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煩悩あっても点はとる

「じゃあ、テスト始めるぞ〜。道具全部片付けろー。カンニングなんかするなよ〜、自分の実力を知るものだからな〜」

お決まりの台詞を長々と話すんじゃねぇクソ教師が。

文字数がもったいねぇだろ。

テスト当日。

結局勉強はしなかったが、余裕で1位になれる自信がある。

それは問題用紙を見て、決定事項に変わった。

なれるじゃない、もうなった。

テストなんてものは書いても不快にさせるだけだからな飛ばさせてもらう。

今日は国語、理科、社会の3教科だった。

国語と社会に関しては100点をとった。

答案はまだ返ってきていないが、自己採点で100点だ。

「そこまで難しくなくてよかったな園木」

今は下校途中、裕太の飯も作りもうすぐ園木家(バイトさき)に着く頃だ。

「あんたには、あれが簡単だったの!?頭いいことの自慢!?そういうのやめてよ!」

……………怒られました。

「え?逆にあれが難しかったの?」

「当たり前じゃない!あんなの分かるわけないわ!テストをつくる側の教師にも問題があるのよ!」

ほぼ中学の復習だったじゃん。

高校に入れれば解ける問題だろ、あれは。

「テストなんていいのよ、問題なのは海斗クンに会えなかったこと!」

またその話か……。

なんかアイツは気に食わないんだよなあ。

企んでそうというか、なんというか。

「明日は会えるかな?明日はまた屋上ね!」

「へいへい」

まあ個人の好みというやつか、気にしないでおこう。

その日の昼は魚介パスタを作った。

なかなかの好評で地味に嬉しかった。

現在17:52

「掃除キツイな、本当に」

しかしいつもよりは早く終わりそうだった。

「おーい、園木。晩飯はなにが……ってここ違った」

美緒の部屋だった。

にしても散らかっているな。

ここも掃除するか……。

落ちているものは右から順に

下着、下着、下着、洋服、下着、下着だ。

どれだけ下着を使うのだろうか。

選んでいるのか?

って、今はそんなこと考えてる場合じゃねぇ!

今じゃなくても考えちゃダメだ!

手短に終わらせ、掃除に戻る。

というか、何しにいったんだっけ。

あ、晩飯だ。

「おい、園木……ってオェー。またしてんのかよ」

キス練。

勉強した方がいいと思うが…。

「あら、スドーどうしたの?」

「晩飯何が食いたい?」

「そうねぇ…海斗クンのク、チ、ビ」

「死ね。お前は今日晩飯なしだな」

「あぁ〜!ごめんごめん冗談だから」

気持ちわりぃな。

「そんなに嫉妬しなくて」

「オーケーだ。そんなに晩飯が食いたくないなら食わなくていいぞ」

「すいませんでした」

最近テンションおかしくないか?

というか、頭おかしくないか?

で、結局食いたいものはグッドサイン付きで

魚料理。

と言われた。

まあ適当に拵えておこう。

掃除も終わったことだ。


22:45

美緒が飯を食い終わった。

「可奈ー!一緒にお風呂入りましょ!」

高校生で親と風呂に入るわけが…

「いいんですか!?やったー!入ります!」

入るんだ!?

「須藤さんもね」

「え」

ティッシュ持っていっていいですか……。

そして、何故か洗いっこというものをすることになった。

俺→可奈→美緒を洗うようになっている。

俺はまあ自分で………。

「さて!次は須藤さんね」

「いや、俺は自分でやるので」

「そんなこと言わないの♡」

いやちょっとマジでやめてくれ、そんな体でされたら本当に……!

「じゃあ洗うわね〜」

胸が背中に当たって………や、柔らか。

思春期のみんなさんごめんなさい。

「うふふ、どう?気持ちいい?あれ、須藤さん?須藤さん!?」

その後記憶はなく、目が覚めたのたのは次の日の4:20でした。

「はっ!俺は何を……。すごくいい夢を見てた気がする」

あれは…夢?

でもなんで俺は寝てるんだ?

まあ、洗濯もしてないし弁当作らないとな。

ベッドからおりようとした時、少し異変に気づいた。

体が重い。

なんでだ?

そしてもう一度動く。

あれ?重くない。

周りを見渡してみると原因はすぐ近くにあった。

全裸の美緒と園木が横で寝ていた。

「え、えぇぇぇぇぇぇ!?」

叫んでしまった。

その声に反応したのか美緒が目を覚ました。

「ん、あれ?須藤さん、おはよう。昨日はごめんなさいね少しからかいすぎちゃって」

昨日?ってことはやっぱり風呂?

ん、待てよ。風呂上がりで2人が服を着ていないということは……。

自分の体を見ると予想通りだった。

「ぎゃあぁぁ!マジもう詫びとかいいんで!こっち見ないでください!」

「どうして?裸くらい可奈とは見せ合ってるんでしょ?」

「変な言い方しないでくださいよ!そうだけど!そうじゃなくて!男性の朝はダメなんです!はやくあっち向いてください!」

ダメなんだ。みんなわかってくれるよな。

「あ、そういうことね。別に大丈夫よ、須藤さんのモノに少し興味があるし……」

「そんな興味持たないでください!」

近くにあったクッションを投げつける。

「ふにゃん」

変な声を出しているその隙に、わずか3秒。

下着をはくことに成功した。

「ふぅ、セーフ」

「ありゃ?もう着ちゃったの?残念」

今日もテストなのに……朝からキツイぜ。

「昨日みたいなことは2度としないでくださいね」

「はぁ〜い。昨日みたいなこと…は!もうしません」

「なんではを強調したんですか、他に何するつもりなんですか」

この人は本当に危険だ。

「別に何も〜?」

口笛を吹く動作をする。

全くもって読めない人。

速やかに制服に着替え、朝食と弁当の準備にかかった。


2日目のテスト終了

現在13:00

「無事にテストも終わったわねー」

お前は本当に無事だったのか?

「まあ、そうだな」

「てゆーか、海斗クンいなかったんだけどー」

「んなこと俺に言われても」

逃げたんじゃないかな。

キモすぎて。

「むぅ、どこにいるんだろ」

可奈のその一言と同時にドアが開いた。

「あれ、先客カップルがいたんだ。お邪魔して悪かったね」

ビンゴ。

海斗である。

「海斗クゥゥゥン!」

走って海斗に飛びついた。

「会いたかったぁ!」

「き、君たちは付き合ってるんじゃないのかい?」

みんなそう思ってるんだろうな。

「ないよ、そんな単純バカと付き合うわけないだろ」

「誰が単純バカよ!この料理バカ!」

「料理ができることは悪いことじゃねぇだろうが!」

このやりとりを見て海斗は困った顔をしながらそそくさと帰っていった。


テスト返却日

国語100点、社会100点、英語100点、理科98点、数学99点。

これは俺の点数。

合計は497点。全く問題ない。

問題なのは……。

国語63点、社会20点、英語0点、理科7点、数学5点。

園木の点数。

合計95点。

これには美緒も大爆笑。

あひゃひゃあひゃひゃと転がっている。

「お前どうやってこの学校入ったの!?」

「中学ではテストの点数はよかったの……」

「それ絶対運だろ!〜〜〜っ!お前は次からミッチリ勉強だ!」

「えええぇ!嫌だぁぁぁぁ!」

夜の豪邸に園木の叫び声だけが響いた。

バイト残り日数354日

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