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第33話 娘を捜して

 その日、俺達は一日外に出る羽目になっていた。何故かって? それは・・・





 「クッソ・・・ ここにもいねえ。」


 「向こうの雑貨屋付近にもいなかったわ。」


 「市場の方も、同様よ。」


 「たっく・・・ どこにいるんだか・・・」



 俺はその理由を示した紙を取り出し、改めて見てみた。そこには、とある少女の似顔絵が描かれていた。



 「この『アルフ』とか言う少女は・・・」



______________________



 事の発端は数日前二遡る。そう、あの時やって来た依頼人からだ。



 「その・・・ 人捜しをして欲しいんですが・・・」



 その依頼人の中年の男は、額に汗を流し、どこか焦っている様子があった。ハプルの方がすぐに詳細を聞き出す。



 「その・・・ 捜して欲しい人っていうのは?」


 「娘です・・・ 迷子になってしまいまして・・・」


 「迷子?」


 「はい。私と娘は、つい先日この町に引っ越してきたばかりでして、今日はこの町にどんな店があるのかと散策していたんですが、その途中ではぐれてしまいまして・・・ そこで、娘を捜していた最中に、『何でも屋』ってここの看板が見えまして・・・」


 『分かりやすい店名にしておいたの、効果あったのね・・・』



 とハプルが若干むず痒い顔をし、自分で話しながら汗の流れる量が増えていく依頼人。娘がいなくなって相当焦っているのだろうかもしれない。



 「そこで、皆さんにも協力して欲しいんです。できるだけ早くお願いします。」


 「そうは言われても手がかりがないからなぁ・・・」


 「それなら、こちらを・・・ 名前はアルフって言います。」



 依頼人はポケットにしまっていた一枚の紙を取り出し、机の上に置いて広げてきた。その紙が、現在俺が持っているこの紙がそれである。



______________________



 「つっても、こんな似顔絵一つで探せる気がしないんだが・・・」


 「それも絶妙な案配で下手くそね・・・」


 「これ、もしかして娘さんが描いたのかな?」



 俺達は一旦広場の泉に合流して一息ついていた。町中はそこら中駆け回ったが、彼女の姿は見当たらない。なんとか手がかりだけでもと二人は店の人に聞いていたが、全員揃って知らぬ存ぜぬだった。



 「・・・」


 「どうしたのよ? アンタ今日どこか難しい顔してるじゃない。」



 ハプルが俺に聞いて来た事に俺自身が我に返ってビックリする。



 「ん? あぁ!!・・・ そうか? 悪い・・・」


 「考え事でもしてたの? あんまり抱え込むと体に悪いよ。」



 続いてスワームも心配の声をかけてきた。二人の美少女に顔を近付けられているだけでも眼福である。片方は性格に難ありだが・・・



 それに俺はここから先の展開を少し心配していた。




 ここまま行くと、そのアルフって娘がかなり危険な目に遭ってしまうからだ。


カオス「『ブックマーク』と『評価』! 是非よろしくね!!」


セレン「なんでアンタが前に出てんのよ?」


カオス「すみません・・・」




『魔王子フレンド~私と異世界の赤鬼さん~』もよろしくお願いします!!

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