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ー0020ー

少し長いです。


 山賊狩りが一段落して、シャルルの調子が戻ってきた、いいや以前にも増して鋭さが冴えていた。

それは装備のおかげなのか?

それとも因縁の相手に打ち勝ち精神的な物からくる自信なのか………。


「シャルちゃん、最近大活躍なんだってね!」


「おばちゃん、だからシャルルだってば。

まぁでもそうね、昇級も目じゃないね!

これは近々にはあるね、きっと!」


「そうなのかい?

ならお祝いにどうだい、安くしとくよ。

あら、そう言えば騎士試験の方はどうなったの?」


「あっ、それは学園側が準備中です、はい。」


「そうなのねぇ〜で?どうすんだい?」


「へっ?あ!それはもう、買わせて頂きます!やったーー!嬉しいな!」


「ちょっとアンタ、わざとらしいよ」


「すいません」


「それはそうと、アンタんとこに居候が居るって話は────」


 そんなあくる日、シャルルとナイトはハンターとして依頼を受ける。

内容は最近出没する謎の浮遊物体の調査だった。

飛ぶ鳥を落とす勢いの2人に指名依頼に近い形で受付嬢のメロディーがシャルルを誘導させたのは御愛嬌だろうか。


 まずは目撃者からの情報の収集から始めた。

以外にも目撃証人は多く、その誰もがマモノでは無い。

鉄のように光っていて生き物では有り得ない動きや軌道きどうをすると言う。


「飛行船かな?」


「はぁ飛行船!?

なんだそれ?」


「今、なんとなく頭に浮かんだ。

ないの?」


「知らないな。

聞いた事もない単語だぞ」


「ふ〜ん。

なら……国が開発中とか?」


「軍事って事か?

って事は兵器じゃね〜かよ!!

こりゃやべーーな!

俺も見たい!

じゃなくて……目撃情報の多い場所に行くぞっ!」


「他国、隣国とか?の可能性もあるよ。

報告に戻らなくていいの?」


「……うし。一様、報告してから確認に行こうか」


 シャルルとナイトが報告する推測、想像の域を出ない話だけでは支部ハンターギルドでは、もしそれが本当だとしても戦争になり兼ねない決定は下せず、ひとまず引き続き調査するように言われシャルルは現場に戻った。

 

 浮空魔戦艦内では。

村人達も近づかない森の奥深くから空へと発進するとホバリングから移動を開始しようとしていた。


「では本日も偵察を開始する」


「隊長、つってもこんな田舎じゃ毎日代わり映えしないっすよ」


「文句を垂れるな。

……そんな事は言われんでも知っている」


「暇でもコレで記録付ければ、それだけで給料貰えんだから黙って仕事に掛かれ。

ふっ、気は抜いて支障は出ないだろ」


「そうっすね」


「ここの国はお気楽だからな」


 彼らは敵国から不法に侵入・潜入している兵士達だった。

国が開発中の秘密兵器の試運転とテストを兼ねて極秘任務中であり敵対国である、この国のデータを取り、その国民たちの生活等も記録していた。


「バカだよな、マモノかもって近づきも攻撃もしてこないんだから」


「言ってやるな。

わが国とは技術力も生活水準も低過ぎるんだ」


「はっはっはっは!

的を射ってやるな!」


「ん?

あれは武装した兵士、いや冒険者を発見!!」


「この国では騎士だろう。

…、違うな、これは装備からしてハンター、傭兵だ。

全部で2人だな」


「お!やっと俺達に気付いて調査にでも寄越したか」


「どうします隊長!」


「殺せ!

国の上や騎士連中に知られるにはまだ早い。」


「了解!

遊んでいいっすか?」


「………程々にはな」


「よーーし!

砲撃用意!!

撃てーーーー!」


「うるせ、ふざけんなよ」


「一度でいいから言ってみたかったんだよ」



 山の中、森や空が一望できる軽く崖のように成っている場所でシャルル達は浮遊物体の出現を待った。


「おいおいマジかよ!?

