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3rd PHASE:STILL IN THE SAME PLACE?

「やるな、サルども。われわれは地球人を侮っていたようだ」

「木星圏はもう限界だ。地球こそわれらの新天地に相応しい。地球を汚染させるだけのサルどもは排除し、われら優良種の支配下に置くべきなのだ」

「先の戦いで奴らの戦闘データが採取できた。次はわれらの総力を上げて捻り潰してくれよう。われわれも出るぞ」



「あれが地球かぁ」「綺麗ねぇ」ブリッジにて薫子と霊夢が感嘆している。

「こらそこ、ここからは正に五里霧中よ。いつ敵の主力艦隊とエンカウントするか分からない。会敵即戦闘もあり得るわ。心してかかれ!」紫が叱った。

「なによ紫。すっかり軍人みたいになっちゃって。少しくらいいいじゃない」

「甘ったれるな! いまは戦闘配備中よ。持ち場に戻りなさい」

「はいはい」

 薫子も索敵を再開したが、未だ敵機は確認できない。その時ーー

 艦に衝撃が走った。

「左舷カタパルトに被弾!」

「ダメージコントロール! どこからだ!?」と紫。

 薫子は「分かりません! 敵機からの超長距離からの砲撃だと思われます!」

「また被弾!」

「そんなことは分かっている! ビーム撹乱幕展開!」


「見せてもらおうか。地球のディシプリン・アーマーの性能とやらを」木星の赤い機体のスラスターが火を吹く。


 薫子は言った。「敵影確認! 敵ディシプリン・アーマーです! 急速接近中! もの凄い速さです!」

「ディシプリン・アーマー隊発進急げ!」

 赤い機体は装備をバズーカに換え、なおもアルス・マグナを強襲する。


「たった一機で! なめるなあああ!」ローグはハイパーメガ粒子砲を発射した。しかし直撃には至らなかった。「よけた!?」「当たらなければどうと言うことはない!」

 続いてダイアンが参戦した。「ジグザグに飛びやがって! そこだ!」ダイアンの一閃は空振りに終わった。「いない!? ぐはっ!」赤い機体の蹴りがダイアンの背中を襲った。

「あいつはエースか! 薫子!」紫が命じる。

「はい! あの赤いディシプリン・アーマーのOSを破壊します! 没入(ジャック・イン)

「む、インジェクションアタックか」赤い機体は翻して去っていった。


「手も足も出なかった……」霊夢は落胆している。「あんなやつがいるとはな」魔理沙も消沈している。

 薫子は二人を励ますように言った。「諦めるのはまだ早いよ。わたしが電子戦を挑もうとしたとき、やつはすぐに逃げ去った。思うにわたしの戦力的可能性への対策は向こうさんもできてないってことだ。二人がやつの注意を引きつつ時間を稼いでくれれば、わたしがやつを落とせる」

「うん……。そうだね。三人の力を合わせてがんばろう」霊夢は少し明るくなった表情を見せた。


 紫は迷っていた。「三人があの赤いディシプリン・アーマーに注意を向けている間に艦隊戦になったら確実に負ける。一対多数の策を練らなければ……」

 ブリッジは葬式じみた空気に満ちていた。

(つづく)

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