第117話 祢々、もしくは鵺というあやかし
拐われたはずの綾音は、実は祢々と名乗る鵺という妖怪が化けていただけだった。そうして浬達の前でうやうやしく一礼をした祢々は、笑いながら今度はなぜ千方に与したか、を教えてくれた。
「それで、なぜ千方に協力したか、だったね。それは簡単。そっちの方が面白いから、だよ」
「面白い・・・?」
あまりにあっけらかんと。それが正しい事の様に祢々は語る。
「そう、面白い。私にとっては、ね」
「っ・・・」
一同が悪辣な笑みを浮かべる祢々に、今度こそはっきりと彼女が単に綾音の皮を被るだけの別人である事を理解する。同じ顔でも、浮かべる表情一つでここまで別人だと分かるらしい。それを、彼らはここで思い知った。
しかも恐ろしいのは、祢々自身がこれが一般的な感性では無い事を理解している事だ。その上で、面白いと断じていたのである。
「まぁ、それはどうでも良い。お前らの感性を考えるだけ無駄だ・・・が、気になる事がある」
「ああ、わかるよ。どうして私がここに居るか、かな?」
「ああ」
カイトの問いかけを受けて、祢々が笑う。どうやら何か裏があるのだろう。そうして、カイトが再度口を開いた。
「お前は確か晴明によって封ぜられたはずだ。その貴様がなぜ、こうして外に出ている?」
「それは簡単簡単・・・ぱーぱのおかげ」
楽しげに、笑うように祢々が告げる。そんな祢々に、浬が問いかけた。
「パパ?」
「そう、ぱーぱ。ああ、パパから貴方の事は聞いたよ・・・はじめまして、『真王』様。何時か私達さえも統べてしまわれる『真王』様。なんでしたら、この姿で身を捧げましょうか?」
胸元を開けて艶やかに、そして楽しげに祢々がカイトへと一礼する。それは嘲笑にも似た何かが含まれていた。
「てめぇ・・・潰すぞ」
「あははは」
カイトから睨まれた祢々が笑う。どうやら、カイトの正体は把握しているらしい。如何に女誑しとしてその筋では知られているカイトとて、母の姿をされてそんな事を言われて腹が立たないはずがなかった。そんなカイトに対して、フェルが制止する。
「待て・・・そのパパとは誰だ?」
「さて・・・パパはパパだよ。私の生みの親の片方。それ以外に何も無いよ?」
どうやら祢々はまともに答えるつもりが無いらしい。そしてその代わりに、楽しげに告げた。
「まぁ、それはどうでも良い。でも、重要なのはそういう考えの者が一人ではない、ということ。あやかしの中にはそう言うふうに考える者達も一定数存在している。秩序よりも混沌が良い、という存在が」
「そうなの?」
「それもまた、事実だな」
浬の問いかけを受けたフェルが、それを事実である、と認める。そうしてそんな彼女が、更に続けた。
「所詮、人間の秩序なぞ人間だけが独りよがりで創り上げたシステムだ。人類・・・この場合は人間以外も含めた人類、か。人類の中でも快く思わぬ者が居るのも、道理だろう」
「そういうこと」
「そんな・・・」
フェルからの解説とそれを認めた祢々に対して、浬が愕然となる。今のシステムは数千年掛けて人類が培ってきた結果、というのはわかっている。それを否定する者が居るとは思っても居なかったのだ。そうして、祢々が続けた。
「私達は、その一つ。勿論、そっちのフェルと名乗る堕天使様の様に人類の秩序に手を貸す者も居るのも、事実・・・でもね。ああ、でも」
じじっ、と祢々の姿がぶれて、何処かモザイクが入った様な形を取る。感情が揺れ動いている為、変身が解けかかっているのだろう。
「でも、それさえも、私には腹立たしい。あやかしとは本来、自由気ままに生きていたはずだ。だというのに、なんだ、あの腑抜けたツラは。あの京を散々荒らし回り、ついにはあの頼光直々に討伐せざるを得なかった鬼の茨木童子共さえ、あの腑抜けた緩みきったツラは・・・」
