激怒
お久しぶりの更新です。
1時間で実力を発揮するために、私の執筆時間は皆無になったのです……。(訳:テスト期間でした)
このお話ですが、いつもと雰囲気が違っていたらごめんなさい。
理由は恐らくあとがきの通りです。
その後ロランさんに魔物の素材などを買い取ってもらい、お父様たちとギルドから出る。
ギルドの裏に回り、獣舎の従魔たちを迎えに行く。
「では、戻るぞ」
「あ。お父様、私は寄りたい所があるので別行動を取らせて頂きたいのですが、よろしいですか?」
グレイス商会に寄って、アーロンと色々話し合いたい。
明日の物資とか、バゴット王国に備えてとか。
「分かった。リリィ、気をつけるんだぞ。……まぁ、お前の場合杞憂かもしれないが」
「はい。お父様方もお気をつけて」
お父様たちの場合も杞憂だと思うけどね。
「さてと。じゃ、グレイス商会に行こうか」
その前にまず、従魔たちをどうするか。
「まぁいっか、一緒に行こう」
大通りを爆走しちゃったんだもん、今更だよね!
ということで、グレイス商会へ。
大通りを歩けば、まぁ視線を集めること集めること。
それもそうだろう。
小さい子が大きな従魔たちに囲まれて歩いてるんだから。
しかもその子はさっき大通りを爆走した子ときている。
注目されない方がおかしいよね。
[ぬぅ……。ぬし様、視線が鬱陶しいのじゃ……]
タマモがソワソワと尻尾を揺らす。
私はそんなタマモの毛並みを撫でながら慰める。
「大丈夫、あともうちょっとだよ」
[分かったのじゃ……]
やっとの思いでグレイス商会に辿り着く。
そこで見たのは。
「申し訳ございません、お引き取り願えますかな?」
「だから、私はシャントルア伯爵家の娘だと言っているのですわ!」
「どなたであろうと、そのお話はお受けできません。お引き取りを」
「失礼だわ!お父様に言いつけてやりますわよ!そうすればこんな商会なんて一溜りもないのですわ!」
アーロンに食ってかかるどこぞの……あ、シャントルア伯爵家のお嬢様がいた。
普通に名乗ってたね、脅しで。
おかしいなぁ、シャントルア伯爵って善良な人なのに。
……あ、あれか。
娘に甘いのか、もしかして。
「できるものでしたら、どうぞ」
「なっ!お父様はこの前の反乱の時に手柄を立てられたのですわ!きっと陞爵されるに決まっています!痛い目見ても知りませんわよ!」
いやいやいや、立ててない。
君のお父様、特にこれといって手柄立ててないよ?
ただ、振り分けられた仕事をこなしただけだよ?
その辺〈月影〉によって確認済みだから。
にしても、キャンキャンと煩いなぁ。
「アーロン」
「これはこれは。お見苦しい所をお見せしてしまったようで」
「誰よ、あなた!部外者が邪魔しないで……ひっ!?」
タマモが唸り、伯爵家のお嬢様は腰を抜かしかける。
いやぁ、私、部外者じゃないんだよなぁ。
「あ、あなた!その汚らわしい獣をどこかにやりなさいよ!」
汚らわしい……?
ブチッと何かがキレた音がした。
漏れ出た魔力が激しく渦を巻く。
「誰が汚らわしいって……?」
「な、なによ……」
地面が私の足元からピキピキと凍りついていく。
一歩踏み出せば、お嬢様は気圧されたように後ずさる。
「ねぇ、誰が汚らわしいの……?」
もう一歩、詰め寄ろうとした時。
「そこまでだ」
後ろから抱き込まれ、目を塞がれる。
そして暴れる私の魔力を抑え込むように、心地良い魔力に包まれた。
ふっと身体の力が抜け、私を抱き込む腕に寄りかかる。
「……落ち着いたか?」
「うん。……ありがとう、ラスヴェト」
「そうか……」
ほっとしたように言うラスヴェト。
目を塞いでいた手を退かされれば、凍りついてひび割れた石畳が見えた。
人垣も離れた所に出来ている。
…………やっちまったわ。
ひとまず気絶しているお嬢様は放っておいて、石畳に手をつき魔力を流して氷を解かしていく。
次に、同じようにひび割れを修復する。
よし、これで元通り。
「これは何の騒ぎだ?」
…………うわぁ。
シャントルア伯爵じゃん……。
ノベプラで公開している「常葉の枝」が10万字超えるまで、表自重はしばらくお休みさせていただきます。
新作も2つ書いていますし……。
表自重は他の作品とは文体や雰囲気が違いますので、混ざると大変ですし……。
あ、エタることはありませんので、その辺りはご安心を。




