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仕事猫ニャゴロー  作者: どてかぼちゃ
109/218

吾輩は復習の鬼となるのである。③


 ― 前回のあらすじ -


 天下統一を目論んだ織田ニャゴロー。

 しかし事はそう簡単に運ぶはずもなく、思わぬところに伏兵が!

 

 家臣や親父殿にそそのかされ、ニャゴローとの同盟を破棄した浅井ニャー吉。

 これにより相当の痛手を被る事となった織田ニャゴロー。

 腸は煮えくり返り、真っ先に討伐を試みる!

 ニャー吉の辿る道はただ一つ、滅亡のみ!



 - ここからが今回のお話 -


 何食わぬ顔で我輩と巡回警備を行うニャー吉。

 クスクス笑う彼の肩はブルブル震えている。


 するとニャー吉は立ち止まり、ある方向へ目を向ける。

 チラリと見える蛇の尻尾。

 ほほう、我輩にヤツを差し向けようというのだな?


 彼の思惑通り我輩はその場所へ。

 コイツはヤマカガシ。

 最近猛毒を持っていると分かり、危険指定されたヤツだ。

 散々煽って怒らせるとしようか。


 ある程度ヤツの気が立って来たようなので、ひとまずここから脱出。

 ニャー吉は間抜けにも先ほどの場所から動いていない。

 穴だらけの下準備に安堵しての事だろうか?

 

 ヤツに気付かれない様、そーっと反対側へ回る。

 途中に落ちていたイガイガ数個を、ある場所へと固めておく。

 これは栗と言うやつかな?


 スタンバイ完了。

 溜めに溜め込んで一気に飛び出した我輩!

 

 「ニャギャアァァァァァァァアッ!!!!!」


 大声を張り上げながらニャー吉をぼいたくる!

 ビビったヤツは全身逆毛立ち、闇雲に走り出した!

 

 そこは我輩、サイドステップで巧みにヤツの行先を阻み、あの場所へ誘導!

 パニックを起こして現状が分からないニャー吉は蛇の居る茂みの中へ!


 「ニギャアッ!!!!」


 やった!

 計算通りにヤマちゃんがニャー吉の前足にヒット!

 その調子でドンドン毒を注入してやるのだ!


 ニャー吉はたまらずブンブン前足を振り回す!

 そこで漸くヤマちゃんが振りほどかれた。


 大混乱に陥ったニャー吉!

 今度は茂みではなく、そこから見通しのいい排水溝の上へ!


 物凄い勢いで走るニャー吉。

 フフフ、その先は・・・


 数メートル行った先で突然彼はフッと消えた。

 そう、そこの場所は蓋がないのである。

 彼は排水溝に落ちたのだ!

 我輩そこへ先程のイガイガを・・・


 「ニィギャアアァァァァァァァァァァァッッ!!!!」


 おお!

 1メートルはジャンプしたぞ?

 フフフ。


 その後彼は真っすぐ川の方へ。

 残念だがその先は凶暴で有名な新井君のお家があるのだ。

 ・・・ご愁傷様。

 

 まぁ、仕事を舐めるとそうなるのだよ君ぃ。

 これに懲りたら一生懸命働くようにな!



 その後、園内では赤いドラ猫模様のボロ布を引きずるアライグマが目撃された。

 それはもう、一日に何度も何度も・・・・



 

 

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