155話「 決行 レイアside」
鈴のナイフが氷紫電に吸い込まれるように刺さろうとしたが、鈴ですら反応できない速度で氷紫電が氷刀を使い、鈴のナイフを弾いた。
「確実に入ったと思ったのに…!! 今のを対応してくるなんて…!」
ナイフを弾いた氷刀で返す形で鈴に向かって振ってくる。
鈴はナイフを一本弾き飛ばされ残った最後のナイフを両手持ちし、二振りの氷刀を何とかしのぐ。
「くぅっ…。重い…。これ以上は…」
「お待たせーー!!」
氷刀が鈴の最後のナイフを飛ばし、止めと言わんばかりに大きく振りかぶった氷刀を間一髪のところで零鶴が割込みそのまま鍔迫り合いに移行する。
「零鶴様…」
「貴女に今死なれると私のリベンジの機会が永遠に失われるの…それは、困るのよ…ね!!」
「―――!?」
鍔迫り合いを何とか競り勝ち、零鶴は思いっきり氷紫電の腹に一発蹴りを叩き込んで後ろに大きく吹っ飛ばす。
「今!!」
「待っていたよ」
「捕縛できる隙が出来るこの時を!」
大きく後ろに飛んでいった先に双鶴とオーラが待っていてそれぞれが氷紫電の腕を捉え、がっちりと固定する。
「これで動けないだろう!」
氷紫電はそんなこと知っちゃこっちゃないと言わんばかりに抑えてる二人の周囲に氷柱を作り出し二人に向かって射出する。
「そんなの読めてるのよ!」
「予想は間違っていなかったようですね」
放たれた氷柱を零鶴とレイアが砕ききり、鈴はもう一度がら空きとなった胴体へ拾い直したナイフを突き出す。
するとナイフに植物が巻き付き凍り付いて鈍る事を許さない。
レイアの契約獣サフャイアの植物によって氷から守られ、凍るのは覆っている植物だけ覆われている物や人には影響が出ないようしている。
そうして双鶴とオーラも氷紫電を押さえつけることが出来ているのだ。
「―――!!」
「無駄だって言ってるの!」
「貴方のその攻撃はもう見切っています! 通用しませんよ!」
迫る脅威に対して迎撃を行おうと氷柱を出現させたが、出た瞬間に零鶴とレイアに壊される。
「これで、決める…!!」
「―――!?」
鈴のナイフが氷紫電の腹部に突き刺さる。
と思われていたが完全に結界のようなもので防がれている。
「これっしき!」
「私達も!」
「居るってこと忘れないでください!」
零鶴の刀とレイアの大剣、六花が鈴のナイフを突き刺している場所に追加で刺さる。
「「「いっけぇええ!!」」」
バリンッと言う音と共に氷紫電を覆っていた結界が砕かれ三対の刃がそれぞれ氷紫電の腹部へと突き刺さる。
しかし、紫電の元からの頑丈さなのか、氷紫電となってからなのか異常な程の頑丈な肉体によって阻まれ血が出ることは無かったが凄い衝撃によって吹っ飛んでいき、凍った海の上へと落ちていった。
「終わったの?」
「油断はしないように…」
「分かってます」
落ちていった先から目を離さないようにしながら油断なく接近していくことにした。
最後の動きが鈍っていたことに対しての疑問を持ちながら‥‥。




