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皇国の精霊姫  作者: 雨野
日常編
22/102

アカデミー1年生 21



 どうしてこうなったのか?セレスタンは僅か数分前を思い出す。



 今日は…思い切ってゲルシェ先生に、剣を教えてって言ってみようかな!?と医務室に向かった。しかし彼はおらず、代わりに…


「セレス?」


「ランディ兄。どうしたんですか?」


「先生にサイン貰いたい書類があってな。お前は?怪我でもしたのか?」


 ベッドで横になっているランドールがいた。彼は起き上がり、セレスタンの顔をむにっとつまむ。怪我じゃない、先生に剣を教わりに来た…と素直に言えば。


「じゃあ俺が相手してあげるよ」


「え。今生徒会のお仕事中じゃあ…?」


「いいからいいから」


 ランドールは何か手紙を書き、転移魔術を展開する。



 転移の魔術には場所指定と人物指定の2種類がある。ただし場所指定は行った事のある所限定で、人物指定は会った事のある人に限る。

 転移はかなり高度な術だが、距離にもよるが手紙程度は簡単に送れる。遠くに大きなものを移動させるにつれ難易度は上がり、特に生き物が転移するには高位魔術師でなければ無理だ。

 下手な者が無理に行使すれば…移動の途中で亜空間に置き去り、もしくは身体の一部だけ届いてしまう事態になりかねない。


 余談だが魔術の行使には魔法陣が必要だが、熟練ともなれば陣を省略する事も可能。例えば騎士は、陣無しで肉体強化魔術を使えるのが必須だったりする。



 ここで転移の話に戻る。人々は親しい友人間では、手紙は転移で送る事が多い。なので殆どの人が慣れている。

 だが…万一亜空間に紛失しては困る、正式な物、他人に見られたくない場合は別。正規の手段で送る。今回ランドールは手紙と書類を2つ折りにして飛ばした。


「これでよし。行こうか」


「(いいの…かなあ…?)」


 こうして2人は並んで医務室を出るのであった。



 その頃、生徒会室。ルキウスの頭上に…ふわふわと紙が降ってきた。

 誰からだ?と思い手に取ると…生徒会顧問教師のサインが必要な書類。当然サイン無し。そして…



『これからセレスの剣の相手するので生徒会サボるわ。サイン貰っといて』


「……………」


 そのメモを握り潰し、ルキウスは無言で窓を開けるのであった。





「このど阿呆がっっ!!!」


「ぶしっ!!」


「ランディ兄ィーーー!!?」


 グラウンドの隅っこまでやって来た2人。まず軽く準備運動を…と話していたところに、ルキウスが鬼の形相で文字通り飛んで来た。

 彼はランドールに踵落としを喰らわせ沈黙させる。その首根っこを掴み、あわあわと震えるセレスタンに目を向けた。


「すまないがコレは回収する。それと…相手がいなければ今度から私に声を掛けなさい」


「へ、え、いや…お忙しいのでは…」


「水曜日は生徒会は無い。その日ならばいつでも構わない」


「ひえぇ…」


 結局セレスタンは毎週水曜日、ルキウスと過ごす事が強制的に決定した。ルキウスはランドールを引き摺り立ち去り…1人残された。

 仕方ない…いつも通り素振りと型の練習するか。と思い木剣を手にした瞬間。



「ラサーニュ様。お話よろしくて?」


「……はひぃ…」


 ルネの友人達に囲まれたという訳だ。




 ※




「単刀直入に申します。貴方の妹さんに、これ以上ルネ様に付き纏わないよう言っておいてくださいませんこと?」


「(なんで僕に言うのぉ…こ、ここは男らしく毅然と…!)ええと…レディ」


「お返事は!?」


「はァいっ!!」


 完全に負けている。彼女らはセレスタンの前後左右を囲い、怖い顔で睨んでいる。だがここで「はいそうですか」と引き下がる訳にはいかず。


