2nd PHASE:REMIND ME
「旗艦前進、第一船速!」八雲紫の指揮のもと戦いが始まった。
「右舷前方より敵ディシプリン・アーマー五機、急速接近中!」「間に合ったわね。霊夢と魔理沙を出せ!」
「各ディシプリン・アーマー、発進用意! カタパルトデッキへ」オペレーターの射命丸文が叫んだ。
「間に合ったようね。魔理沙、大丈夫そう?」霊夢が訊いた。「箒に乗るのと同じようなもんだぜ。そっちこそ操縦できそうか?」「うん、よく分かんないけどなんか分かった」「ははっ、さすが博麗の巫女だぜ」
「進路クリアー、システムオールグリーン! 魔理沙機、発進どうぞ!」
「霧雨魔理沙、ローグ、行くぜ!」魔理沙を乗せたローグが飛び立つ。
「続いて霊夢機、発進どうぞ!」
「博麗霊夢、ダイアン、出る!」ダイアンがカタパルトから飛び出す。
「船の進路を開く! ハイパーメガ粒子砲発射用意!」魔理沙が意気込む。「行くぜ! ハイパー・マスタースパアアアアアアアアク!」こちらの装備を知らない敵機は散開しておらず、五機のうち三機がローグの大砲に焼かれた。慌てて散開した残り二機をダイアンが狙う。「おおおおおおおおおお!」霊夢が吠え、急速接近したダイアンの剣が敵機を薙ぐ。ローグの火力とダイアンの機動力は敵のディシプリン・アーマーを圧倒した。霊夢がもう一機を切り裂く。
紫が訊いた。「薫子、敵母艦の位置を特定できる?」「やってみます」艦首中央のコンソールシートに座した薫子は、アルス・マグナに搭載された量子コンピューター、〈アニムス〉に没入した。「今日もがんばろうね、AIたち!」「はーい、ご主人さま!」先日協力したにとりのAIたちが返事をした。「早速だけど、衛星から幻想郷の画像をダウンロード!」「ダウンロード完了、モニターに出します。敵機影らしきものは見当たりません」「いない? ……そうか! 続いてサーモグラフィ!」「了解! ……座標C2に熱源反応!」「やはり! 光学迷彩か! 紫さん! 座標C2に敵機確認! 光学迷彩を展開している模様! 目視での索敵は不可能です! わたしがなんとかします!」「了解! 頼んだ!」
「さあみんな、インジェクションアタックいくよ! 敵性インターゲートへアクセス、防壁は?」「ありません」「なんて無防備な。なめられたものだね。パスワード解析!」「パスワード解析。最深部までクリアー」「よし、念のため処理負荷最大の迷路付きデコイを散布、潜るよ!」「第一、二、三層までクリアー、複数の敵性ユニットのアクセスを確認。デコイと格闘中」「さすがにバレたか。まあそこで遊んでるといいよ」「レベル7クリアー、最深部です」「よし、操舵システムを破壊、書き換える。コアブロックに対し論理攻撃!」「システムの破壊を確認。敵戦艦の乗っ取りに成功です」「よくやった! 光学迷彩を解除する。紫さん!」
「敵戦艦を目視で確認、主砲発射用意! 撃てー!」直撃を受けた敵戦艦が爆発した。
「ダイアンおよびローグの収容を確認」「進路クリアー、システムコンタクト」そして紫が叫ぶ。「旗艦最大船速!」アルス・マグナに火がついた。「カウント省略! 行くわよ、アルス・マグナ発進!」戦艦は宇宙へと旅立った。
(つづく)