想像よりデッケーじゃんかよ!!

どうすんだこれ!

どうすれば?

どうすればいい?」


「うーん」


「届かねぇ〜ぞ!

マジでマモノじゃないぞ!

本当にヤバい!

ナイトどうする!」


「逃げる」


「逃げんの?」


「うん無理、あっ!」


「どした」


「攻撃してきそう」


「マジで分かんの?

見えたの?目良いな、お前!!」


 ナイトの目には飛行物体の主砲がナイト達に向いたのが見えた。

ドォーンという音とともに何かがシャルル達に物凄いスピードで発射される。

シャルルは訳も分からず、何も出来ていない。


(魔力が大気から一気に減った!?

魔力のバカデカい球の塊ッ!!!

もう何処に逃げても間に合わない!?)


 横を見ればナイトの様子に変化が有った。

ナイの手にあるブレスレットが未知の攻撃、死を予感させるダメージを感知してピピピッと音と共にブレスレットから謎の物質が出現、次々にナイトを包んでいき、展開された武装は全身鎧の姿に身を纏っている最中だった。


 そこに立っていたのは騎士が着込む全身鎧とも似ても似つかないシャルルの始めて見る装甲をした鎧だった。


 内部では電子音声が平坦に読み上げていく。

男性音声は英語で現在の装着完了後の鎧の状況を説明していく。

色彩を認識。生体認証を本人と断定されました。

プランФエフを確認済み、実行中です。

音声操作に切り替えますか?


 女性の日本語音声は補充不可能です。

装甲に問題はありません。

残りの各種武装に問題なし。

ジャイロ・センサー、及びスコープ等に異常ありません

神経接続完了しました。


 女性音声はロシア語で残弾数、残り僅かオフラインです。

エネルギーが足りません。

供給を開始します。

変換と分解、問題なく稼働を確認。

画面に経過をテキスト表示します。


 男性のドイツ語音声はリパルサー及びビーム系統、使用を許可されていません

弾薬の使用を許可されていません

エンジンの使用を許可されていません

移動ライドユニット、使用を許可されていません

機体の正常起動を確認。

M適応システムを発動します。

M-Bカスタムを稼動させます。

吸収を開始しました。


 男性のフランス語音声は緊急事態発生により自動装備を行いました。

迎撃モードへ移行します。

失敗しました。

許可されていない項目に違反します。

プランФ、実行に基づき許可できません。

弾薬を使用しますか?

……………。

出来ませんでした。

敵を識別、どうしますか?


 各種担当音声達が会話するように次々と頭部で機械の声が聞こえる。



 瞬く間に姿形を換えたナイトは全身鎧、パワード・アーマー、特殊強化装着甲アーマード・ギアに姿を変えていた。

装甲にはN5409KUの文字が見えていて全身の黒色の鎧の所々は赤色に発光し常に点滅を繰り返している。

ナイトが1本、前に足を出すと地面に重たい足跡が出来る。

通常のフルプレートのように鉄と鉄が、ぶつかる音はせず静かに衣服のように動き両手を広げてゆく。


「ま、まさか!?

お前アレに迎え討つ気か!!」


「うん」


 両手を砲球に向けるとシャルルの前に出て全身を使って抱えるように後ろに飛ばされていった。


(球の魔力を自分の魔力で摩擦やら爆発を抑えてる?

自分のコントロール下にしようとしてるのか!?

あの全身鎧がナイトの魔具なのか!)


