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レース再開から20周が経過し、状況は着実にチーム・コリンズ・モータースポーツの予測通りに進んでいた。先頭集団は激しいバトルを続け、それに比例するように彼らの燃料計は減少を続けていく。
「Leaders are pushing hard」
メイの声には、わずかな笑みが混じっているように聞こえた。
「彼らの燃費は予想より15%悪化しています」
キースの#47マシンは、チームメイトのダリルと完璧な連携を見せていた。二台は交互にドラフトを使い、最小限の燃料消費で周回を重ねていく。順位こそ8位と9位まで後退していたものの、それは計画の範囲内だった。
「Pit window opening for the leaders」
レースコントロールからのアナウンスが入る。
先頭集団が、いよいよピットインの時期を迎えようとしていた。キースは、自身のマシンの燃料計を確認する。チームの計算通りなら、このまま最後まで走り切れる可能性が高まっていた。
「#5がピットレーンに入ります」
メイが状況を伝える。
「続いて#9、#24も」
トップ争いを展開していたマシンたちが、次々とピットインを始める。彼らには、残り距離をカバーするために、この給油が必要不可欠だった。
「順位が上がっていきます」
メイの声が高揚を帯びる。
「現在4位、このままいけば...」
その時、予期せぬ展開が起きた。
「Caution! Turn 3!」
レースコントロールの緊迫した声が響く。
第3コーナーで、シングルカーのスピンが発生。幸いクラッシュには至らなかったものの、コースに散らばったデブリの処理が必要となった。
「Yellow flag, yellow flag」
「全車両、スピードを落としてください」
キースは即座にスピードを落とす。この黄旗は、レース全体の流れを大きく変える可能性があった。給油を終えたマシンたちにとって、これは予想外の幸運となる。
「Stay out, stay out」
リチャードの声が即座に判断を下す。
「これは我々の計画の一部だ。このまま走り続けろ」
イエローフラッグ中の低速走行は、燃料消費を大幅に抑える。これにより、チームの燃料戦略の実現可能性は更に高まった。
「Current position P2」
メイが順位を確認する。
「前には#18だけ。彼らも同じ戦略です」
キースはゆっくりと呼吸を整える。予想以上に早く、彼らは勝利を争うポジションに到達していた。しかし、これはまだ戦いの始まりに過ぎない。残された周回数、天候の変化、そして燃料の残量。すべての要素が、勝利への道筋を左右することになる。
「Track cleanup continuing in Turn 3」
レースコントロールが状況を伝える。
「Estimate 3 more caution laps」




