魔道具を買いに行こう!
その後、俺はルル伯爵とコンタクトを取って、正式にトンネルを開通させたことを伝えた。
何か言われるものだと思っていたが、何故か称賛されたのが疑問である。
やはりリダー公爵に言われたのが効いているのだろうか。
ともあれ、これによって行き来はかなりしやすくなった。
トンネルもそうだが、それ以降の道も魔物避けの結界を張っているため安全。
支援もそうだが、観光客がこちらに渡ってくるのも心配ないだろう。
「す……すごいです!」
「すごーい! なにこのキラキラしたもの!」
「おお……! さすがに私も感動した!」
実際に支援物資が届いたのだが。
「まさか金貨とはな……!」
届いたのはお金であった。
リダー公爵はとりあえず自分でどうにかしろ的な人だから金貨を投げてくるのは分かるが、まさかルル伯爵までもか。
多分足並みを合わせた感じなのだろう。
ふむ……実にありがたい!
下手に資源を渡されても使い道に困ったりするが、お金となれば別だ。
これに関してはどこでも使えて、何に変換することだってできる。
「よし、魔道具を買うぞ」
お金に関しては、街の景観をよくする方向にまずは使おう。
まずは夜、綺麗に街を照らす街灯が欲しい。
街灯に関しては、公爵だとか王都だとか。
そこらのお金を持っている領土だけでしか見かけないものだが、これだけの資金があれば問題ないだろう。
俺が錬成してもいいが、そういうのじゃない。
やはり、自分たちで掴んだ物でやるのが一番だ。
それに、俺は決して万能ではない。
ここはやはり専門の魔道具師から買い取るのがベストだ。
「魔道具……となればどこに買いに行くんですか?」
「王都が一番だが……俺は追放された身。何言われるか分からんから、ひとまずはリダー公爵領の魔道具屋に行こうと思ってる」
ひとまず……と言ったが、リダー公爵領の技術力はなかなかのものだ。
信頼はしていいだろう。
「んじゃ、買ってくるから待っててくれ」
「「「はーい」」」
◆
ともあれ、まずはリダー公爵に挨拶をすることにした。
支援のお礼をまずしたい。
「あれ、今日は一人なのかい?」
「悪いな。さすがに連れ回すのも疲れるだろうからさ」
そう言うと、リダー公爵は残念そうにする。
「そうか……リーンちゃんを見るの、楽しみにしてたんだけどなぁ」
「全く、お前は変わらないから安心するわ。それと支援ありがとう、本当に助かった」
「全然構わないよ。お礼は弾むって言っただろ? ま、継続的に支援するからリーンちゃんをよろしくね」
「お前、ほんとリーンのこと好きだな……」
少し談笑したところで、本題に入る。
魔導具を買いに来たのだ。一応伝えておこうと思っている。
もしかすると、おすすめの魔道具屋を教えてもらえるかもしれないし。
「ああ魔道具屋ね。いいとこあるよ。せっかくだ、案内するよ」
「悪いな。ありがとう」
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