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仕事猫ニャゴロー  作者: どてかぼちゃ
131/218

吾輩は生クリームに目が無いのである!


 我輩今日は運送業に従事している。

 何かと話題の”糞猫トマト”だっけな?

 ウンチがどうのとかアマゾンで送料ブチョーとか・・・

 よく姉君の見るニュースでやっておるのだが、如何せん我輩にはサッパリ。

 そんな我輩がなぜこんなことになっているのかと言えば・・・


 

 遡る事三時間前、ゴミ虫バイク店に一台の不思議なトラックが停車。

 我輩これを以前見たことがあるぞ?


 そう、あれは御子息が登山へと出かけた日。

 オバハンと呼ばれるメスの運転する車にこっそり乗り込んだ我輩。

 助手席に座る御子息に悟られぬよう、そっと荷物のある後部へ。

 なにせ猫アレルギーだから近づくとくしゃみ警報が鳴りよるのだ。


 その山での出来事。

 全員が登山の為、車を降りると我輩も行動開始。

 辺りを散策する事に。


 しかし、降りて直ぐそれは漂ってくる。

 なんだかあま~い良い匂い。

 それにつられて暫し歩くと、不思議なトラックを発見!

 クレープ屋だ!


 よく美也殿が我輩の口にねじり込んでくる生クリームをふんだんに使った菓子。

 食べさせてくれる方法はともかく、あのクリームは大好物である!

 

 カクカクのトラックで、横の扉を上に開けての即席店舗。

 ほほう、よく考えてあるなこのからくりは。

 いつか我輩の仕事に役立てられるよう、記憶の片隅にでも仕舞っておくか。

 ニャッハッハッハッハ!

 

 とまあ、そんな訳で覚えておるのだ!

 車の形だけは!

 

 因みにその後、御子息の先生が同乗するも、酒臭いので股間へ放尿してやった。

 勿論寝入っている隙にだがな!


 ※あの人はおっさん?『ゲロ編』参照



 まあ、それは置いといて、よもやそれが運送に使われていようとは・・・。

 察しの通り、クレープ屋の車と思って忍び込んでしまったのだ。

 移動中は最早どうする事も出来ない。

 只黙って耐えるのみ。


 

 

 いかんいかん!

 寝てしまっていた!

 それにしてもここはどこだ?

 車はとっくに停車しているではないか?


 先ずは外の様子を確認でもするとしよう。

 この扉を前足でっと・・・


 {カチャカチャ・・・}


 あ、あれ?

 うんともすんとも言わないな!?

 どうしたというのだ?


 その後どれだけレバーを捻っても開かない扉に嫌気がさした我輩。

 腹が立ってふて寝をしてやった!

 時が来れば自ずと扉は開かれようて・・・。



 ニャゴローの思いも虚しく、トラックはこのまま車検の順番待ちへ。

 四日後に扉が開かれた時には白黒のボロ雑巾となり果てていた。

 

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