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仕事猫ニャゴロー  作者: どてかぼちゃ
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135/218

吾輩は秋桜ぐらいしか知らないのである!


 ニャンニャンニャ~ン♪

 久しぶりの陽気。

 我輩精気を養うため、今日は公園内をお散歩。


 本来ならば商店街方向へと繰り出す我輩。

 美也殿が『ナイローブレッドへ行く』とさえ言わなければ・・・。

 いくら足りない我輩でもムザムザ餌食になどと、なりに行くものか!


 そんな訳で正反対の公園へ。

 色とりどりの花達が心地よく吹く風と共に出迎えてくれる。


 クンクン・・・これは何の花だ?

 青紫の素晴らしい小ぶりの花が連なっているではないか。

 

 お!

 こっちには白いのもあるぞ!

 形がムラサキのヤツと同じって事は、同種なのだろう。

 

 うん?

 小さく看板が立てられておるな。

 なになに・・と・・り・・かぶ・・・キケ・・ン?

 よく分からないが、何が危険なのだろう?

 それとも違う意味なのか?

 

 この辺りはコイツの縄張りなのだろうか?

 やけに群生しておるな。


 そうだ!

 一つこいつをニヤへのプレゼントにでもするか!


 我輩が花を摘もうとしたその瞬間!


 {バサバサッ!}

 「ニャニャニャニャニャニャンニャーッ!!」


 {ガサガサッ!}

 「ニャニャニャニャニャンニャニャンニャーッ!」


 勢いよく茂みから飛び出したニャン吉とニャー吉!

 彼等はまるで、


 『そうはさせるニャーーっ!!』

 

 『ぬけがけするニャーッ!』


 とでも叫んでいるかのよう。

 気のせいか?


 しかしどうやら我輩の勘も強ちはずれとは言い難い様だ。

 その証拠にニャン吉は白を、ニャー吉は青の花を咥えている。

 折れた茎からはドボドボと水滴が・・・


 「ニャニャ?」


 うん?

 なにかニャン吉が気付いたようだぞ?

 なんだ!?


 「ヴニャッ!」


 今度はニャー吉の様子がおかしい。

 一体どうしたと言うのだ?


 あっ!

 二匹が痙攣し始めた! 

 しかもブクブクと泡を噴き出しているではないか!?

 

 先程まで鼻息の荒かった二匹。

 その容態が急変した。

 となれば原因はただ一つ、我輩だ!

 我輩のダンディーさが毒気となり、二匹を侵しはじめたのだ!

 

 知っておるぞ!

 二匹の置かれている状況は”三途の川”とかを渡っている最中だと!


 こういう時は本当に川へその身を任せるのがベストなはず。

 かの亡くなった台湾歌手もこう言っておったではないか!


 『どくを流れで身と剥がせ』


 

 この後暫く、ドラ猫模様と三毛猫模様のぬいぐるみが川に浮かんでいたそうな。

 その周りには綺麗なムラサキと純白の花弁が複数漂っていたのだと。

 

 なぜぬいぐるみだと分かるのかって?

 それは二匹がありえないほどパンパンに膨らんでいたからさ。


 こんな事を後日ゴミ虫が家族と話していた。


 

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