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本能的恐怖

サボっててごめんなさぁぃぃぃい!!!

「お前が行くべきはこっちだよ」


 視界が一瞬にして移り変わる。場所は変わり。

 辺り一面は溶岩のような地面にその向こう側には森。 そして、でかい崖にはとてつもない滝がある。


 なんだ....ここ....? 溶岩とか森とか滝とか色々ありすぎだろ。 ごちゃごちゃし過ぎて視界がチカチカするぞ。


「お前の目的の奴はこっちだぞ」


 もう一人の俺が溶岩の上を難なく歩く。


 うわ。 溶岩ってこんな感じなんだな。 踏み心地悪っ! なんか、気持ち悪いな。 固形なのか液体なのか分からん。


 周りを見渡す。 今俺がいる溶岩地帯は崖に囲まれていて崖の上は森になっている。 そして、俺達が歩いている方向の目の前には大きな一筋の滝が流れていた。


 生き物とかいるのかなぁ? 少し調べるか。


 窩眼示現流。奥義【生示眼】

 生き物の気配を感じ取りどのような動きをしているかを見分ける技。 効果範囲は集中力に比例する。

 そして、全開まで集中しているが生物の気配は全く感じない。


 どうやらここにはなにも居ないらしい。 ま、そんなのどうでもいいか。 あっ、あの木変だな! 気持ち悪い形してるわ!


「いてっ! 急に立ち止まるなよ! 背中がてぇんだよ!」


 周りを見ながら歩いていたらもう一人の俺が急に立ち止まる。


「この中だ。 ここから先はお前一人しか入れない」


「この中って....ここ滝だぞ? 入れんのか?」


 前に進み滝に手を突っ込む。 中は空洞で確かに入れる。 後ろに居るもう一人の俺を見る。 首をクイッとやり中に入れと言われる。


 へーへー。 分かってますよ。入ればいいんでしょ? 入れば。


 手を抜き中へと進む。中は真っ暗で何も見えなかった。


 暗っ! 電気くらい付けとけよな。


 スキル【神灯】


 6つの火の玉のようなものが出てくる。 それは、タツヨの頭の上をフヨフヨと浮いていて周りを照らした。

 光が灯されて滝裏の全容が見える。 屋根はそれほど高くはなく。 四本の柱によって支えられていた。 柱には見たことの無い文字がビッシリと書いてある。


 なんだこれ。厨二チックだなw まぁ、良いですけど。 さて、奥に進みますか。


 少し進むと一番端は見えた。そこには鎖と赤い文字で何かが書かれた札がビッシリと貼ってはった。

 それを見て思わず後ずさる。


 え....? べ、べべべ、別にビビってねぇよ? ただ、少し圧倒されたというか....。お、 大きな門ですね。 って、俺は誰に言い訳してんだ。まぁ、いい。行くか。


 大きな扉? 門? のような物を押すがビクともしない。


 え?どゆこと? もしかしてこの鎖とかを全部剥がしたりするの? え? 絶対そんなことしちゃいけないよね? かくなる上は....。


 後ろを振り向いて滝の出入り口へと全速力で走る。


 ひぇ〜! 怖かったァ!


 滝を潜るところで何か見えない壁にぶつかり倒れる。


 いってぇ〜! そういう感じかよォ....!


 額を擦りながら立ち上がる。


「おい! もう一人の俺! あの札と鎖外さないと中に入れないのか?!」


「そうだぞ〜行ってこーい」


 軽々しく言いやがるぜ....!やってやろうじゃねぇか....?


「うおぉおおぉおおおおぉぉおおぉぉおおおお!!!」


 全速力で門の元へと行き。 刀を抜きがむしゃらに札やら鎖やらを切り刻んでいく。


 うらァァァァ!!! ラストスパートじゃい! 火魔術!【ボルケーノ】ぉぉぉぉ!!!


 残っていた札と鎖が蒸発して溶ける。 だが、扉はビクともしなかった。


 え、もしかして自分で開けなきゃダメ? はぁ....仕方ないか。 出られないもんな。


 扉を押す。 先程は全力で押してもビクともしなかったのに。 今は少し押しただけで動く。


 オラァ! 出て来やがれ! 引きこもり! ほら!ついて行ってあげるから! ハローワーク行くわよ!


 扉の先には手足と首を鎖に繋がれたタツヨと同じ龍の姿をしたナニかだった。 いや。 タツヨに似ているが全くの別物だ。 こちらに気付き寝ていた竜が立ち上がる。目は赤黒く光り。

 動く度に赤黒く光る瞳から線のような残像が残る。体の鱗は先端だけが白くなり身体中がまるで人型の俺の頭のようになっていた。


 見た目かっこいいなぁ....。


 見とれていると。 ガシャんと音が鳴り竜の姿が消えていた。 そして、目の前にはギザギザの歯が現れドサリと音がなり何かが落ちる。


 は....? 一切見えなかったぞ....?


 竜のような奴は鎖に引きずられて先程の位置へと戻る。 そして、今度は寝た。 本能で自分よりも弱いのだと察知したからだろう。 危険がないと理解したのだ。


 そうかよ....俺なら相手にならないから大丈夫だってか....? 舐めやがって....久々に火ぃ着いちまったよ。


 そう思うが本能が言う。 ヤツには勝てない、怖い、と。



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