3.候補生
「おそらく二日後にはクロマの軍勢が攻めてきます。
それまでに1機でも多くの鎧を戦闘可能な状態にする必要があります」
エリエが応接室の中にいる全員に呼びかける。
応接室にはアミア達3人(+1)とエリエ、
ディルイと6人の候補生が座っている。
アミア達はエリエに詳細な話を聞き、
アミアとリンリ、エリエの鎧と鹵獲した機械武者だけでは、
攻めてくるであろう東の国の軍勢には勝てないと聞かされた。
そして、命運は6機の候補生達の鎧にあると。
「色々話してもらいたい事はあるが、
まずそのクロマってのが何なのか聞かせて欲しい」
アミアは知っておいた方がいいと思い、質問する。
前に戦った東の国の兵士からも聞いた言葉だ。
「『クロマ』は東の国『トワ』の中にいる権力者、
8人の『大将』の中の一人です。
王国に接する西側の絶対防衛ラインを任されており、
特に野心が強く、一度攻めると決めた場所は、
絶対に諦めません」
エリエの話から厄介な者に目を付けられたと感じる。
「でも、アミアとリンリ、エリエさんも2重適合している。
3人がいれば10や20の機械武者なんて問題無いんじゃ?」
テルテの言う事は最もだろう。
『2重適合』については6人の候補生はその言葉を知らず、
ディルイも鎧の事や訓練の事は知らなかったので、
王国騎士で2重適合が出来た者がいたのかは不明のままだった。
「すみません、まずわたくしはアイシン1機で国を出たので、
今は2重適合出来ません。
あと、アミアさん、リンリさんも聞いた範囲では、
まだ2重適合を使いこなしているとは言えない為、
むやみに使うべきでは無いと考えています」
エリエの話では2重適合後に魔力、体力が残っていないのは、
鍛錬が足りていないとの事だった。
詳しい鍛錬については後で教えてもらう話になっているが、
どれだけ冷静に、必要な力だけを出すかが重要だそうだ。
「それでこの子達の訓練が必要、って事だよね?」
リンリが並んで座っている6人の少女達を指さす。
少女達のエリエへの眼差しは猜疑心だったり、
怯えだったり、怒りだったりする。
敵の国の者という認識はすぐには抜けないだろう。
「そうです。
相手は主力部隊の他に陽動や伏兵など、
戦力を分けてくる可能性が高いです。
主力部隊の相手は3人のうち2人がやるとしても、
残り1人で他全部の対応はまず無理でょう。
町の機械武者に町の中は任せるとしても、
最低でも2部隊、出来れば北、東、南を守る3部隊が必要です」
エリエの言う事が杞憂で、
そこまで敵が本腰で無い可能性もある。
ただ、前回町を攻めて来た時の敵は30機ほどで、
正面から20機、それとは別に、
どこからともなく町に10機は入り込んでいたと聞く。
敵にはこちらの戦力、特に巫女がいる事はバレているので、
前回より多く兵を送ってくる事はありえるだろう。
「本当にその女の言う事を信じるんですの?」
候補生の中の一人、目つきの悪い金髪の少女が口を開いた。
「ユーカ、まずは話を聞きましょう」
ディルイがユーカと呼んだ少女をたしなめる。
「あたしも東の国の巫女の指図は受けないよ。
ユーカと一緒なのは気に食わないけど」
今度は別の少女から不満が飛んでくる。
特徴的な桃色の髪をした、双子の少女の一人だった。
「トルちゃん、町を守る為だもん、少し大人しくしてようよ」
もう一人の双子の少女がそう言って周りに頭を下げる。
不満があった少女はそれを見て渋々大人しくなった。
「わたくしに皆さまが不信感を抱くのはもっともです。
ですので、あとはアミア様にお任せ致します。
もちろん必要な情報は補足させていただきます」
エリエはそう言って立ち上がり、
アミア達が座ってる一歩後ろに下がった。
