表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/54

恋せよ乙女!朱音の告白!

翌日、始業式。

課題なども俺と可奈はきちんと提出した。

のだが、佐姫芭先生に呼び出された。

「なにかごようですか?」

「なにもなかったら呼ばないわよ」

「ですよね〜」

「ま、用事があるのは私じゃないんだけどね〜」

この先生もこの先生で変わらねぇ。

少しイラッとした。

「入ってきなさい」

「失礼しまーす」

入ってきたのは朱音さん。

「朱音さん?生徒会室でも話せますよ?」

「ここがいいのよ」

よくわからないけどここがいいらしい。

「私ね、来週の月曜日。9月7日誕生日なのだけれど……」

「そうなんですか、じゃあプレゼント買ってきますね」

「いや、その……プレゼントの代わりに私とデートしてくれない?」

その一言で職員室の空気が凍った。

男性教師は俺に嫉妬し、女性教師(佐姫芭のみ)は朱音さんに嫉妬した。

「あぁ、まぁはい。じゃあ細かいことはLINEで」

「了解よっ!それじゃ、また明日〜」

走って帰っていった。

下校途中

「ねえ、和也」

「ん?」

「ホントに会長とデートするの?」

「まあな。誕生日プレゼントとしてらしいし、買い物だろ?それならお前ともよく行ってるじゃないか」

「そっか、そうね」



日曜日

神鳴公園の噴水前に10:00集合。

一応は30分は早く来た。

30分後

「やっと時間か、朱音さんはまだ来ないな」

40分後

「なんだろう化粧とかか?」

50分後

「遅いな」

60分後

「和也〜、待ったぁ〜?」

「はい、30分も待ちましたよ」

最初の30分は俺が早く来ただけだから伏せておく。

「正直なところも好きよ。まあ、罵ってもらうために遅く来たのもあるんだけどね」

「実はドM!?」

「ふふふっ、そうよ?誰にも話したことないけれど結構Mなんだから」

「それは俺に言ってよかったんですか?」

「当たり前じゃない、初恋の相手で婚約者なんだからっ!」

初恋で婚約者にする理由を聞きたい衝動に駆られる。

が、耐える。

「だから……婚約した覚えはありませんよ」

「私が覚えてるのっ!さ、行きましょう」

この人と出会ったのは不良から助けた時だよな。

俺は通り過ぎようとした……偽善者も甚だしい。

可奈に感謝かな。


レストラン

「なかなかいいところでしょう?あ、いつもの2つ」

「なかなかどころじゃないですよ!すごい豪華じゃないですか!」

そんな店でいつのもって……すごすぎるだろ。

「それで今日はどこに行く予定なんですか?」

「まずはデパート、次に下着店」

「ちょっといいですか」

「なに?」

「下着店はデパートでいい気がするのですが」

あるよねデパートの中に。

なぜわざわざ。

「専門がいいのよ、だってT……ゲフンゲフン。試着出来るしね」

Tって……下着でTはあれしかないでしょうに

それが目的か。

「ハァ……それでほかは?」

「ゲームセンターかしらね」

ゲーセンって前も行ったよな。

予定の会話をしていると注文の品が届いた。

「お待たせしました。A5ランクの牛ステーキになります」

店員は品を俺達の前に置くと、一礼して戻っていった。

「A5なんていいんですか?最高級のやつですよね」

「いいのよ!だって」

『婚約者なんだからっ!』

「でしょう?」

「むー、私の台詞」

軽くすいませんと謝って、ステーキを一口。

美味い!絶妙な焼き加減と肉本来の旨味、溢れんばかりの肉汁。

朱音さんを見ると少しにやけていて、幸せそうだった。

俺は鈍感らしいのだが、この日だけは自分が鈍感なことを恨んだ。


「ターゲット確認。幸せそうです」

「こちらもターゲット確認。尾行を続ける」


デパート

「冬っぽい服がもう売ってるわね〜」

「ですね〜、人間は準備だけはしっかりしますからね」

まずは服を買うことにした。

「あっ!これいい!和也、試着するからちょっと待ってて!」

「了解です」

それから少しして朱音さんの入っている試着室のカーテンから出てきた服装、それは。

「じゃーん!タートルネック!どうどう?似合ってる?」

「なんでそんな……似合ってますよ」

「んふふ〜、これ買うー」

本当にあざとい人だ。

そして俺が必要な食材などを買って、下着店へ向かった。

入ることは拒んだのだが無理矢理連れていかれ、色々と見せつけられた。

TバックとかTバックとかTバックとかだ。

ゲーセンでは俺の出番。

UFOキャッチャーで15個の景品を全て1回でとったら店員にもうしないでくれと頭を下げられた。

ごめんなさい店員さん。

その後は普通にコインゲームなどで勝負したが俺の圧勝だった。


「いやぁ、今日は楽しかったです。俺がプレゼントを貰ったみたいな気分です」

「そんなことないわ、私も楽しかったのだから」

「よかったです。それじゃあ帰りま……」

「ちょっと待って」

朱音さんは俺の服の裾を掴んで止めた。

「遊園地……寄っていかない?」

「えっ?あぁ、あそこですか。近いですし、まあ少しなら」


それから俺達2人は観覧車に乗った。

「うわぁ、綺麗な夕暮れ」

「そうね」

観覧車の中ではこれ以降の会話はなかった。

降りた後に向かったのは遊園地の中でも少し木々の生い茂っている林のような場所。

「こんなところで何するんですか?」

「ちょっと、静かに」

朱音さんはそう言うと大きく深呼吸をして赤い頬のまま言った。

「須藤和也、私は貴方が好きです!たとえ振り向いてくれなくても私は諦めない!絶対に私を見てもらうんだからね!」

俺もこれは予想外だった。

反応に少し困っていると、朱音さんは。

「返事はいらないわよ?今のアナタに告白するなんて無謀なことなんだから」

「えっ、あ、はぁ」

「それじゃ帰りましょう」

そう言って朱音さんは歩き出した。

「あの!」

俺はその朱音さんを引き止めた。

「こ、これ似合うかと思って買ってきたんです」

「なに?」

「ハッピーバースディ朱音さん」

箱に入ったアメジスト付きのネックレスを手渡した。

「なによ」

「へっ?」

嫌だったかな。

似合うと思ったんだけど。

「これじゃどうやっても貴方を諦められないじゃない。和也のばーか」

その顔は幸せそうに笑っていた。


園木家

「なぁ、可奈。どうしてそんなに機嫌が悪いんだ?」

「別に悪くなんかないし」

明らかに悪いだろ。

あぁ、ホントにこの生活は疲れることだらけだ。

残り214日


その頃朱音は

「和也からネックレス貰っちゃった!いつでも肌身離さずつけてよーっと」

幸せに浸っていました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