18.魔導書9
本日二度目の投稿です。
そうなのよ、ランドルフってば、スイーツ男子なのよ。んでもって、放浪のパティシエ、フランシスと意気投合しちゃうのよね。クセっ毛仲間なのよ。
選択によってはフランシスが登場しないこともあるけれど、そんなときでもランドルフがいれば大丈夫。アシュリーも食材調達してくれるわ。ただね、フランシスほどの腕はないから、親密度の上がり方が緩やかなのよ。そんなカンジで彼は攻略対象者でありながら、お役立ちキャラなのよ。
まあ、ともかく、そんなふうにして公爵家に通ってくるようになるの。ランドルフってば聖獣そっちのけよ。アンタ、留学費用は国費から出ているんだろうから、しっかり任務は全うしなさいよ。
乙女をターゲットにしたゲームとはいえ、スイーツ好きの聖獣やら王子サマやらパティシエやら、ちょっと変わっているわよね。
でも、本来、そうなるのはフェアクロフ公爵家じゃなくて、ヒロインちゃんであるフェリシアのお家、エヴァレット公爵家だったのよね。つまりは、フランシスはフェリシアん家に雇われる予定だったのよ。
それが、早々にフェアクロフ公爵家に雇われちゃったからさ、ランドルフはしょっちゅう来ているみたいよ。王宮よりも居心地が良いのかしらね。フェリシアやジョシュアもなんだかんだいってよく来るし、今やフェアクロフ公爵家は聖獣とリディアの幼馴染とダヴェンポートの留学生たちで賑わっているわ。
活気があって良いわよね。リディアも報告してくれるとき、とっても楽しそうでアタシもウキウキしちゃうわ。
つか、そうじゃないのよ!
とうとう、告白したのよ、ルーファスが! リディアに!
リディアってばお約束通りに家族として自分も愛しているって言うんだもの。まあね、頭が切れるルーファスはそんなことも想定済みよ。きっと、何十回もシミュレーションしたのよ! やあね、妄想男子! 年頃だもんね、頭のなかでアレコレ考えちゃうわよね!
どんなに考えてもその通りにいかないのがゲンジツよ!
でもさ、リディアもリディアで、なんだかんだいって、ルーファスのことが気になっているみたいなのよね。だから、アタシは何度も素直に自分の気持ちを伝えるようにプッシュしていたのよ。
ルーファスはきっと好きなコがいるわよ!なんつってさ!
ルーファスってば、ジェイラスやギルバートの厳しい審査を潜り抜けるために努力に努力を重ねてきたなじゃい? それもこれも、みんなリディアにふさわしいと認められるためよ。
でもって、ようやっとこのお話の冒頭のフラグ回収ができるってものよ。
まあね、リディアはね、「オネエな魔導書に導かれ、義弟の復讐の回避を目指していたら、氷の次期公爵並びに公爵、宰相候補、聖獣たちに溺愛されました。~公爵夫人と伯爵夫人も味方です~」なところが正確なところじゃない?
長すぎるっつうの。
アタシのアドバイスであちこちから愛されるようにもっていったからね!
動けないアタシの代わりに、みんながリディアを守ってくれるわ!
なんかさ、たまに来るギルバートは物価高騰がどうだとか、国境情勢がどうだとか言っていたわ。大したことはないという口ぶりだったけれど、本当かしらね。
国際情勢にかこつけて愛しのオネエサマに会いに来ているだけなんじゃないかしらね。でも、エドワードやエリオットとも連携を取っているみたいよ。
これはやはり、あれよね。戦争。ゲームでもそれを阻止するのが目的のひとつだったわ。
「起こってしまえばなし崩しになります。いかにして起こさせないかが肝要です」
なあんて、ギルバートは平然と言ってのけていたわ。
気になるのはそれだけじゃないの。あの悪女よ。リディアなんて同い年なのに、てんでネンネに見えちゃうわ。あれよね、恋愛脳ってヤツ。
そんなやつには係わらないのがイチバンなんだけれどね。向こうから粘着して来るんだもの。
みんなも覚えていてね! 負けるが勝ちよ。君子危うきに近寄らずよ! 相手をやり込めるのは、時と場合によっては悪手だからね!
ようやく! ようやく告ったわね!
まあね、恋愛モノのセオリーだものね、愛されてんのにすれ違うって。
アタシも頑張るわ!
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