仕切りを任されても困るのだが、
ディルイは鎧や戦いに詳しくなく、
テルテも鎧の知識は完全ではない。
リンリはそういうのが得意では無く、
結局アミアしか仕切れる者はいなかった。
「えーと、一度名乗ったと思うけど、もう一度。
あたしはアミア・ロドテック。
大断層の西側から来た、不死鎧乗りだ。
一応向こうでは騎士団の隊長をやっていた事がある」
少し嘘が混ざってはいるが、
上に立つにはある程度の威厳があった方がいい。
少女達に戦ってもらうからには信頼関係を築きたい、
と、教団にいた頃には考えもしなかった事を思っていた。
「東の国がすぐに攻めて来ないとしても、
お前達には町を守ってもらう必要が出てくる。
なんで、あたしとリンリでこれからしばらく、
お前達の訓練を行う。
まずは神聖鎧と不死鎧、それぞれの動きの確認、
そして二人一組での戦い方を教えるつもりだ」
教団では基本的な動かし方以外は、
実戦で身に付けるやり方をしていた。
ペアを組んでの戦い方などは教えられず、
それ以上は個人に任されていたので、
本当はリンリにそこら辺は任せたかった。
とりあえずリンリに目配せして喋らせる。
「私はリンリ・ケレッヅです。
騎士団で神聖鎧に乗っていました。
覚えるのが苦手だったから、
教えるのはちょっと下手かもしれないけど、
みんなよろしくね」
やっぱりリンリは相変わらずだった。
だが、神聖鎧についてこの中で一番詳しいので、
そこはリンリに任せるしかない。
「まあ話していてもしょうがないし、
実際に鎧に乗ってまずは動きを見せてもらう。
一同鎧に乗って広場に集まってくれ」
「「はい」」
一応町を救ったアミアの事はある程度信用しているようで、
少女達は素直に返事し、部屋を出ていった。
「すみません、鎧の事はまるで分からないので、
後はお願いします。
必要な物とかありましたら声をかけて下さい」
続いてディルイが出ていった。
彼女は町の修復や見張り、見回りなどの雑用に奔走しており、
少しでも時間が惜しいようだ。
「テルテはどうする?」
「うちは訓練の役には立たないし、
鹵獲した機械武者を調べさせてもらうよ。
特にあの軽量型が使えるようになれば、
色々と便利そうだし」
テルテはアミアが倒した紫の鎧が気になっているようだ。
大分壊れているが、残っている他の残骸を使って直せるなら、
確かに戦力になるだろう。
「じゃあリンリ行こうか。
エリエにも見てもらって、気付いた事は教えて欲しい」
「うん」
「分かりました。
出来る限りお手伝いさせて下さい」
アミアはリンリとエリエを連れて広場へと向う。
ルミルは訓練生が気になるのかは知らないが、
それに付いていくのだった。
町の広場にはアミア、リンリ、エリエの3人とルミル、
遠隔起動したリグムとデュエナ、
そして候補生の色とりどりの6体の鎧が並んでいた。
「まずは簡単な動作を見せて欲しい。
1人ずつ、この瓦礫を敵と見立てて、
今出来る最高の攻撃で破壊してみてくれ」
アミアはそう言いながらリグムを遠隔で動かし、
地面に細長い瓦礫を突き刺す。
「わたくしからでいいわよね」
6体の内の1体、金色の神聖鎧が一歩前に出る。
先ほど口出ししてきた金髪の少女だろう。
特に不満を口にする者も無いので、
そのまま金色の鎧は進んでいく。
「ユーカ・フィオライア。
神聖鎧オルトス参ります」
金色の鎧、オルトスは優雅に踏み出す。
右手には細身の長剣、左手には豪華な模様の盾を持っている。
と、その歩みは突進に変わり、
右手の剣は稲妻の輝きを帯びた。
一閃、瓦礫は粉々になった。
「まあ、こんなものでしょうか」
瞬時に魔法で剣を強化し、細身の剣の素早い斬撃でも、
ある程度の威力を出している。
神力とスピードに特化しているんだろう。