「そ、の。妹は友人としてクラスメイトとしてヴィヴィエ嬢と付き合っているだけですが」


「あの方の友人は私達だけで充分ですの」


「…ゆゆゆ友人に人数制限などありませんし…皆さんで仲良くされては?」


「いいえ!私達のほうが先にお友達になったんです!それにあの人達、何を話してるのか分かりませんもの!!」


 セレスタンが何を言っても無意味である。友人達はとにかくシャルロットが気に食わないようで、言いたい事だけぶち撒けて去って行った。

 どうしろと…と途方に暮れる。妹に「ヴィヴィエ嬢と付き合っちゃ駄目だよ〜」など言えるはずもなく。

 シャルロットとルネが楽しそうに笑う姿を見てほっこりし、友人達には睨まれ胃を痛める日々が続いた。




 数日後、冬季のテストも近付いている頃。


「もう…!全然駄目じゃない!」


「やっぱりあの男使えないわね…」


 セレスタンが廊下を歩いていたら、女子トイレの中から聞き覚えのある声が。その内容は見過ごせるものではなく、こそっと聞き耳を立てる。


 それはルネの友人達が、バジルを使ってシャルロットを呼び出そうとする計画。しかも…多少痛い目に遭ってもらう、など話しているではないか。

 セレスタンは驚き、思わず女子トイレに入ろうとした。だが周囲の視線に気付き…あはははと笑って誤魔化しながらその場を後にした。



「(どうしよう〜〜〜!?ロッティが、危ない…!?あわわわ…えらいこっちゃ!!)」


 その後は授業も頭に入らず、その事ばかり考えていた。犯行は今日の放課後、現在ランチタイム。妹達の心配そうな声も届かず、ぼけっと席に着く。

 が…何故かバジルが遅れてやって来た。まさか…!?と思い、彼の首を掴んで学食の隅まで引っ張って行き、揃ってしゃがみ頭を合わせて内緒話をする。


「(ち、近いっ!?)どうなさったんですか坊ちゃん!?」


「あのさ…もしかして、令嬢達になんか言われた…?」


「え…ご覧になっていましたか…?」


 バジルは驚きに目を見開いた。詳しく聞けば、放課後指定されたサロンにシャルロットを連れて来るよう言われたとの事。セレスタンは大慌て、それロッティに言っちゃ駄目!!と念を押した。

 それでもすっぽかそうものなら、バジルがどんな目に遭うか分かりやしない。セレスタンは困り果てて…


「よし!!僕がロッティのフリして行く!!バジル、女子の制服調達してきて!」


「えええーーー!!?」


 という結論に至ったのである。



「……面白そうなお話をしていらっしゃいますのね?」


「「ひいっ!?」」


 上から可愛らしい声が落ちて来て、セレスタンとバジルは肩を跳ねさせた。バッと振り向けば…そこにはルネがいるではないか。


「あ〜…んと…えへへへ?」


「(坊ちゃん、誤魔化しが下手過ぎます…!)」


 バジルは立場上自分から話し掛ける事も出来ず、静かに立ち上がった。セレスタンも慌てて立ち上がり、彼の腕を取って逃げようとする。が…


「うふふ…私の予備の制服を、お貸ししてもよろしくてよ?」


「本当ですか!?……あ」


「(坊ちゃーーーん!!!)」


「ふふ…んぶ、ふっふ…!」


 素直すぎるセレスタンの反応に、ルネは笑いを堪える。


「しかし…当然、理由をお聞かせ願えますよね…?」


「「ひいぃ…!!」」


 ルネは笑顔で、2人の肩を掴むのであった。



 ※※※




 そして放課後。ルネが用意してくれた制服と…真紅のウイッグ、更にカラコン。


「ど…どう…かな?」


「まあ…」


「………!!」


 誰もいない空き教室を占拠し着替えた。変身したセレスタンは…どこからどう見ても美少女だった。

 顔はシャルロットと同じだが、不安げに眉を下げてルネとバジルを見つめる。その上目遣いに、バジルのハートは射抜かれた。染まった頬を隠す為、顔を逸らしながら感想を口にする。


