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第三話 少女モリィ

第三話 少女モリィ


 リリスは森の中を駆け抜ける。


◇◇◇


 木々の間を縫うように走る。


◇◇◇


 悲鳴はすぐ近くだった。


◇◇◇


「間に合って!」


◇◇◇


 開けた場所へ飛び出す。


◇◇◇


 そこには。


◇◇◇


 一人の少女が尻もちをついていた。


◇◇◇


 栗色の髪。


◇◇◇


 年は十歳くらい。


◇◇◇


 腰に薬草を入れる籠を抱えたまま震えている。


◇◇◇


 少女の前では。


◇◇◇


 グルルルル……。


◇◇◇


 二匹の狼が牙を剥いていた。


◇◇◇


━━━━━━━━━━


ウルフ


━━━━━━━━━━


Lv5


━━━━━━━━━━


━━━━━━━━━━


ウルフ


━━━━━━━━━━


Lv5


━━━━━━━━━━


◇◇◇


「やめなさい!」


◇◇◇


 リリスが飛び出す。


◇◇◇


 二匹のウルフが一斉に振り向いた。


◇◇◇


 標的が変わる。


◇◇◇


 ガルルッ!!


◇◇◇


 一匹が飛び掛かる。


◇◇◇


 リリスは素早く身体をひねる。


◇◇◇


 かわす。


◇◇◇


 そして。


◇◇◇


 ザシュッ!


◇◇◇


 一撃で首元を斬り裂いた。


◇◇◇


 もう一匹が横から飛び込む。


◇◇◇


「はぁっ!」


◇◇◇


 ザンッ!


◇◇◇


 こちらも一撃。


◇◇◇


 二匹のウルフはその場へ倒れた。


◇◇◇


━━━━━━━━━━


ウルフ討伐×2


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経験値+500


━━━━━━━━━━


AP+500


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SP+500


━━━━━━━━━━


銀貨+2枚


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◇◇◇


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レベルアップ


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Lv2



Lv4


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━━━━━━━━━━


AP+200


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━━━━━━━━━━


SP+200


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◇◇◇


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ドロップ


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ウルフの牙×2


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ウルフの毛皮×2


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木宝箱×2


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死体


━━━━━━━━━━


インベントリへ収納


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◇◇◇


「ふぅ……」


◇◇◇


 リリスは鉄の剣を鞘へ戻した。


◇◇◇


 少女が立ち上がる。


◇◇◇


「ありがとうございます!」


◇◇◇


「助けていただいて……!」


◇◇◇


 何度も頭を下げる。


◇◇◇


 リリスは優しく微笑んだ。


◇◇◇


「無事で良かった」


◇◇◇


「私はリリス」


◇◇◇


「あなたは?」


◇◇◇


 少女は胸に手を当てる。


◇◇◇


「モリィです!」


◇◇◇


「近くのボード村に住んでいます」


◇◇◇


「薬草を採りに来たら、ウルフに見つかってしまって……」


◇◇◇


 今にも泣き出しそうな表情だった。


◇◇◇


「もう大丈夫」


◇◇◇


「村まで送るよ」


◇◇◇


 モリィの顔がぱっと明るくなる。


◇◇◇


「はい!」


◇◇◇


「ありがとうございます!」


◇◇◇


 二人は森の中を歩き始めた。


◇◇◇


 途中。


◇◇◇


 リリスは道端に生えている薬草を見つける。


◇◇◇


「少しだけ採ってもいい?」


◇◇◇


 モリィは笑顔で頷いた。


◇◇◇


「もちろんです!」


◇◇◇


「この辺りは薬草がたくさん生えるんですよ」


◇◇◇


 リリスは嬉しそうに薬草を摘み、インベントリへ収納する。


◇◇◇


「やっぱり素材集めは楽しいなぁ」


◇◇◇


 その様子を見て。


◇◇◇


 モリィはくすりと笑った。


◇◇◇


「リリスさんって、変わった人ですね」


◇◇◇


「そうかな?」


◇◇◇


「はい!」


◇◇◇


「普通は薬草より先に村へ帰ろうって言います」


◇◇◇


 二人は笑い合う。


◇◇◇


 やがて。


◇◇◇


 森を抜けると。


◇◇◇


 木の柵に囲まれた小さな村が見えてきた。


◇◇◇


「見えてきました!」


◇◇◇


「あれが始まりの村――ボード村です!」


━━━━━━━━━━


第四話へ続く


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