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領地に明かりを

 日が暮れ、静かな夜を迎えた。

 通路に立ち並ぶ街灯を物珍しそうに領民たちが見ている。


 そりゃ、魔道具なんて滅多に見られない代物だ。

 俺もこんだけ並んでいたら興味を示しているだろう。


 実際、ドキドキしていた。

 失敗しないだろうか、なんか急に爆発しないだろうか。


 ともあれ、魔力を通してみないと分からない。

 今回、あえて魔道具から魔力を抜き取って光源を絶っている。


 そりゃ、そっちの方がライトアップされた時に盛り上がるからだ。


「ついにバート領の夜にも光が灯るんですね……!」

「わくわく!」


 リーンとルーシャはかなりドキドキしているようだった。


「団長はさすがだな。ここまで急激に領地を発展させるとは」


 ルインは見慣れているから反応は薄いが、それでも感激してくれているらしい。

 さて、お楽しみタイムはこれからだ。


「これより、バート領の夜に光を灯したいと思う! みんな、楽しみに見とけよー!」


「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」」


 歓声も上がってきたところで、俺は地面に手をついて街灯に魔力を注ぎ込む。

 何十本。いや、領地全域だから何百本もの街灯に一気に魔力を注ぐとなると、かなり魔力が持っていかれる。


 だが問題ない。ここで使うのももったいないが《大賢者》は魔力量を馬鹿みたいに強大なものにする。

 他にも能力はあるが、その一つがこれだ。


 地面が一瞬光ったかと思うと、街灯に光がともる。

 白色の綺麗な色だ。


 バート領の街並みは街灯に照らされ、キラキラと光っていた。


「……素敵です!」

「すごいなぁ! 妾こんなの初めて見た!」

「さすがだ。これほどまでの街灯に一気に魔力を注ぎ込むとは。団長には頭が上がらない」


 リーンとルーシャはかなり喜んでくれているようだった。

 後は領民たちだが……。


「うおおおおお! これが魔道具か!」

「綺麗……星みたい……」

「鮮やかな色だ……」

「やっぱりアルン様は神様のようだ!」


 よしよしよし。

 領民たちも喜んでくれているらしい。


 彼らが喜んでいる姿を見ていると、俺も嬉しくなってくる。

 領主としてちゃんとやっていけているんだな、と少し安心した。


「今日は祭りだ! 綺麗な景色を見ながら酒でも飲むぞ!」

「そうしよう! アルン様バンザイ!」


 領民たちの盛り上がりは最高潮に達したらしく、ついにはお酒や料理を用意し始めた。

 そして、本当に祭りかのようにわいわい騒いでいる。


 まさかここまで喜んでくれるとは……おお、少し泣けてきた。


「ささ、アルン様も!」

「おお!?」


 リーンに背中を押され、祭りの中に飛び入ることになる。

 領民に揉まれながらも、俺は楽しく騒ぎまくった。


 せっかくだ。思い切り羽目を外そう!


 ◆


「二日酔いだ……」

「わたしもです……」

「妾……頭がガンガンする……」


 ルインは問題なかったらしいが、俺たちはベッドでぶっ倒れていた。

次ビビリ視点になります!どんな行動を起こすのか、お楽しみに!


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