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東の狂犬
「才能がないのになんで冒険者なんてやってるんだ?」
剣を振るうのが好きだった。強くなれば、皆の役に立てると信じていた。
けれど、アタシが強くなるほど、人は一人、また一人と離れていった。
別に、気になんかしていない。新しい土地で、居場所を見つければいいだけだ。
旅の途中で、『冒険者』という仕事を知った。
どうやら、強ければ強いほど歓迎される仕事らしい。
アタシより強い奴なんて見たことがないから、きっと皆が喜んでくれるに違いない。
辿り着いた東の都市で、弱そうなおっさんに出会った。
なぜだか、このおっさんは「居なくならない」気がした。
だから、アタシは聞いたんだ。