怒り。あまりそういった事に詳しくはない浬達でさえ分かる程の、強烈な怒り。それを、祢々は見せる。声は綾音の物だったが、姿はかなりモザイクが入っていた。そうしてそんな祢々は、カイトを睨みつけた。
「何より、貴様が腹立たしい。あの勝手気ままの権化だった玉藻の前を変え、あの荒々しく勇ましかった茨木童子さえ大義に集う戦士へと変えてしまった」
「おぉう。そりゃ、褒め言葉だな」
祢々の怒りをそよ風の如く、カイトは受け流す。彼が、彼こそが荒くれ者達を束ねていった。それが何より、祢々には気に食わなかったらしい。
「生憎と、こっちは平和が好きでね。守る為に戦ってる奴だ。相容れまいわな」
「・・・ま、それはどうでも良いの。どうせ貴方には勝てないし」
一瞬カイトを睨みつけた祢々だが、怒りを霧散させる。勝てない相手に怒りを抱いた所で無駄。そんな感じだった。そうして、そんな祢々が提案した。
「ゲームをしよう? 楽しい楽しいゲームを」
「あぁ?」
「ああ、貴方に言っているんじゃないよ。そっちの子達が、プレーヤー」
意味が理解出来ず睨みつけたカイトに対して、祢々は浬を指差した。
「は? 私?」
「ああ、浬ちゃんだけじゃなくて、君たち全員だよ。天道の御曹司に、天城の御曹司、そこの女の子達も揃って、だよ」
浬の疑問を受けた祢々は更に煌士や空也を順に示して、浬達一同である事を示す。
「どうして私達なの?」
「貴方達が、月影山の鬼を殺したから。ああ、正確な所はインドラと堕天使様だけど、殺される原因となったのは貴方達だからね」
「そんな・・・手を出したのはあっちでしょ!? 私達は食べられそうになったってのに! それに、それがどういう関係があるっていうのよ!」
あまりにあまりな言い分に、浬が激高する。そもそも、彼女らは好き好んで巻き込まれたわけではない。だというのに、そのせいでプレイヤーに指名されるというのだ。理不尽にも程があった。
「私達は仲間だから、だよ。分かるでしょう? 貴方達にも・・・仲間の遺志を継いで、とかそういうのと一緒」
「っ・・・まさか・・・私達を食べようって言うの? こっちにはフェルちゃん・・・大天使ルシフェルがついてるのよ!? 勝てるの!? おまけにお兄ちゃんも一緒よ!?」
「ああ、ルシフェルっていうんだ」
「浬・・・人の名を勝手にバラすな」
「あ、ごめん・・・」
つい勢いで喋ってしまった浬がフェルに謝罪する。別にバレて問題があるわけではないが、それでも勝手に離された事には少しおかんむりらしい。
「はぁ・・・で? その上で、聞いてやる。ゲームとは一体どういうことだ?」
とりあえずため息一つで赦す事にしたフェルが問いかける。兎にも角にも祢々の話を聞かない事には、始まらない。ここでスルーした所で向こうは勝手にこちらに攻撃をしてくるだろう。敵情視察は必要だった。
「ゲームはゲーム。しっかりとルールに則ったゲームだよ」
「はぁ?」
フェルが顔を顰める。先程からの彼女の言い分を聞けば祢々に仲間が居るだろう、というのはわかったのだが、それ以外はわからなかった。そして、なぜ浬達なのか、というのも未だに謎だ。あれを真実と信じるほど、彼女はお人好しではない。
「ゲームである以上、ルールは設けてある。ルールその一。私達が襲撃を仕掛けるのは、一度につき一人。ルールその二。私達の総数は全員合わせても君たちの総数を上回らない。ルールその三。もしそちらが誰か一人死ぬごとに、私達は一人ずつ、自由に行動を始める」
「っ・・・」
