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作者からのお知らせ、連絡などは活動報告の方で書かせていただきます。よろしくお願いします。
少年は、息を荒げ煙が立ち込める瓦礫の町をただ呆然と眺めていた。コンクリートで舗装されていた筈の道路は抉れ、地球の肌を露出させていた。家々は崩れ落ち車は引っ繰り返り瓦礫に潰されている。どこからともなく聞こえてくる赤子の泣き声に、少女は耳を塞ぎ震える。辺りに立ち込める空気は、土と埃が混じり、建物の焼けた焦げ臭さ、大破した車から漏れ出した燃料の臭い。そんな、壊れてしまった世界を舞台に、この夢物語は始まる。




