吾輩は生クリームに目が無いのである!
我輩今日は運送業に従事している。
何かと話題の”糞猫トマト”だっけな?
ウンチがどうのとかアマゾンで送料ブチョーとか・・・
よく姉君の見るニュースでやっておるのだが、如何せん我輩にはサッパリ。
そんな我輩がなぜこんなことになっているのかと言えば・・・
遡る事三時間前、ゴミ虫バイク店に一台の不思議なトラックが停車。
我輩これを以前見たことがあるぞ?
そう、あれは御子息が登山へと出かけた日。
オバハンと呼ばれるメスの運転する車にこっそり乗り込んだ我輩。
助手席に座る御子息に悟られぬよう、そっと荷物のある後部へ。
なにせ猫アレルギーだから近づくとくしゃみ警報が鳴りよるのだ。
その山での出来事。
全員が登山の為、車を降りると我輩も行動開始。
辺りを散策する事に。
しかし、降りて直ぐそれは漂ってくる。
なんだかあま~い良い匂い。
それにつられて暫し歩くと、不思議なトラックを発見!
クレープ屋だ!
よく美也殿が我輩の口にねじり込んでくる生クリームをふんだんに使った菓子。
食べさせてくれる方法はともかく、あのクリームは大好物である!
カクカクのトラックで、横の扉を上に開けての即席店舗。
ほほう、よく考えてあるなこのからくりは。
いつか我輩の仕事に役立てられるよう、記憶の片隅にでも仕舞っておくか。
ニャッハッハッハッハ!
とまあ、そんな訳で覚えておるのだ!
車の形だけは!
因みにその後、御子息の先生が同乗するも、酒臭いので股間へ放尿してやった。
勿論寝入っている隙にだがな!
※あの人はおっさん?『ゲロ編』参照
まあ、それは置いといて、よもやそれが運送に使われていようとは・・・。
察しの通り、クレープ屋の車と思って忍び込んでしまったのだ。
移動中は最早どうする事も出来ない。
只黙って耐えるのみ。
いかんいかん!
寝てしまっていた!
それにしてもここはどこだ?
車はとっくに停車しているではないか?
先ずは外の様子を確認でもするとしよう。
この扉を前足でっと・・・
{カチャカチャ・・・}
あ、あれ?
うんともすんとも言わないな!?
どうしたというのだ?
その後どれだけレバーを捻っても開かない扉に嫌気がさした我輩。
腹が立ってふて寝をしてやった!
時が来れば自ずと扉は開かれようて・・・。
ニャゴローの思いも虚しく、トラックはこのまま車検の順番待ちへ。
四日後に扉が開かれた時には白黒のボロ雑巾となり果てていた。