三つ目のルールに入った時点で、浬達の顔がしかめっ面になる。殺す、と明言されたのだ。そうなるしかない。だが、ルールはまだ、続いていた。
「ルールその四。逃げても構わない。その代わり、その場合はその襲撃者は自由となる。ルールその」
「待ってくれ!」
更に続けてルールを告げようとした祢々に対して、煌士が待ったを掛ける。煌士を除いた他は従うつもりが皆無だったのでスルーしていたが、その知性故に理解しようとしていた煌士は、理解してしまったのだ。これは『逃げられない』ゲームかもしれない、と。
「何?」
「・・・先程から、えらく自由になる、と言っているが・・・それはどういう意味だ?」
「ああ、気付いてくれたんだ」
煌士の問いかけに、祢々が笑顔を浮かべる。そうして、彼女はようやく、言いたかった事を告げる。
「もし貴方達が誰か一人でも死んだ場合、私達は今のこの世界で好き放題に暴れさせてもらうつもりだよ」
「・・・は?」
言われた事が理解出来ず、浬達が呆然となる。そして、それで煌士は完璧に理解した。これは『逃げてはならない』ゲームなのだ、と。
「わかったのなら、言ってあげれば? これがどういうゲームなのか、って」
「っ・・・」
祢々の指摘に、煌士へと浬達の視線が集まる。そうして見た煌士の顔には焦りや怒りがごちゃ混ぜになった物が浮かんでいた。
「これは・・・逃げられないゲームだ。我輩達一人一人に、日本国民全ての生命が乗っている」
「あ、ちょっとハズレ。乗っているのは、地球の人間全て、だよ」
「なにっ!?」
己の予想を更に上回った事態に、煌士が大きく目を見開く。そんな煌士の顔に、祢々が笑顔を浮かべた。そんな祢々に対して、鳴海がヒステリックに問いかける。それは当然の疑問であった。
「どうしてそんな事するのよ!?」
「・・・はぁ」
当然の鳴海の疑問だが、それに対する祢々の表情は落胆だった。何処か見下す様でさえあった。既に、理由は告げていたのだ。
「わからないかな・・・私達は今の人類を支えているシステムに異を唱えている。異族が排斥され、人間が優遇されるシステムが。それは、私達が暴れるだけで壊せる程に脆い。別に異族に光を、なんて御大層な大義を掲げているわけじゃあないけどね。でも、貴方達がこちらの自由を阻害するのなら、それを壊そうとして何が悪い? 私達は人間ではない。非人間が人間重視のシステムに喧嘩を売った所で何が可怪しいの? そもそも、このシステムとて貴方達人間が力で私達に押し付けたもの。壊そうとする勢力が居ても何も可怪しくなんてないでしょ?」
「あ・・・」
道理だ。理性や知性が納得しなかろうと、誰もが理解出来た。そもそも、エリザ達欧州の異族達は排斥されて日本に来た、という。そんな人間が創り出したシステムに対して彼らが怒りを抱いていて当然だろう。
今の平和を良しとしている者達しかカイトに関わらないが故に見えなかったが、逆に怒りを抱えている者が居て当然の話だったのだ。そしてその怒りが、カイトの消失という本来はあり得てはならない事件によって、彼女らの目の前に姿を現したというわけだ。
「でも・・・」
「でも、何? その先を言えない事が、答えだってわかっているでしょう?」
鳴海が何かを言おうとしてしかし言いよどんだのを見て、祢々はその反論さえも潰す。鳴海はでも一緒に暮らしている人も居るのに、と言おうとした。
だが、それは祢々達にとって見れば押し付けられた平和だ。人間が押し付けた平和だ。その人間である彼女らが、平和を謳ってはならないだろう。それぐらい分かる年齢だった。だから、言えなかった。そうして反論を潰した祢々は、再び笑いながらルールの続きを明言した。