「次」
「じゃあ次は俺でいいよな」
リグムが瓦礫を用意すると、
橙色の大型の不死鎧が前に出る。
手には両手で大槌を持っている。
「ガルン行くぜ!」
そのままドシドシと鎧は突進していく。
そして豪快に大槌を振り上げ、一気に振り下ろす。
轟音と共に瓦礫は粉砕された。
見ての通りの重装甲、パワー型だ。
使い方次第で戦局を大きく左右する存在になるだろう。
「よし、次」
「そろそろあたしでいいよね」
赤い神聖鎧が前に出る。
声からして先ほどの双子のどちらかだろう。
左手に槍、右手に大きな盾を装備している。
「トルルト・ダイナ。
ルークス、行くよ」
赤い鎧は盾を前方に構えたまま突き進む。
そして、盾ごと瓦礫に体当たりし、
吹き飛ぶ瓦礫を槍で更に突いた。
防衛に特化した鎧ではあるが、
攻撃への転じ方もなかなかだと感じた。
「次」
「はい、じゃあ私も」
青い不死鎧が前に出た。
こちらも双子のどちらかで、
右手に槍、左手に大きな盾を持ち、
神聖鎧と不死鎧の違いはあるが、
先ほどの赤い鎧と対になっていると感じる。
「トリリト・ダイナです。
アルーニ、行きます」
速度はそこまで出さず、盾を構えながら慎重に瓦礫に近付き、
槍の射程に入った瞬間に素早く突きが繰り出された。
守りに強い事と、リーチが長い事、
自分の鎧の特性をきちんと把握しているのだろう。
「はい、次」
「シルシちゃん、先にどうぞ」
「・・・分かった」
残った緑の鎧の少女が譲り、
水色の不死鎧が一歩前に進む。
「・・・シルシ。
ヴァール行く」
小さな声が聞こえ、鎧が動き出した、
と思ったら、その速度は一気に上がった。
瓦礫への距離は一瞬で詰められ、
両手で構えた大きなバトルアックスが跡形も無く砕いていた。
リグムと同様のパワー、スピード型の不死鎧だ。
「じゃあ最後」
「はい、ニギニ・クラーバです。
ベリン、行きます」
緑色の神聖鎧は控えめに前に出て、
瓦礫に向かって速度を上げていく。
そのまま手にしたランスで瓦礫を突き崩すが、
他の鎧程速度は出ておらず、ランスの特性は活かせていない。
これは性格の問題だろうか。
「よし、分かった。
みんな降りて来てくれ」
一度全員を鎧から降ろす。
見たところ、それなりの訓練は積んでいる。
鎧を動かすのに年齢は関係なく、
問題となるのは戦場で混乱せずに動けるかだ。
その為に何度も状況を考えて動く練習をし、
動きを止めないようにしないといけない。
「どうだ、リンリ。
これから教えられそうか?」
「え?
あ、うん・・・。
騎士団にいた頃は決められた訓練をやってたから、
同じ事は出来ると思うけど、
個人的には、うーん、どうかなあ」
リンリは自信無さそうだ。
見た感じ神聖鎧の乗り手の方に問題が多そうなので、
少し心配だ。
ただ、最終的には実戦と、
本人の適応能力による所が大きい。
まあ、不死鎧側の訓練メニューを決めたら、
リンリの方を見に行こう、とアミアは決めた。
「揃ったな。
それじゃあ不死鎧の搭乗者はあたしの前に、
神聖鎧の搭乗者はリンリの前に集まってくれ。
今日は分かれて訓練する。
騎士団時代の訓練方法は知らないから、
何か気になる事があったらすぐに言ってくれ」
「「はい」」
「エリエ、少しリンリの方を助けてやってくれ」
「分かりました」
エリエはリンリの方へ行き、
3人の少女がアミアの前にやってきていた。
王国騎士団で共通したスーツがあり、
アミアのスーツほど立派な物では無いが、
下着より丈夫で、露出度が抑えられた、
色違いの一体型のスーツを着ている。
「まずは名前と年齢、
あと、今の自分が足りていない、
と感じている部分があれば言ってくれ」
アミアは左から順番に指さしていく。