「(その膨らんだ胸元は何が詰まっているんですか…!?)た…大変、愛らしく…いらっしゃいます…」


「予想以上ですわ…自信を持ってくださいませ!」


 ルネもウインクしながらセレスタンの背中を叩いた。その言葉に、そうだ自信を持たないと…!と気合を入れる。


「僕…いや、わたしはシャルロット。可愛くて強くて優しくて、優雅な女の子!」


 妹になりきらなくては…!と両手を握り締める。

 時間も迫っているので急いで移動する事に。ルネには事情を話した、彼女は申し訳なさそうに何度も謝罪する。


「そんな、ヴィヴィエ嬢が謝らなくても!きっと話せば分かるはず。ぼ、わたしに任せてください!」


 セレスタンは笑顔で握り拳を見せた。どうやら妹になりきっている分、少しだけ強気のようだ。その様子に、ルネも安心したように微笑んだ。

 指定された部屋に到着。すでに令嬢達はいるらしく、中から話し声が聞こえる。3人は頷き合い、ルネは廊下で待機。



「お待たせ致しました…わ」


「!……お待ちしておりました、ラサーニュ令嬢」


 4人はセレスタンの姿を確認して着席を促す。そして挨拶もそこそこに、本題に入る。



「ラサーニュ令嬢…貴女最近、ルネ様に付き纏っていらっしゃいますよね?」


「…なんの事でしょう?確かにヴィヴィエ令嬢とは、親しくさせていただいております…ですわ」


「とぼけないでくださいな」


 4人はクスクス笑う。貴女に公爵令嬢のご友人は相応しく無い…と。

 普段のセレスタンであれば、今頃とっくに逃げているだろう。しかし今の彼女はシャルロットなのだ。

 自分の言動が…妹の株を落としかねない。醜態を晒す訳にはいかない…!そう自分に言い聞かせ、ぎゅっと拳を握る。



 わたしはシャルロット・ラサーニュ。誰からも一目置かれる、美しく賢く優しい…自慢の妹!!



「…相応しくない、とは身分の事でしょうか?でしたらハドリー令嬢とロード令嬢もわたしと同じ伯爵家ですし、ベクレル令嬢は子爵家の方ですよね?」


「な…!!」


「それとも過ごした時間の短さでしょうか?確かにヴィヴィエ令嬢と知り合ったのは入学してからですし、交わした言葉の数も貴女方に比べれば少ないと思います」



 セレスタンは「ロッティならここで俯かない。泣かない、負けない!!」と考えて。真っ直ぐに令嬢達を見据えて言葉を紡ぐ。

 普段の彼女を知るバジルは、顔には出さないが驚いていた。そして…そっと微笑む。



「それでも…ヴィヴィエ令嬢と勝負をして、勝った負けたを繰り返し。互いの事を知って…本当のお友達になりたいと思っています。

 忌憚なく意見を言い合い、時には喧嘩をして…仲直りして。一緒に笑い合える。そんなお友達に…!」



 ルネがシャルロットと、そんなお友達になってくれたら嬉しい。という意味を込めてセレスタンは言い放った。

 ただ言われたほうは…醜悪に顔を歪ませて彼女を睨み付ける。そうして一番近くに座っていた1人が立ち上がり…


「ああ、そうですの…では…意見を変える気は無いという事ね…!」


 閉じられた扇を手に、セレスタンの頭を目掛けて振り下ろす。バジルが咄嗟に間に入ろうとするが、心配は不要だった。

 バシィッ!という音と共に扇が宙を舞い、床に落ちる。今何が起きたのか…令嬢達は理解が追い付かなかった。

 セレスタンは赤くなった左手をさすりながら立ち上がる。


「あらあら、思っていたより硬いんですね。特殊な加工がされているようだ。最初から…わたしを害する気だったんですね?