 木々を、へし折り薙ぎ倒して地面には2本の足の跡の道を作りながら横転する事も無く爆発もせずに止めていた。

煤や汚れ、火花や電流が走っている。



「痛い」


 ナイトは言いながら小さく圧縮され高密度且つ完全支配下にある砲球は大振りに全身を使って投げ返す。

砲球は飛行物体に見事命中、黒い煙を上げながらユラユラと少しの間は絶えるように飛行していたがやがて落ちていって爆発した。


 ナイトとは別にオペレーション音声がアシスト誘導した結果、爆弾は飛行物体の的確な箇所に命中し爆発するまでに至った。


 ナイトの頭部の装甲が消える

クチからは血が垂れ吐血する。

倒れそうになってシャルルが支えようと走る。

だが予想以上に重たかったのか2人して倒れる。

少ししてナイトの装甲の全てがブレスレットに回収されるように綺麗さっぱり消える。

戦闘が終わった事を確認した事で武装は解除され仕舞われるように吸い込まれて収納された。


 2人は倒れたまま、大空にあった異物が消えた白い雲と青い空を見つめながら話す。


「なぁ〜なんだそれ?

魔法か?

魔法なのか!」


「魔法?」


「稀に発現する人類の奇跡、希望だよ!

勉強で習ったろ?」


「うん。

テストにも出た」


「のに自分が魔法使えるの知らなかったのかよ」


「魔力量が多いって言われた」


「それは俺も知ってるよ、異常だもんな」


「そうなの?

………平民だから宮廷魔法師?には成れないって言ってた」


「逝かれた魔力が有っても貴族じゃなきゃ城に入れないのおかしいよな!

まぁでも宮廷魔法師なんて興味ないだろ」


「うん。

無い」


「ナイトだけにな!!

………なんか言えよ、俺がスベったみたいじゃんか!

でもソレ、魔具まぐ…いや今は魔導器まどうきとか魔導着まどうぎか。

なぁ、それ俺にも貸してくれよ。

確か試験には武器やら魔法道具も持参可だったしコレがあれば楽勝だろ!」


「いいよ、はい」


 ナイトは手からブレスレットを取り外すとシャルルに渡す。


「お〜サンキュー♪

………起動しねーんだけど?

仕方は?」


「知らない」


「マジカヨ。

使い方分かってんのか?」


「ううん、でも変な声が聞こえてよく分からない。

けど何となくで分かるような気がしてテキトーにやってる」


「ははっ、お前らしいな。

返すよ」


 ブレスレットをナイトの手の平に置いた、その時ブレスレットからドリルオオカミの仔狼こどもが飛び出した。


「おぉん!」


「うお!?

なんだこりゃ!!

ドリルオオカミか!!」


「ん?

多分そう」


「知らなかったのか。

でもなんでまた?」


「オソラの家で泊まった日に今日みたいに鎧が出てきた。

そしたらマモノ?がいっぱいいて倒した。

けど……。」


「クォ〜ン」


「小さいから?

群れから遅れてきた。

そしたら懐いた」


「なんじゃそりゃ……あっ!!

次の日、なんかオオカミのマモノの死骸が屋敷の裏にいっぱいあるって使用人達が騒いでた奴か!

俺がなんかやったかもって出っていったら違って恥掻いた奴じゃん」


「そうなの?」


「あぁそうなの!

ったく。」


(まぁ本当は夜中にトイレが何処か分からず迷って窓からしちゃったのがバレたのかもと思って話に混ざったら違っただけなんだけど)


「でも凄いな。

お前しか使えないのがズリぃ〜が。

でもやっぱ強そうだったもんな。

ナイトだけの鎧でナイト・アーマーだな。

ヘヘッ」


「安直…。」


「るせー。

………………ふぅ、村の人たちにはもう安全だって知らせに行かなきゃな」


「ギルドにもね」


「おっ前、当たり前だろうが。

帰るぞ!」


 ナイトの知られざる秘密が少し明らかになった。

だが秘密が増えた気がしてシャルルはナイトを1度見てから起き上がった。

その後ろではドリルオオカミの子供が2人を真似していては付いてくる姿があった。

実技試験の日は近い。


===ナイト===



 明けましておめでとう御座いました。

三が日が過ぎだ4日からという微妙な日にちの投稿開始と成りましたが、ここらでストックが付きましたので一旦、休憩とさせて下さい。

続きは暫くお待ち下ちい(^o^)

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(星の数が多い程、良いらしいよ)


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