそう思わない?」


 アランがそんなことを言い出した。

 確かに言われてみれば3位にまで上がれたんだ。5位という不名誉な順位から一気に2段階も上がったんだからもう少し行けたかもしれない。

 まあ今更いってもしゃぁないが……


「ま、とにかく表彰台に上がれる順位には上り詰めることができたんだ。今は素直に喜んでおこうぜ?」

「セドリックの言う通りなんだけどさ〜」

「まあまあ、仕方ないさアラン。これが今の私たちの実力ということだ」



 俺たちが現状の自分たちの実力を再認識していると、教室の扉が開かれる音がした。



「諸君、おはよう! そして大会に出場した者たちはよくやってくれたな! お疲れ様。では早速だが、予定通り今日からしばらくの間、各国の代表団の生徒さん達と過ごしてもらう。学園内のことについては君たちが案内するように」


 バスチアン教授がそんなふうにみんなに説明した。そしてそこからは各々自己紹介の時間に入った。

 

(やはり、どんな国でもお国の代表として派遣されるような人物は貴族が多いのかもな。みんな立ち居振る舞いが完璧な程に洗練されてる……)


 俺はそんなふうに思った。ま、俺には関係ない。自己紹介はみんな一通りやったし、それ以外の談笑とかそういうのはお貴族様達だけでやってくれ。

 そんなふうに思う俺だったが、いつも現実は俺の邪魔をする。


 1人の貴族令嬢っぽい女の子が俺の方に向かって歩いてくる。だが俺は気づいていないふりをする。

 気づいてはいるが顔は相手に向けていない。魔力の気配だけで自分に近づいてくる存在は感知できるからな。

 なんでこんなことするかって? ただの悪あがきだよ。

 だって貴族と関わるのあんま好きじゃないし。


 だがそんな俺の願いはいとも簡単に踏み躙られ、令嬢に声をかけられてしまった。


「失礼、貴方は先日の大会でものすごい活躍をされて、かなり注目を浴びておられた方ですわよね? 確かお名前はセドリック殿でしたね。宜しくお願いします」

「ええ、宜しくお願い致します。覚えていただけていたなんて光栄です。ベルクール伯爵家令嬢、セシール様」


 一応自己紹介を覚えていたから名前で呼んだけど、なんだかすごいお偉いさんの娘さんに声をかけられた。

 だが、むこうも自分の家名と名前を覚えられていたとは思わなかったようで、驚いた顔をしている。


「凄い……あんなにたくさんの代表団から自己紹介されていたのに、私のことを覚えていてくださったとは……」

「記憶力にはある程度自信があります」

「まあ、そうだったんですね! 凄いです! では私はこれで。短い時間ですが、仲良くしてくださいませ」

「こちらこそ、はじめに貴方にお会いできて良かったです」

「あら、お上手。うふふ。またお話ししましょ」


 なんかかなり好印象を持たれたようだ。これはまた話しかけてくるな。

 利発そうな子だったし、こういう見知らぬ土地に来るときは現地民と繋がりを持てた方がいいことは知っていたのかもな。


 まあ、とにかく嫌なやつじゃ無くて良かった。俺もああいう人ならむしろもっと仲良くなっておきたい。

 俺はただでさえ特殊な立場なんだ。優しくしてくれる知り合いはたくさんいるに越したことはない。





 なんだかんだ初っ端からすごい人と仲良くなれたなとか思って浮かれていた俺のところに、その後沢山の他国の人たちがやってきたのは笑えない話である。

 しかも何故かアニエスは機嫌が悪いのか、俺と口を聞いてくれないし……。

 さっきまで仲良く話してたのに、なんで……



 そんなわけでいい初日になったと思ったらまさかの逆展開に死にそうなほど疲れた俺であった。



 

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