「さて、じゃあ、ルールを続けよっか。ルールその五。勿論これは陰陽師達や天道財閥、神宮寺財閥に告げても構わない。ただし、その場合はこれらも私達の標的に入る。この場合も他のルールは継続される」
「っ・・・援軍は禁止、か・・・」
続いた祢々の言葉に、煌士が正確に言いたい事を理解する。何処かに助力を頼むだけで、彼らはその時点でその誰か一人でも殺せば彼らは暴れ始める。援軍も潰された格好だ。そうして、煌士が突っ込んだ所を問いかけた。
「聞かせて欲しい。なぜ、我らにそこまでこだわる?」
「だから月影山の鬼が殺せなかったからだ、ってば・・・理解が悪いなぁ・・・彼が彼女らを殺せなかったから、私達はそれを引き継いで殺してあげるだけ。それだけだよ。だから、一度に一人だけ。あの鬼も一人だったでしょう?」
何処か呆れながら、祢々は改めて煌士へと理由を語る。それ以外には無いらしい。遊びというのも道理なのだろう。これは、本当にゲームだった。
「あぁ、そうだ。それならそれで告げておかないといけないルールがあった。ルールその六。私達が襲撃を仕掛けるのは、貴方達4人に仕掛けられた呪いが解けた場合だけ。もし解けなかった場合は、私達は自由になる。どっちにしろその場合は貴方達4人は死ぬしね。これはゲームの最初の敵が彼だった、としたこのゲームの私達側なりの弔い、という事かな。ああ、だから正確には、先の参加者は貴方達からマイナス一人かな。既に第一の試練は突破。おめでとう」
「なっ・・・」
賞賛を送る祢々に対して、浬と海瑠、鳴海、侑子の四人が絶句する。どうあがいても彼女らは逃げられないのだ。解かなければ死ぬ。しかし、解けばその時点でゲームの開始だ。事実上、開始の期限が区切られた形だ。
「さて、じゃあ、ルールその七。君たちの勝利条件は私達の再封印。別に殺してもいいけどね。ルールその八。これは重要かな。そこの3人と一匹、そしてインドラとランスロット。そこらのまぁ、『真王』様のご友人かな。勿論、関わっても良い。ただし、直接的な交戦は禁止する。これはゲーム。チーターが出たら困るからね」
「・・・そ、そうだ! お兄ちゃん! なんとか出来ないの!?」
「あはは。やっぱり、そう言うよね。じゃ、言ってあげれば? そろそろ、私のパパの名前もわかっただろう頃だしね」
祢々は笑いながら、浬に問いかけられたカイトへと問いかける。そもそもカイト達を頼ろうとするのは、目に見えた話だ。千方さえ瞬殺してみせたのだ。そうするだろう事ぐらい、祢々でなくても分かる。
だが、それが分かるからこそ、祢々は細かくルールを定めたのだ。そして、フェルが言えないカイトに代わって、告げた。
「・・・無理だ。私達でもルールに則った限り、こいつらには手を出せん。勿論、こいつらがルールに則った上で、という条件はあるがな」
「え・・・?」
浬達はフェルの方を見て、その顔に浮かぶ怒りともなんとも言えない苦々しい表情を初めて、目の当たりにした。これは相手が浬達であればこそ、カイト達も乗らなければならなかったゲームだった。
『お前の父親とやら・・・まさか、と思うが・・・奴か?』
「アハハハ! その通り!」
カイトの言葉を受けて、祢々が今度こそ、完全にモザイクに変わる。正体不明。物語に語られる通りの正体不明という鵺の姿といえば、鵺の姿だろう。声もそれに合わせて、綾音の可愛らしい声から男とも女ともつかない声に変わった。
「ははは! これはパーパも承知済みのゲームさ! 全人類を人質にしたゲーム! あぁ、勿論教授とやらも動くだろうけどね! ああ、そうだ。ルール、その九。教授達の助力は認める。彼らはご招待しないと、ってパーパが言うんだ。仕方がないけど、パーパには助けてもらった恩はあるからね。パーパのお願いだけは聞いて、彼らの助力だけは認めてあげるよ。勿論、向こうからアポイントがあれば、だけどね」
