19.オミクロン株による第六波始まる
オミクロン株による第六波の感染増加が始まったため、近況と、新型コロナウィルスで亡くなる率と、肥満率の関係について表を更新してみました。
2021年11月末から世界中でオミクロン株が蔓延している中、日本は外国との行き来を遮断する決断が行われた事もあり、2021年11~12月は殆ど感染者がでない落ち着いた状況となっていました。ただ、年明けからは感染者が増加し、2022年01月18日現在、増加傾向にあります。
まん延防止も11都県に適用することとなり、今後も適用地域が増えていきそうです。
他国に比べて感染増加を1か月程度遅らせることに成功したことで、オミクロン株について、当初は爆発的な感染力以外わかっていなかったものの、現時点では、デルタ株より感染力が高く、重症化率は低いことが見えてきました。ただ、それでもインフルエンザに比べれば感染力が高く、重症化率、死亡率、後遺症が残る率が高めであり、治療薬も承認が始まったものの、まだ五類(インフルエンザと同じ区分)にするのは時期尚早です。
沖縄での重症者対応ベッドの使用率が45%に達してますが、全国平均では、新型コロナ対応ベッド利用率16%、重症化対応ベッド利用率7%とまだ、一時期のようにあちこちで搬送先が見つからず救急車が停車し続けているような事態となってはいません。ですが増加傾向が続いているので要警戒と言えます。
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新型コロナウィルスによる人口あたりの死者数と、肥満率の関係、その更なる続報です。見ての通り、感染率がピークに達している地域がまだまだ多く、一部、ピークを越えた的な報道も出てはいますが、とても落ち着いてきたとは言えません。また、デルタ株に比べれば重症化率が低いことから、国境閉鎖を続けるのは愚策だ、などという報道も出てますが、デルタ株よりも短期間に大勢に感染する特徴を持つオミクロン株で、そんな開放をすれば、あっという間に医療資源を食い尽くしてしまうことでしょう。国境閉鎖は英断でした。
現状の感染状況を見ると、北半球、南半球に違いなく感染が増えている事から、季節による感染傾向の違いは見て取れません。
死者数も人口比で日本の10~30倍も亡くなっており、日本はかなり被害を抑えられているほうです。以前に比べれば、外国を見習え、日本は駄目だ、というマスコミの報道も減ってきたのは良い傾向と思います。日本がもし見習うなら台湾でしょう。
<アメリカ>
バイデン大統領が国民に対して、マスクを配布することを決めました。日本で安倍総理が配布したマスクを一生懸命、マスコミは批難してましたが、アメリカへの批難は出てないですね。
ただ、配布するのは医療用の高機能マスクで、きっちり装着すると息苦しく、またきちんと装着するのも難しい代物で、中国だとソレを付けて運動した子供が亡くなったりもしているので、良い結果に繋がるかといえば、ちょい微妙な気はします。
<イスラエル>
ワクチン接種率は高めな筈なんですが、宗教上の理由から接種しない層がそれなりにいるせいか、感染が止まりません。3回目のワクチン接種を始めてますが、どの程度の効果があるのか、気になるところです。
<ロシア>
公表されている死者数だけでも、ペルーに次ぐ悲惨な状況ですが、実は公表値の2倍亡くなってる、なんて記事も出てくるくらいで真相はわかりません。そんな中、ウクライナとの国境付近に大軍を配備しているなど、実はかなりヤバいんじゃないか、と感じられる状況です。
<中国>
冬季オリンピックの開催を控えてますが、あちこちの大都市でオミクロン株の感染者が大勢見つかり、ばんばん封鎖して、感染者を隔離しています。ちなみに隔離された人達は、隔離したら、感染者数カウントの対象から除外する、という独自基準なんだそうです。死者数もピクリとも増えてません。中国製ワクチンは死者数削減効果がまるで出てないことが南米で発覚してるので、そのまま当て嵌めるのは乱暴ではありますが、死者数、重症者数はかなり出てるでしょう。事故があれば埋めてしまう国なので、真相は闇の中です。
日本と同様のバブル方式にすればオリンピック開催をして、選手達が感染しまくる事態は避けられるとは思いますが、本当に大丈夫なのか、安心できる要素が全然出てこないので不安です。
<日本>
新型コロナですが、統計的に見るなら、さざ波レベルとしか言いようがなく、他国との違いは、テレビ中継とかでマスクを付けず生活している日本以外の国々と見比べると、民度の差としかやはり言えない状況です。重症化している人の大半がワクチン非接種者だとの報道も出てますね。
それと、日本と同じようにワクチン接種の2回目を終えた国々は多いのに、日本ほど重症化を抑える効果が出てる国が他にないのは、新型コロナワクチンの温度管理や保管条件、接種条件をきっちり守っているのが日本くらいだったから、との記事を見かけました。決められた難度の高い基準をきっちりこなせる医療体制と、指示に従って効率よく接種に行った国民性が上手く働いた結果と言えそうです。
大阪府の大規模医療・療養センター(初期には野戦病院と呼ばれていた)は一応運用が始まってるようです。ただ、全然報道がないので実態はよくわかりません。今年5月までは運用が決まっているようですが、感染力が強いオミクロン株に対して、人を集めて治療ってどーなの?と疑問はあります。
医療関係者などを中心に三回目のワクチン接種も始まりました。これもまたある程度の効果を発揮してくれることでしょう。
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雑誌などでは、今回のオミクロン株で新型コロナの感染は終わりを迎えるか!?、なんて記事も出てはいますが、そうだったらいいなぁ、という願望記事に過ぎません。まぁ歴史的に見ると、大規模な感染症流行もいつまでも続く、ということはなく、何年かすれば収まるものですから、そうあって欲しいと思う気持ちはわかりますが。
運動不足が様々な健康被害を生むことも明らかになってきてますし、肥満の人は新型コロナで重症化するリスクが高い、との記事も頻繁に目にします。リモートワークで殆ど歩いてない、なんて人は新型コロナに感染しなくたって、不健康一直線です。
なので、千里の道も一歩から、急がば回れ、①良質な睡眠をしっかり取って、②適度な運動量を確保し、③心的ストレス軽減に努め、④バランスの良い食事をとる、という話に落ち着きそうです。幸い、日本では黙食も少しずつ広がってたり、会食を控える流れがあったり、マスクを付ける人が殆どだったり、驚くほどの密度で空気清浄機が置かれていたりするので、少量感染→基礎免疫で撃退、というコンボが決まりやすい環境は整っています。
この二年、延々と言われてきた対応が何か変わる訳でもありませんので、これまで通り、粛々と生活していきましょう。
沖縄の感染率が高いのが心配ですね。何とかパンクすることなく乗り切れれば良いのですが……。