第33話 娘を捜して
その日、俺達は一日外に出る羽目になっていた。何故かって? それは・・・
「クッソ・・・ ここにもいねえ。」
「向こうの雑貨屋付近にもいなかったわ。」
「市場の方も、同様よ。」
「たっく・・・ どこにいるんだか・・・」
俺はその理由を示した紙を取り出し、改めて見てみた。そこには、とある少女の似顔絵が描かれていた。
「この『アルフ』とか言う少女は・・・」
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事の発端は数日前二遡る。そう、あの時やって来た依頼人からだ。
「その・・・ 人捜しをして欲しいんですが・・・」
その依頼人の中年の男は、額に汗を流し、どこか焦っている様子があった。ハプルの方がすぐに詳細を聞き出す。
「その・・・ 捜して欲しい人っていうのは?」
「娘です・・・ 迷子になってしまいまして・・・」
「迷子?」
「はい。私と娘は、つい先日この町に引っ越してきたばかりでして、今日はこの町にどんな店があるのかと散策していたんですが、その途中ではぐれてしまいまして・・・ そこで、娘を捜していた最中に、『何でも屋』ってここの看板が見えまして・・・」
『分かりやすい店名にしておいたの、効果あったのね・・・』
とハプルが若干むず痒い顔をし、自分で話しながら汗の流れる量が増えていく依頼人。娘がいなくなって相当焦っているのだろうかもしれない。
「そこで、皆さんにも協力して欲しいんです。できるだけ早くお願いします。」
「そうは言われても手がかりがないからなぁ・・・」
「それなら、こちらを・・・ 名前はアルフって言います。」
依頼人はポケットにしまっていた一枚の紙を取り出し、机の上に置いて広げてきた。その紙が、現在俺が持っているこの紙がそれである。
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「つっても、こんな似顔絵一つで探せる気がしないんだが・・・」
「それも絶妙な案配で下手くそね・・・」
「これ、もしかして娘さんが描いたのかな?」
俺達は一旦広場の泉に合流して一息ついていた。町中はそこら中駆け回ったが、彼女の姿は見当たらない。なんとか手がかりだけでもと二人は店の人に聞いていたが、全員揃って知らぬ存ぜぬだった。
「・・・」
「どうしたのよ? アンタ今日どこか難しい顔してるじゃない。」
ハプルが俺に聞いて来た事に俺自身が我に返ってビックリする。
「ん? あぁ!!・・・ そうか? 悪い・・・」
「考え事でもしてたの? あんまり抱え込むと体に悪いよ。」
続いてスワームも心配の声をかけてきた。二人の美少女に顔を近付けられているだけでも眼福である。片方は性格に難ありだが・・・
それに俺はここから先の展開を少し心配していた。
ここまま行くと、そのアルフって娘がかなり危険な目に遭ってしまうからだ。
カオス「『ブックマーク』と『評価』! 是非よろしくね!!」
セレン「なんでアンタが前に出てんのよ?」
カオス「すみません・・・」
『魔王子フレンド~私と異世界の赤鬼さん~』もよろしくお願いします!!




