カケラ。3 星のカケラをちょうだい。
お次は――小悪魔ちゃんな彼女の手に渡ろうとしています。
『星のカケラ』
愛されているって踏まえた上で
信じているけど
もっとこう――乞う。
いいでしょう?
その愛とやらの手応えが欲しいの
確かな、ね。
わたしはキラキラしたものが
大好きなの
アナタの次くらいにね。――なんてね。
だから ちょうだいな
愛している
その証とやらに。
””お金じゃ買えないもの””
そんな安っぽい言葉
アナタの口から聞かされたって
しらけるだけだわ
だから
あの彼方に輝く星で
わたしを飾ってみたくはない
ねぇ――?
なんて。
そんなことも言ったかしらね
いつだったか
覚えちゃいないけど。
アナタは覚えていたの?
そう――だから
夜空にキラメく星のカケラを
わたしに
わたしに贈りたいというのね
アナタ
いいわよ
受け取ってあげる
アナタからの所有の証
星のカケラ。
――いうなればイマシメ?
こんなもので縛られる
わたしじゃないって事くらい
知っていた?
それでも
いいわよ
受け取ってあげる
無数にキラメく星の輝き
それに
勝るとも劣らない
ものがあるって事くらい
わたしだって
わたしだって知っているのよ
知っていた?
さあ
わたしを縛り付ける 鎖は用意できたのかしら
とびきりの星のカケラとやらを
わたしに
わたしに ちょうだい
この子はこの子で純粋なんです〜どこが?
彼女は彼氏の困り顔を見たいのです。
気まぐれさをイヤってほど発揮して、振り回されるのを恐れて、先回りしているのです。
――対する彼氏も負けず劣らず!