表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
FLOWER GARDEN  作者: wakame
2/3

旅立ちの日

ずっと考えてた。

僕はなんの為に生きてるのか、


10年後、何をやってるのか予想もできない。

周りの友達は明確ではないが、幾らか夢を持っている。

僕にはその夢すらなのだ。

それなのに塾に行って勉強して、両親に気を使って毎日を生きている意味は

どこにあるんだろう。


僕が死んだ後、皆どんな顔するんだろうか

泣いてくれるだろうか。

でもすぐに忘れられてしまうだろうなぁ



そんな変な事を考える余裕は僕の心の中には

まだあるようだった。


自殺を視野にする人間は

精神状態が良くないのはもちろんうつ病などの

精神的病に侵されているというが、僕はそこまでには至っていないだろう。。

いや、至っていない。自信がある。



しかし、死への恐怖感は皆無だった。


むしろ、死への好奇心の方が強いのかもしれない。



よし。今日にしよう。




そう思った時には、身体が勝手に動きだしていた

母親の寝室に睡眠薬があるのを知っていた僕は、母がいない事を確認してから

そこにあるすべてを拝借した。


自分の部屋に戻り、遺書を書き始める


両親、友達、思いつく人 皆に書いてみた。

もう会う事の無い人宛に書く手紙は意外とスラスラ書けるものだったが

 あの子の存在について書くのは少し戸惑ってしまった。


今まで考えないようにしていた為

悔しいが時間がかかってしまったのだった。

死ぬ前まであの子に振り回されている気がして、

より一層死にたくなった。





そのまま大量の睡眠薬を頬張った。


...やっと解放される。さよなら

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