表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
仕事猫ニャゴロー  作者: どてかぼちゃ
34/218

吾輩は動くものに弱いのである。


 夏になると我輩の仕事に支障をきたす事が多くなる。

 虫が増えるからだ。


 以前もお話ししたと思うが、水辺でトンボを追う。

 水没。


 他にも、蛾を叩く。

 アレルギー発症。


 チクチクの芋虫を前足でエイッ!

 肉球が倍以上に。


 黄金色に輝くカナブンに向かってジャンプ!

 下痢便のシャワー。


 蜘蛛の臭いを嗅いでみる。

 鼻の頭を噛まれてパンパンに。


 ミンミン煩いヤツの下へそっと。

 放尿プレイ。


 草むらで昼寝。

 吸血鬼達の猛攻。


 駄菓子屋でハエを追撃。

 ハエ取り紙ならぬ猫取り紙の罠。


 美也殿へのプレゼント用にブラックサファイア狩り。

 ホイホイハウスへスムースイン!


 そして最も重要な虫は黄色と黒の腹を持つアイツである。

 奴等は針なる武器を持っている。

 しかしそれを乗り越えた時、手に入る蜜がなんとも美味い!


 土の中や穴の開いた木、そして軒下や屋根裏など、様々な場所で繁殖する。

 つまり巣をつくるのだ。

 どんな形であれ、必ず蜜を集めている。

 発見次第収穫、そして仲間への売買対象となる。


 特に森林公園やキャンプにおける山などは蜜の楽園。

 我輩の間借りしている三河家の近所にある公園なども穴場である。


 などと言っていたら早速ヤツを発見する。

 追っかけて行けば必ずそこに巣があるはず。

 見失わぬよう注意しながら追いかけると・・・


 あった!

 やはり公園内に大きなものを作っていた。

 この大きな松ぼっくりの様な巣の中には一体どれほどの蜜が詰まっているのか。


 ガマンも限界、そっと前足で押すと・・・


 {ブウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッッッ!!!!!!}


 勘違いしたんだな。

 結構高く飛んでいたから大きさを見誤ったんだな。

 仲間内でも絶対に近づくなと言われてたっけな?

 

 都合のいい事に我輩は白と黒のツートンカラー。

 彼等は黒い物目がけて攻撃すると言われている。


 ダメ!スズメバチ絶対ダメッ!!



 この後アナフィラキシーショックで痙攣している猫が公園で発見されたそうな。

 スズメバチいい仕事してますねぇ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=205125233&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