ビビリ、隣国の第一王子が来てビビる(ビビリ視点・ざまあ)
「だっる」「王国騎士団の仕事じゃないのかよ」「なんで俺たちがこんな仕事……」
「ど、どういうことだよ」
演習の当日。
ビビリは軍隊を見て言葉を失っていた。
あまりにも士気がないのだ。
誰もが怠そうにしていて、戦えたもんじゃない。
しかし、すぐに理由がわかった。
だって、全ての出来事が王国騎士団で解決していたのだ。
王国騎士団をちらつかせば、どこの国だって攻撃してこなかった。
それほどまでに影響力が大きかったのだ。
それに伴い、軍隊は使われなかった。
ビビリ本人が軍隊の存在を忘れているほどにだ。
見たところ、軍隊の人員は一般人で構成されているらしい。
それに急に集まった様子だった。
当たり前だ。
こんなので士気があるわけがない。
「ど、どうしたら……もう隣国の軍が来ているはず――」
「ビビリ様、隣国からご来客が」
「なに!? もう来たのか!?」
「いえ……予定通りでございますが?」
「こっちは予定通りじゃないんだよ!」
ビビリは召使いに対し、どうしようもない怒りを吐く。
召使いは怯えながら奥の方に退いた。
士気がまるっきりない兵士と残されたビビリ。
これじゃあどうしようもない。下手すればこれがきっかけで戦争だったり……考えすぎか。
しかし舐められる可能性は多いにある。
ひとまず軍隊には闘技場の外で控えるよう指示をしておいた。
「でも……隠したところで……焦りすぎだ僕……落ち着け……」
ビビリは焦るが時すでに遅し。
「ビビリ殿はいらっしゃられるか!」
「は、はい!」
闘技場に入ってくる影が見える。
多分、隣国――アダッシュ王国率いる軍隊の軍隊長だろう。
しかし……それにしては豪華な装備を身に着けているな?
「ビビリ殿とははじめましてですね。はじめまして。アダッシュ王国の第一王子、アルマと申します」
瞬間、ビビリの脳内は真っ白になる。
い、今……第一王子と言ったのか?
「今回取り仕切るのはアルン殿ではなく、ビビリ殿と聞いております。いや、楽しみです。なんせ、《剣聖》の持ち主だとか」
「は、はは」
嘘だろ? 兄さんって隣国の第一王子と渡り合ってきたのか?
……いや、別にそれくらい自分にだってできる。
どうせ、王国騎士団を動かして終いだったのだろう。
ただ――自分が持っている今の軍隊が問題。
これじゃあ、大恥をかいてしまう。
でも……おかしいな。
どうして王子であるアルマしかいないんだ?
不思議に思ったビビリは恐る恐るアルマに尋ねる。
「あの、そちらの軍隊は……?」
「ああ。それなら控えているよ。でも、まずアルン殿とは最初にお手合わせしてもらっていたからね。やっぱり恒例行事だったから戦いたくてうずうずしているんだ。今回はアルン殿が不在だからビビリ殿がお手合わせをしてくれるのだろう?」
ええ!? 嘘だろ!?
兄さん、毎回隣国の王子とタイマンしてきたのかよ!
にこやかな表情を見せているが、アルマのスキルはかなりの物と見た。
それに、第一王子同士の戦いなんてまるで……
「小さな戦争じゃないか……」
「ん? なにか言ったかい?」
「い、いえ……」
こ、こんなにも責任重大だなんて思ってもいなかった。
ビビリは震えそうになる体をどうにか堪える。
「あ、あの。やっぱり演習なので軍隊同士――」
話を変えようとするが、もう遅い。
「いや、楽しみだ。《剣聖》の力、見せてもらうよ」
アルマは木剣を手に持っていた。
「は、はははは……」
ビビリは苦笑しながら、近くに置いてあった木剣を手に取る。
お互いが構え、見据える。
「さて、勝負と行こうか」
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