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あとがき

 エンゼルスマイル、無事完結しました。

 読んでいただいた皆様、本当にありがとうございました。


 さて、この話、結局ユイって何者だったんでしょうか。答えは後で。

 あまり明確に答えに出すと面白くないかな、と本文ではぼかしてみたけど、ぼかしすぎてもしわからなかったら私の力量不足ということですみません。

 ヒントはカラタネオガタマで。


 このお話は、私が実際に見た夢から考えたものです。

 当時は面白い夢を色々見たもので、夢ノートなるものを取っていました。

 枕元に鉛筆と紙を置いて、面白い夢を見たらすぐに書き写すという。そうしないと、すぐに記憶が薄れていくんですよね。


 私は夢では健治の立場だったようで、目を離すと消えそうになる女の人と一緒にいました。それが今の話で言う「ユイ」ですね。

 彼女を部屋で必死に捜していました。とにかく目を離すと段々忘れてしまう。まさに「夢」そのもののような。

 それから、嘆く彼女。彼女と抱き合うシーン。私は女なのに、男の立場で女の人と抱き合うなんてまた珍しいなと。

 そして、その人はどこか変わった世界から来たようで、細い一本の道を二人で一緒に渡っていくのですが、最後に突き落とされてしまう。

 そこで夢は終わり。


 なんでその人は記憶から消えようとしているんだろう。そしてどうして道から突き落とされるんだろう?

 それを自分なりに解釈して、お話にしようと思ったのが何年前だったか。

 夢に出たシーンをすべて出したうえで、それをつなげたので、おかしな点が多少あるかもしれません。

 数年前の作品を読み返して、おかしな部分を多少修正し、加筆したものが今作となります。



 それで、答えです。結局夢に対する私の解釈はこうでした。

 完全なネタバレになっちゃうので、話を読もうかなというかたは後で読んでいただけると幸いです。

 以下改行で少し下げておきます。











 ユイはそもそも霊魂のようなもので、健治にふらっとついてきてしまった。

 ユイが健治に見えるのは、彼自身が死に近づいていたから。

 ユイから目を離すと忘れそうになるのは、死から遠ざかろうとする証。

 時間がゆがんでいたり幻覚を見ているのは、そもそも意識が朦朧としているから。テレビがつかない等も結局実際は健治が動いていないから。

 ユイが嘆いていたのは、自分が死んだことを思い出したから。

 彼女の居た世界はいわば霊界と現世の間。三途の川みたいなところで、橋の向こう側は天国。

 健治を生かすためにこそ、ユイは健治と別れたのだと。


 ちなみに、細い一本の道というのは、おそらく私が小さいころに山で聞いた話が元になって夢に出たのだと思います。

 うろ覚えですが、橋に敷かれた細い布を渡る行事があるとかで、善人には太く見え、悪人には細く見えるとかで、落ちたら地獄だとか。

 そう考えると、健治が落ちて「生」を得たのはなんかつじつまが合わないのですが。


 唐種招霊は今回話を書きなおすにあたって付け加えた後付けの要素ですが、(前は香りもなく、ただ花とだけ書いていた)五月に咲く実在の花です。招霊なんてちょうどいい言葉だな! と。調べたら神社などに植わっていると。まさにユイは招かれたということで。


 色々くどくどと書きましたが、これらを説明しなくてもなんとなくわかるようにできたら文章力があるといえるんでしょうけどね。

 これからも、また時間があれば色々書いて精進していきたいなと思います。(でもその時間がないのが一番の問題)


 感想などありましたら、一言でも書いていただけると嬉しいです。

 それではお付き合いありがとうございました。

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