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プリンスの冒険  作者: テレパスたまちゃん
第二章 プリンスの冒険
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18 俺たちの旅、が始まる

 装備を試着して塔に行き、剣やナイフを実際に使ってみた結果。


 新しい服も剣も申し分なかった。シャンプーもそれは同じだったようで、とても喜んでいた。



 トリアルから旅に出る前にやらねばならないことはたくさんあった。


 探索者協会にお礼を言いに行く。特に受付嬢さんにはとても世話になった。俺のことを今でも誤解していると思うが、それでもとても親切にしてくれた。相談にものってもらった。最後まで名前を教えてもらえなかったのが残念だ。


 塔で使っていた借りた剣やナイフも武器屋に持っていって研ぎ直しを頼んだ。出来上がり次第エクレシアに届けてもらうよう、お願いもした。金はあるのさ。


 おいしい渋栗モンブランが食べられるよと言って、あの喫茶店にシャンプーを連れて行ってあげた。

 あのとき、途中から味がわからなかったから、シャンプーをダシにして、俺が食べたかったのだ。シャンプーは自分のためにわざわざ俺が調べてご馳走したと思って、感激してくれた。せっかく感激してくれたのだから余計なことは言うまい。真実は受付嬢さんと僕の胸の中である。

 このモンブランはご褒美になる? と聞いたら、おいしいけどなりません、と言われた。


 エクレシアにもお礼がしたいのだが、素直に受け取ってくれそうにない感じがする。そこで、部屋の机に大金貨三枚を置いて行くことにした。シャンプーは一枚で十分だと言ったが、そこは元プリンス、見栄を張ったのだ。来年プリンセスが来て、きっと世話になるだろう。そのときの、プリンセスへの対応も含めての三枚でもある。


 トリアルの街に住んでいる人々には、間接的に世話になった。箝口令かんこうれいにも協力してもらった。お礼がしたいのだが、どうしたらいいのかわからず、悩んでしまった。トリアルの街は自然発生的な歴史があるので、エクレシアと探索者協会が協力して管理運営、治めている。そこで協会にあらためて行き、街の発展に役立ててほしいと大金貨三枚を渡した。シャンプーは一枚で十分と言ったが、(以下略)。エクレシアにも三枚だったので、同じにしておいたほうがいいよね、という理由もある。通りすがりのお世話になった探索者は、旅の中で、間接的に、感謝を伝えていこうと思う。めくりめぐって、伝わるだろうことを期待して。


 当面の、旅の目的地だが、情報が集まる協会、あの受付嬢さんに相談したら、アールファを経由してウルベに入るのがいいのでは? とのアドバイスをもらった。アールファは西方大陸の地、中央大陸ミズガルズの南に位置するフベルミルのちょうど真横にある。ただ、高い山と森が隔ててはいるが。

 なるほど、今回の目的の一つの黒幕だが、おそらくウルベかミーミルと考えるのが自然だろう。その国に直接入るよりは他国を経由したほうが警戒されにくい。王国会議で選ばれたソードマンとウィザードが暗殺者だったくらいだ。プリンスはもう死んでいて、俺がプリンスだと知られていなくとも、警戒するのにこしたことはないだろう。受付嬢さんからアールファの話を聞くことができたのはついていた。



 目的地はアールファ方面だ。






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