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last GIG:STAY GOLD

 悪夢は現実のものとなった。

「敵艦隊、総数十五……」アルス・マグナは包囲されていた。

「敵艦よりミサイル多数、来ます!」「迎撃! 弾幕!」

「艦長、出撃する!」霊夢と魔理沙だ。「頼むわ!」

「アルス・マグナはやらせないぜ! くらえ、ハイパー・マスタースパーク!」敵艦がひとつ消し炭となった。「うおおおおお!」ダイアンの剣が敵ディシプリン・アーマーを次々と真っ二つにしていく。その時、ビームの一閃がダイアンをかすめた。「赤いやつか!」「これ以上はやらせん!」「魔理沙!」「おうよ! 接近すれば!」至近距離からのハイパーメガ粒子砲を赤い機体は紙一枚でかわした。その隙を霊夢が狙う。ダイアンの剣と赤い機体のビームサーベルが交わった。

没入(ジャック・イン)」今度は薫子の番だ。「インターゲートに敵性攻性防壁を発見」薫子はあらかじめ散布しておいたデコイでこれをかわし、敵システムへの侵入を試みる。と、「敵性ウイルスを発見! やられました!」AIのうち一人がウイルスに汚染された。「ちぃっ!」薫子はそのAIとのコネクトを全面カットし、「迷路付きのデコイ8機をセット。こちらも行動制御ウイルスを展開しつつ逆探!」「逆探成功、コアブロックです! しかし多重構造の防壁でガードされています」「抗体をロード。論理攻撃を防壁へ集中!」「第二層まで中和、三層、四層、防壁クリア!」「よし、あとはわたしの防壁で焼き切る! 攻性防壁全種作動!」バチバチッ!「システムの破壊に成功! 敵ディシプリン・アーマーのコントロールを制御しました!」「よくやった! 霊夢! 魔理沙!」

 バチバチッ! 赤い機体が仰け反る。「薫子、やってくれたのね! トドメだ!」ダイアンは突進した。「ええい、まだ終わらんよ!」ダイアンの剣が赤い機体のコクピットを貫く。が、敵のサーベルがダイアンのメインカメラを焼き切った。「たかがメインカメラをやられただけだ! 博麗の巫女をなめるなよ! 魔理沙、散開して残存戦力を殺ぐわよ!」「了解!」


 他方で、アルス・マグナは窮地に追いやられていた。「右舷に被弾! 機関室が丸見えです! これ以上は保ちません!」「ちくしょう、 一機でも多く道連れにしてやる! 突貫!」その時ーー

「その判断はまだ早いんじゃない?」「助けに来たぞ、待たせたな!」見ると、後方より味方戦艦が近づいてくる。「隠岐奈! 加奈子! 来てくれたのね!」摩多羅隠岐奈の駆るアルス・マグナ弐号機と八坂加奈子を乗せた参号機がやって来た。加奈子は命ずる。「全ディシプリン・アーマー発進! 同時に主砲発射用意! 目標敵戦艦!」ドドンッ!「全弾命中!」

「早苗ちゃんの奇跡をなめるなよ〜」東風谷早苗の駆るディシプリン・アーマーの高エネルギー長射程ビーム砲が右から左へと傾れ、敵機を滅していく。

「お嬢様の脅威はわたしが排除します!」魂魄妖夢の機体は対艦刀を構え、敵戦艦へ突っ込んでいく。「おおおおお!」見事、敵戦艦を蹂躙した。

「いける! それっ!」紫はそう言って、巨大なスキマを展開し、敵戦力を分断した。「いいぞ紫! ディシプリン・アーマー隊、各個撃破せよ!」隠岐奈は命じた。


 援軍を得て戦局は一気に逆転した。母艦を失った敵機と生き残った数隻の戦艦は撤退の準備を始めた。魔理沙はそれを見逃さない。「行かせるかよ! ハイパーメガ粒子砲最大出力! 行けええええ!」マスタースパークは敵残存戦力を焼き払う。「うおおおおおおお!」魔理沙は()()()()。これにより敵を一機残らず殲滅した。幻想郷は木星に勝利した。



「乾杯!!!」夜の博麗神社。今夜は最大規模の宴会となった。

 薫子は思った。この大切な日常を誰にも奪わせはしない。邪魔するやつはわたしが残らず破壊するんだ。

「薫子ちゃ〜ん。マジな顔して何考えてんの〜。ほれ飲め飲め」伊吹萃香だ。「萃香さん絡まないでよ〜、ぐっぐっぐ、ぷぅ〜!」「いい飲みっぷりだねえ〜。酒はまだまだあるよ〜」

 喧騒は朝まで続いた。

(終劇)

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