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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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368話 大将軍

アルは今非常に困っている。

対峙する大将軍がよぼよぼのじいさんである事で、攻めるに責められないからだ。相手の大将軍もアルの前まで歩くのが億劫なのかその場で従者に支えられなが動かない。

アルが攻撃してしまえば一瞬で終わる戦いだが、どうにも攻撃する気にならないのだ。それは仕方のない事でもある。幾ら敵とはいえもう戦う事の出来ないよぼよぼのじいさんを殺したくはないのだ。


アル「大将軍、私の負けでよい。降参する。」

大将軍「そ、それはなりませんな。1対1のし、勝負なのだ。こ、殺して初めてしし、勝利となるのだ。ぜーぜーぜー。」


アルは敵である大春華国の兵士たちを横目で見ているとかなり高齢な者たちが多い事に気付く。先ほどの自称一騎当千の騎士達は若いものが多かったがそれ以外はかなりの年配たちだ。

今の大春華国の都に若いものが少なくなっていると予想した。それは各地に兵士たち戦地に送っている為に少なくなっているのか又別の理由があるのかは分からないが、今この場での戦いに出て来れる若い者がいない事だけは分かった。



アル「大将軍、都はスラムが半分を占めていると聴いていますが、若者は皆戦争に出ているのでしょうか?」

大将軍「ぜーぜー、い、今の都は、ぜー、み皆飢えている。う上がだらしな、なないからだ。ぜー。」

アル「・・・・・・」

大将軍「わ若者よ。よい顔をしている。そ、そなたならばこのだ、大春華を蘇らせてくれるかもしれないな。それを見る事がでで、出来ないのは少し残念だが、其れも仕方ない事だ。ぜーぜーぜー。そろそろ時間だ。わわ儂の最後の奥義を見せよう。」

大将軍に寄り添っていた従者の二人が後ろに下がっていく。大将軍は「うおおおおおおおお」大春華の老兵共よ、後は頼むぞーーー。気術。うおおおおおおおーーーー」


大将軍の体が一瞬にして膨らむ。よぼよぼでやせ細っていたからだが体格の良い男の体となっていた。

そしてアルに一瞬で目の前に移動していた。大将軍は渾身の力を込めてアルに斬りかかるが、アルに剣が届く寸前に気が拡散していく。又よぼよぼのじいさまに戻ってしまっていた。


だがアルは大将軍の心意気を無駄にすることはしなかった。アルも大将軍に対して剣を振り下ろしていた。その剣は止まることなく大将軍の胸を斬っていた。


アルは倒れて行く大将軍を抱きかかえるように土の上に寝かす。


アル「見事な一撃でした。」

大将軍「フン、それでも届かない。さすが本物の英雄は違うな。大春華を頼む・・・・・・・・」


大将軍は、アルに看取られて長い人生の幕を下ろした。

二人の従者を呼び大将軍の亡骸を弔う様に伝えていく。

従者二人に抱かれて陣へと戻っていく大将軍を大春華国兵たちは皆無言で見ている。中には泣いている者もいた。


そんな光景もアルは黙ってみている。

大将軍が陣内迄戻るとアルは「皆よく聞けーー、大将軍は最後まで戦った。長い長い戦場暮らしだったのだろう。本物の武人であった。大将軍に対して敬意の念を込めてお前たちと戦おう。戦いの準備が整ったら掛かってこい。」


アルは敵がもう一部隊用意され挟み撃ちになる事は分かっているようで、敵の作戦に乗る選択をしていた。



大春華は、その特から約2時間も時間を費やして作戦を実行した。

都を遠廻りして後ろを取った大春華別動隊がアル達に襲い掛かる。対するギルバート軍は皆無言で対処していく。大声を上げて自分を鼓舞しているのは皆大春華国の兵士であった。


後方の戦闘が始まると前面に居た大春華軍もギルバート軍へと突撃していく。老兵の混じるこの軍はギルバート軍の精鋭たちでもかなりの強敵となっていた。老兵たちは、己の全てを出し切っていった。気術という技を使い。一時だけ膨大な力を手に入れる。だがそれも己の気が枯れるまでの短時間しか持たなかった。もっと若ければ気が続くのだろうが、もう命を削らなければ気術を使う事も出来ないのであった。


その老兵たちの気合に魅せられた大春華の兵達は、ギルバート兵に殺されても剣を振り抜いていた。

死しても剣を振る動作は止まる事がなくなっていた。これは気術奥義の一つである。


そんな戦場も自力で勝るギルバート軍に倒されていく。挟み撃ちとなっていたギルバート軍であるが、大春華軍の全てが戦っていたわけではなかった。軍の幹部と自称一騎当千の騎士達はこの戦いをただ観戦していただけであった。軍の幹部たちは最後の戦力として見守っているのだが、自称騎士たちは動く事が出来なかっただけであった。騎士たちは馬での行動の為に乱戦は不利と言い張り徒歩での戦いを拒んで観戦していた。要は馬でいつでも逃げれるようにしていたのであった。


そんな事等当然お見通しのギルバート軍は、騎士たちが逃げる先で待ち構えていた。だが騎士たちを殺すことなくとらえる形を取っていた。今後に役立てるつもりなのだ。


戦闘も終盤に差し掛かると軍の幹部たちも参戦していく。もう自分たちも生き残る事を諦めているようで一団はアルをお目指して突進していく。アルはこの戦闘に参加していない。戦闘しているすぐわきで見守っていた。そのアルに大春華の幹部たちは突進していく。


「「「「「うおおおおおおお」」」」」


大春華軍幹部十数人とそのお付きの者達は一つの弾丸となりアルに迫っていく。待ち構えるアルは、剣を抜く。

弾丸となった。幹部たちはすれ違いざまにアルに斬り付けるが、馬ごと両断されていく。アルは振り上げる剣で一人殺し返す剣でまた一人殺していく。そして倒れる馬を踏み台として飛びあがり、後方の敵に斬り付けていく。

実際の戦闘はアルの蹂躙であったが、大春華軍の幹部たちはかなりの強者たちであった。見た目ほどアルに余裕はなかった。



アルは馬を飛び移りながら殺していくが、アルの剣が受け止められた。キン。


幹部「くっ。強い」


アルはニヤリと笑うとその幹部へ斬りかかる。だが先ほどの剣とは全く速さが違っていた。アルにとって最高の一撃であった。

その最高の一撃を幹部は一瞬出急所をさける事が出来た。本人のも信じられない動きだったのだろう自分で驚いている。

アルの最高の一撃で急所をかわせたが腕一本が無くなっていた。そしてアルの返す剣で斬られ絶命していた。



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