祢々はそう笑いながら、教授なる人物の援軍を認める。そして、カイト達は今度こそ、これが逃げられないと悟った。
『・・・全人類を巻き込んだテロを起こされたくなければ勝負に乗れ、と? いや、浬達に勝負に乗らせろ、と?』
「そうだよ。僕のゲームに乗れば、全人類は助かるかもしれない。でも私のゲームに乗らなければ、全人類を狙ったテロをパーパが起こす・・・かもしれない。まぁ、やる可能性は高い、ということぐらいは知ってるでしょう? どの程度被害が出るかな? これくらい? この程度かも?」
笑いながら、祢々は未曾有の被害が生まれる可能性を明言する。理解できない。それをここで、浬達は心の底から、理解した。
「別にお前たちで無くても良かったんだけどね。折角お仲間の『月影山の鬼』が最後まで君たちを殺せなかったんだ。じゃあ、折角なので貴様らをプレイヤーに選ぼう、というだけだ。勿論、逃げてもいいよ。その場合、誰が狙われるのか、なんてわかった話だろう?」
『・・・ちっ』
カイトが舌打ちする。その悪辣な在り方などは、父親そっくりだったのだ。大方、浬達を巻き込んだのも本当にゲーム気分なのだろう。
『まさか、奴にガチで子供が居たとはな』
「あはは! パーパも子供を孕ませた事は誤算だった、って完全に放任主義で地球に置き去りにされてしまったけどね! 子沢山だから放任主義なんだからなぁ!」
「「「は?」」」
未だに祢々の父親の正体のわからない浬達が、出された言葉に首を傾げる。だが、ここで。遂に煌士が答えへとたどり着いた。
カイトでも対処出来ない敵。そして鵺の何者とも取れぬ存在。少し嘲笑の滲んだ声。そして、地球に置き去りにされた、という決定的な言葉。それらから、自分が良く知っている神だと理解したのだ。
「地球外・・・子供が多い・・・まさか、ナイアルラトホテップ!?」
「ご名答! 俺のパーパは彼さ! 彼が男であった時に戯れに人間を孕ませた結果が、この俺様だ!」
「っ!?」
ついに明言された名前に、誰もが驚きを浮かべる。この間の一件の折りに、煌士が興奮気味に全員へと自慢げに語っていた。それ故、誰もがその名を知っていて、そしてどうしてカイト達が無理なのかも思い出した。
ニャルラトホテプに人間に化けられてはカイト達でも捉えられないのだ。それに特化した神様だ。こうなっては、浬達でもどうあがいても従うしかなくなった。
物語に語られている通りのニャルラトホテプであれば、それこそ人類全てを滅ぼす様な事さえやりかねない。そう言う相手なのだ。
「さて、どうする? 勿論、パーパの関わるゲームだから、こちらはルールをきちんと守ってあげるよ。そうでないと気まぐれなパーパがルール違反、とばかりに君たちに助力してしまうかもしれないからね。でも勿論、ゲームであるが故に、乗らなければその通りに動く・・・さて、答えは?」
「ぐっ・・・」
問いかけられた煌士が、顔を顰める。既に答えなぞわかった話だ。彼自身が、これは逃げられないゲームだ、と明言したのだ。その彼に問いかけた時点で、かなり悪辣だった。
「・・・乗る・・・乗らせて貰おう」
「良し! じゃあ、こちらの襲撃についてはまた教えるよ。こっちだけが相手のプレイヤーを把握している、というのは不利だからね・・・アハハハ!」
楽しげに言うだけ言うと、祢々が嘲笑の滲んだ笑い声だけを残して消える。そうして、誰もなんとも言えぬ空気で、一同はホテルへと帰還する事になるのだった。
お読み頂きありがとうございました。次回は来週土曜日の21時開始です。




