パーティーのお誘い
「パーティーだって?」
「はい、そのようなお誘いの手紙が届いております」
リーンから手紙を手渡される。
見ると、確かにパーティーのお誘いを謳うものだった。
しかしパーティーか。
内容から見てみるに、多くの領主たちが集まって食事を楽しみながら様々な会話をするのだろう。
それはもう明るいものから暗いものまで。
ともあれ、普通に不味いな。
「リーン。俺、参加しなくちゃだめか……? いや、しないと今後のことを考えると……」
「どうしてそこまで悩んでいるのです?」
「いや、そりゃ……あれだよ。俺、爵位をもらった記憶がないんだ」
貴族には、それぞれ爵位という物が王家から与えられる。
上から順に、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵とだ。
しかしだ。
「王家から追放された時……爵位をもらってねえぞ……」
「え!? アルン様って王族出身なんですか!?」
「あれ、そう言えば知らなかったっけ」
「一切! なんでそんな方がこんな辺境に!?」
「いや、そりゃまあ……無能って判断されたから?」
「なんですって!? 王族腐ってますね!!」
はっきりと言い放った。
この娘……なかなかやるな。
ともあれ、普通に不味いな。
多分、参加したところで対等に話をするなんてこと、まずできないだろう。
だって俺、貴族じゃないもん。
しかもルル伯爵主催のパーティーだし。名前を見ただけでも悪寒がする。
あいつすげえ性格悪いって聞いているんだよな……。
そんなやつが俺になぜ招待状を送ってきたのか。
「間違いなく肴にするつもりだな……」
普通に考えてそうとしか考えられない。
ある意味そのパーティーの主役とも捉えることができるわけだが、面倒なことになるのは間違いない。
メリットなんて一ミリもない。
「どう致しますか?」
だが……もしだ。
俺がそこでいい意味で目立つことができたら話が変わってくる。
きっと、色々と融通が聞くことになるだろう。
「普通なら無視が一番だが……俺に考えがある」
「考え……ですか?」
「公爵様に会いに行くぞ。見たところ小さなパーティーだからあいつは参加しないと思うが、俺が無理やり参加させる」
「そ、そんなことできるんですか!?」
「ああ。王族出身で良かったって久々に思ったよ。あいつ、感じは悪いが俺の親友なんだ」
リダー公爵。若くして爵位を引き継ぎ、大きな領地を管理している男。
そして、現世の俺の親友でもある。
新章開幕です!パーティ編になります!
さてさて、新章開幕ということでモチベーションをさらに上げていきたいところです!
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