 それでも非力なお嬢さんの一撃なんて、このわたしに効く訳無いでしょう?」


 彼女はギロリと睨み付ける。そんな物で…ロッティを痛めつける気だったんだな…!と。その威圧感に令嬢達は怯んだ。予定ならそろそろシャルロットが、泣きながら逃げ帰るはずだったのだ。

 セレスタンもこの後どうしよう…と悩んでいた。とりあえず意味ありげに流し目を送り、雰囲気だけで圧倒する。もう諦めてくれないかな〜…と思っていたら。突然サロンの扉が開いたのだ。



「ル、ルネ様!?それに…ブラジリエ様にラブレー様…!」


「へっ!?」


 その言葉に振り向くと、呼ばれた3人が入って来た。ルネが呆然とするセレスタンの隣に立ち肩を抱き、男3人は後ろから令嬢を睨み付ける。


「全て聞かせていただきましたわ。オルコット侯爵令嬢、ハドリー伯爵令嬢、ロード伯爵令嬢、ベクレル子爵令嬢」


「ル…ルネ様。そのように他人行儀な…いつものように、ファーストネームで呼んでくださらない?」


 ルネが低い声で名を呼べば、4人は顔を青くし後退る。


「ねえ、貴女方に聞きたい事がございますの。どうして私とお友達になりたいと思ってくださったの?」


「それはもちろん、ルネ様が素晴らしい女性ですから!」


 4人は一緒にいて楽しいとか、側にいたいと思った等ありきたりな動機を言う。それらはいずれも、ルネの心には響かなかったが。


「そうですか…私はそう思いませんわ」


「「「「え?」」」」


「だって貴女達…私を持ち上げてばかりですもの。私の言葉は全て肯定する、アクセサリーもドレスもお似合いですしか言わない。つまらない…常々そう思っていましたわ。

 ねえ…例えば。突然ヴィヴィエ家が没落して、私が平民になったとして。それでも…今までと変わらず接してくださいますか?」


 という問いに、全員が固まり口を閉じた。

 

「はっ。そこで嘘でも「もちろんです!」くらい言えないのか?いやここは正直者だと褒めるべきかな」


 すかさずエリゼが鼻で笑いながら言った。一拍遅れて彼女達は、立場がどれだけ変わっても友情は変わりません!と言うのだが。

 先程の沈黙が答えであり…ルネはセレスタンと手を繋いで宣言する。



「結構です。私は…シャルロットさんのように、真正面からぶつかってくださる方と一緒にいたいのです。

 というより貴女方が家の命令で私に近付いてるの、とっくに知ってますので。私の本当のお友達を傷付ける方を許す事は出来ません。今後一切…私達に近寄らないでいただきますわ!」


