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第42話 カーサ

 人攫いの刺客達が全滅し、俺が奥にいたアルフに対面したとき、その場に「ピィーーー!! ピィーーー!!」っと笛の音が響き渡った。



 ハプルやアルフは何語子だと驚いた表情をしたが、俺は違う。なんせ、これは俺が呼んでおいたものだからだ。



 「イグル殿! ハプル殿! 隊長『カーサ』率いるスカイリブ王国軍一小隊、ここに到着いたしました!!」


 「しょ、小隊!?・・・」



 やって来たのはスカイリブ王国の衛兵達。そう、俺はここに到着したときに密かにここの場所をメモっておいた紙飛行機をスワームの元に飛ばしていたのだ。



 あの男、『カーサ』についても俺は知っている。当然ながらコイツも前世で俺が作ったキャラクターだからだ。



 「アハハ・・・ はっや・・・」



 作中でもコイツはかなりの経キャラとして書いてはいたが・・・ 正直こうも迅速にやって来るとは思ってなかったから、俺自身、顔には出てないもののかなり驚いていたがな。その証拠に頬に一筋冷や汗が流れちまってる・・・



 自分で作り出したキャラクターながら、カーサの仕事は目を見張るほど手早かった。隊員達が持ってきていた縄にグロッキー状態だった刺客達は全員抵抗する間もなく簀巻きにされ、片付けられていた。



 次にカーサは俺の近くにまで歩いてきた。だがそれは俺というより、その後ろにいるアルフの方に興味があるようだった。



 「イグル殿、この方がアルフ殿ですね。」



 「随分ガツガツとくるなお前・・・ 何か分かったのか?」



 俺が少し引き気味なジト目の表情になりながらカーサに質問すると、相手はにっこり営業スマイルをしながら変に優しい声で答えてきた。



 「ええ、姫さ・・・ シーニュ殿からの話を聞きまして、この方の正体・・・」


 「しょ、正体?・・・」



 俺はともかく、後ろにいるアルフ自身が何を言われているのか分からないといったような、キョトンとした顔をしている。



 しかしこの場でそれを語るのもなんなので、場所を別に移すことになった。そんなときに丁度いいところ、というかカーサが手際よく呼んでおいた馬車の運転手がその場にやって来た。



 「カーサ隊長、準備が整いました!!」



 律儀に敬礼する運転手。カーサもそれに頷いて「よしっ!!・・・」っと合図値をして俺とハプルに声をかけてきた。



 「皆さん、馬車の用意が完了したようです。」


 「ホントに手際がいいな・・・」



 そいつの指示に従って細い道から出ると、捕まえた刺客達を運ぶようも含めて複数台連れられていた。



 俺達はそれに乗せて貰い、血みどろになっていた廃墟を後にして城に戻っていった。


フログ「『ブックマーク』、『評価』をしろ。出なければ処す。」



カオス「本格登場してテンション上がってるね。」



フログ「黙れ。」



『魔王子フレンド~私と異世界の赤鬼さん~』もよろしくお願いします!!

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