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ー0011ー

 早朝、オソラの大声で起こされたシャルルとナイトはそのまま試験勉強へと強制連行されていた。


「あんまり寝れなかった」


「確かにな、ベッドがフカフカ過ぎんだよ」


「つべこべ言わない。

時間ギリギリまで叩き込んであげるからね♡」


「嬉しくないハートだ」


「なんか言った?」


「いえ、滅相もありません!!」


 こうして試験会場である王国立軍トライアンフ・士養成インデックス寄宿騎ナイト士学校・アカデミー アルテミスズ支部に向かおうと屋敷を出ると庭では使用人たちが集まっていた。

送り迎えかなとシャルルが思っていると、どうやら違うらしい。


「これは酷い…………。」


「なんとマモノの死骸だ」


「どうしました?」

(やば昨日のがバレたか!?)


「君はお嬢様の客人の、いやね─────」


 ラトが父親、オソラからしては祖父が引退で就任したのが6年前。

アルテミスズを継いだ際に学園を改革し貴族贔屓・優遇措置では無くなり本格的な騎士育成としての教育に参入するとアルテミスズ支部は優秀な卒業生を輩出していた。

貴族の贔屓・優遇措置の腐敗は寧ろ央都支部等や騎士団で横行しているのは変わっていなかった。


「免除制度申請と領主ベアオラン・リン・アルテミスズ様の推薦か」


「おい、そのブレスレットは?」


「少しいいかな?」


 計器を確認すると驚きながら記入すると数人が奥に消えてゆく。


「なるほど……………このブレスレットは外さないように」


「今後、絶対に外さないようにな」


「?はい。」


「悪かったな。

少し待ってくれ」


「確認取れた。

君はこっちだ、それとコレを」


 ラザー素材、プラスチックのような細い腕輪タグを渡される。

メタリックな黒色で先に進んだシャルルがメタリックな白色だったため、首を傾げたが通された通路も別だったためナイトは素直に従って歩く。

 

 通された先は2階でナイト以外には数名のみで他、大勢が1階の外にいるのが窓から見えていた。

室内の前方に広場の映像が映し出される。

リアルタイムのようで少し遅れて窓の外から微かに聞こえてくる声と音声が徐々にラグを無くしてゆく。


半季あき入学期試験会場にようこそ!

一般選考試験及び推薦枠では受けて貰う内容に差異はあるが身体検査・健康診断ののち、筆記テストを開始する。

案内に沿って進むように!!

そして特別枠生・推薦の君達はそのまま移動せず身体検査を受けて入試テストを始めてくれ」


 筋肉ムキムキのタンクトップおじが試験生の後を追い掛けると画面が消えて室内に試験官が入ってくる。

上着等を脱ぎ、軽装になると様々な身体検査が行われた。

身長、体重、視力・色覚、聴力、魔力測定を終えると握力、|長座体前屈(柔軟性)、体力を測るために心肺機能を走り調べ、肺活量、病気の有無と感染症・血液、血圧、尿検査等から喘息まで休みを挟みつつ持病から病気の有無等を半日掛けて行われた。

その間、シャルルは呪文のようにブツブツと答えを唱えては慣れている試験官達に微笑ましく見られていた。


 そして間髪入れず筆記試験が始まる。


 サマーズ家の次男。

貴族、ヒーツ・ラン・サマーズは特別枠である貴族枠で試験に受けていた。

しかし貴族だから、や特別枠だからでこの試験に挑んではいない。

かの家は騎士として、そして貴族としての歴史ある一族であり悪徳・強欲貴族では無いからだ。

貴族としての気品と礼節、騎士としての精神を持ち合わせた一流のサマーズ家に相応しい志しがあった。


(この男は、ハンターだったはず。

やはり推薦だったか。

面白い………。)


 ナイトを見つけた事で思考がソチラに向いてしまったのを小麦色に少しの黄色の髪を靡かせてヒッツは筆記試験に目線を戻した。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

◯騎士の種類を答えよ

又、間違いを直せ。


 皆、最初は誰でも候補生スクワイア 又は訓練生となる。


 更に貴族や推薦枠等は奨補生キャリアと分けられる。


 その後、師事する者に仕え従騎士エスクワイアとなる。


 認められれば正騎士ナイトと成り又は女騎士デイム貴騎士キャバリアンとも呼ぶ。

そこから配属や自身の適性に合った騎士種になるための資格や知識・師事をする事で騎士業職種類を上げてゆく。


 指揮騎士ジェネラル、キャリアやキャリバンといった幹部教育を選んだ者は必ず取得しなければ成らない騎種。


 光騎士パラディーン、はまず白騎士ホワイトとして仕え光・聖属性魔法の攻撃適性がある者が選べる特化騎種。


 聖騎士クルセイダー、攻撃・治癒魔法の適性がある光・聖属性魔法の騎種。


 重騎士ガードナー又はアーマーナイト、大盾や重装鎧を装備し前衛を任せられる鋼の肉体と精神を要する騎種。


 十騎士ダークナイトはまず黒騎士ブラックとして仕え闇・混属性に適性がある者が選べる特化騎種。


 獣騎士ビースター及び竜騎士ドラグナー、馬のみならず動物や手懐けたマモノからドラゴン種に騎乗して戦う騎種。


 輜重騎士メディッカー、医療品、道具の供給や衛生管理、負傷者の治療、光・聖属性の回復に特化した騎種。


 騎士站部隊ロジスティクサー、補給及び輸送、物資・食料、整備、武器装備予備、燃料、医療品等の部隊の垣根を超えた備蓄、移動を主にメンテナンスや騎士の展開や配置作戦基地及び施設の製作と構築・維持等を行う騎士種。


 オペレーターン又はレコニサンズ

各隊への連絡や通信、偵察・斥候を行う騎種。

重要書類や機密情報を高度に扱い時には潜入等も行う。


 リサーチャーズ

研究ラボで調査や開発を行う機関。

新しい魔法や魔法道具等の研究をするため現場には赴かないが魔法を扱え無ければいけない。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 他にも国の歴史や騎士の専門知識の、あれこれの問題が出て筆記試験は終わった。

ナイトはその全てで満点を取り試験官らが監視していた事、魔力の発動や揺らぎも感知され無かった事からカンニングはあり得ないと結論付けられナイトは見事、筆記試験をクリアした。


===試験開始===


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