「ヴィ…ルネ様…」


 感激に震えるセレスタン。ルネは彼女の手を引いて「金輪際話し掛けないでくださいまし」と言い残し部屋を出る。男連中も冷たい視線を送ってから続く。



 ルネの元友人達は何も言えず…呆然と見送るしかないのであった。




 ※※※




「おい、手見せてみろ」


「あ…うん」


 セレスタン達は教室にやって来た。エリゼが彼女の手を取り、扇で引っ掻かれた傷を癒してくれる。


「ありがと…」


 綺麗になった手を眺めながら、彼らにどうしてあの場にいたのか訊ねた。

 するとエリゼとジスランは帰ろうとしていたら、セレスタン達が神妙な面持ちで歩いているのが見えた。気になって追い掛けてみたらあの状況に…との事。


「(なんだ…ラブレーってキツい感じかと思ったけど、優しいとこあるじゃん…)」


 セレスタンが少しだけエリゼを見直していたら。


「それより、ラサーニュはいないのか?全く腰抜けめ!」


「(やっぱ腹立つ…!)」


 という発言に、一気に好感度はマイナスまで落ちるのであった。ジスランが「セレスにだって用事くらいある」とフォローするも、聞く耳持たずさっさと帰るのであった。

 セレスタンは怒りつつ、愛する妹とその友人を守れた事に達成感を覚えていた。そのニコニコ笑顔に、ジスランは見惚れていた。


「(なんだろう…今日のロッティは怖くない、と言うか。可愛い…いやいやいや!俺はセレスが好きなんだから…!!)で、では俺も帰る!」


 彼も教室を出て行き、残された3人は大きく息を吐いた。

 バジルはカフェで足止めしておいたシャルロットを迎えに行く。セレスタンも着替えねばと教室を出ようとしたら…パシッとルネに手を握られた。


「セレスタン様。私はシャルロットさんだけでなく、貴方ともお友達になりたいのです…いかがでしょうか?」


「僕…と?」


「はい!」


 ルネは可愛らしく頬を染める。


 セレスタンは人付き合いを好まない。妹と幼馴染の2人は今更として。生徒会トリオやハーヴェイは無理矢理彼女の内側に踏み込んで来た。オーバンはなんとなく甘えられる相手で…ではルネは?妹の友達?いや…


「…はい。僕も、ヴィヴィエ嬢とお友達になりたいです」


「まあ…ありがとうございます!」



 セレスタンも幼い頃から本当は、ジスランとバジル以外の友達が欲しかった。特に女の子の友達が。

 だが、なんて話し掛ければいいのか分からなかった。貴族の子供達が集まるような茶会でも、彼女は輪に入れず黙々とお菓子を食べていた。

 楽しげに笑う妹が羨ましい…と考えながら。誰かが話し掛けてくれても、殆どが彼女を蔑む為だった。次第に諦めて、友人なんて要らない!と思っていたが…



 ここ最近、シャルロットと笑い合うルネの姿を見て。自分も一緒に…そう感じるようになっていた。

 それに先程の言葉。表面上とはいえ付き合いのあった令嬢より、シャルロットを選んでくれたルネ。この人を信じたい…そう願ったのだった。


 ルネもセレスタンの返答に喜び、両手を取って飛び跳ねた。


「ね!では敬語は無しにして、呼び方を変えてくださらない?様は嫌ですわ」


「んと…ルネ…さん?」


「…むぅ。もっと砕けて欲しいのですけれど…追々ですわね。では私もセレスさんとお呼びしてよろしいですか?」


「はい、じゃなくてうん!」


 きゃっきゃとはしゃぐ2人。その様子はどう見ても…女の子が戯れているようにしか見えないのであった。


「じゃあシャルロットさんにもお話しないとですわね!ロッティさんと呼んでいいかしら…?」


「もちろん!私もルネさんって呼ばせてもらっていいかしら?」


「喜んで!…え?」


「へ…」


 2人は手を取り笑顔のまま、ゆっくりと声のするほうを向くと…



「はあい、お・ね・え・さ・ま♡とっても…可愛い姿ね?」


「「きゃあああーーーっ!!?」」


 超笑顔のシャルロットと、憔悴しきったバジルが立っているのであった。

 その後セレスタンは根掘り葉掘り聞かれて写真も撮られ、今度入れ替わりしましょうね!と言われ。ぐったりしながら了承していた。




 色々あったがルネとシャルロット、セレスタンは本当のお友達になった。



 学食では3人並び、向かいにジスラン、バジル、エリゼが並ぶ様子が日常となる。


「セレスさん、今度この服着てみません?」


「ええ…?いや僕は」


「駄目よルネさん、お兄様にはこっちの色が似合うわ!」


「聞いちゃいないね…?」


 食後雑誌を広げながら盛り上がる女子3人(内1名男装中)。それを見ている男3人は…


「(なんだこれ、女子の会話か?)」


「(振り回されるセレス…可愛い…)」


「(いやー、坊ちゃんの女装可愛かったな〜)」



 と、それぞれ考えていた。


直接シャルロットを呼び出した場合


「貴女、ルネ様に付き纏わないでくださる?」

「身の程を弁えなさい!」


「……あ"ァ…?」



「ねーロッティ知ってる?なんかヴィヴィエ嬢のお友達、全員引きこもりがちなんだって」

「そうなの?ふふ、不思議ね〜」

「(お嬢様…!坊ちゃんは知らないでいてください…)」



実際の結果


「お兄様にした仕打ちは許せないけど…無事だったし可愛い姿を見れたのでよし!」


さて。セレスタンが守ったのはどちらでしょうか。

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