「俺はムイル・ゲッコン、10歳だ。
えーと、前の教官には冷静さが足りない、
って言われてたけど、よく分からん」
バサバサした茶髪の、一瞬男の子と見間違える子だ。
それなりに背は高く、テルテよりやや低いぐらいで、
10歳にしては大きいだろう。
この子が大槌の橙の鎧の子だと分かる。
「トリリト・ダイナ、11歳です。
私は敵が怖くて、攻撃がうまく出来ないです」
桃色の髪を上の方で一つに束ねている双子の一人だ。
背はアミアと同じか少し高いか、
どちらにしてもまだ小さい。
先ほどの青い鎧の攻撃といい、
双子のもう片方より積極性に欠けてそうだ。
不死鎧乗りでこういう性格の子は珍しい。
「シルシ・フト・・・。
9歳・・・。
・・・実戦が足りない・・・」
最後の少女がぼそぼそと喋る。
6人の中で一番小さく、実際に一番年下だ。
水色の髪を肩ぐらいで切り揃えていて、
青色の目は眠そうな顔をしていた。
「あの水色の鎧に乗ってたんだよな?」
「うん、あれがボクの鎧・・・」
さすがに先ほどの戦い方とギャップを感じる。
本人が言っている通り、足りないのは実戦だろう。
この年齢だ、怖くなって逃げ出す事もあり得る。
「よし、分かった。
多分、基礎的な訓練はもう必要無いだろう。
ムイルは忍耐力、トリリトは度胸を付けてもらいたい。
ムイルはそのままの装備で絶対に反撃せず、
トリリトの攻撃を避けるか弾く。
トリリトは訓練用の槍でムイルの鎧の身体の部分に当てる。
まずはそれを繰り返してくれ。
で、シルシ、ちょっと聞きたい。
巫女のエリエと手合わせするのは嫌か?」
「・・・巫女?
別にいいよ・・・」
「じゃあシルシはエリエの鎧と訓練用の武器で、
実戦を想定した戦闘をしてみてくれ。
自己増強系の魔法はいいが、攻撃魔法は使わないで」
「・・・分かった」
「じゃあエリエを呼んでくる」
アミアはひとまず実戦ベースの訓練を準備し、
それぞれ鎧に乗って訓練を開始したのだった。
アミアは少しそれを見守ってから、
気になっているリンリの方を見に行った。
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話はリンリ組とアミア組に分かれた時に少しだけ遡る。
「はい、それじゃあ名前と、年齢と、
乗っている鎧と得意な事を教えてくれるかな」
リンリは3人の子を見回しながら言う。
エリエとルミルは少し離れた場所でそれを見ている。
「じゃあ、わたくしからで。
名前はユーカ・フィオライア、13歳です。
6人の中で年長で、まとめ役をやっております」
「誰もそんな事頼んで無いじゃん」
「ちょっと、わたくしが話してるんですよ!」
「落ち着いて、落ち着いて。
じゃあユーカちゃん、続きをお願い」
喋っている金髪の少女に対して桃色の髪の子が口出しし、
話が逸れそうになるのを何とかリンリは食い止めた。
「おほん。
乗っているのは金色の神聖鎧、オルトスです。
この鎧は我が家に伝わる、由緒正しい鎧で、
わたくしの姉である王国騎士団の・・・」
「えーと、ちょっとストップ。
他の子も待ってるから、得意な事をお願い」
「まあ、ではまたの機会にお話ししますね。
わたくしは剣技も魔法も6人の中で一番だと、
自信をもって言えます」
「そうなんだ。
ありがとうね、じゃあ、あなた」
金髪の少女、
ユーカの話は止めないと終わりそうに無かったので、
リンリは何とか中断して話を進めた。
自信はありそうだけど、威張ってるのが、
周りから反感がありそうだなあ、とリンリは思う。
「あたしはトルルト・ダイナ、11歳よ。
赤い神聖鎧、ルークスに乗ってる。
得意なのは盾を使った突撃かな。
あと、ユーカの方があたしより凄いとは思ってないから」
「碌に魔法も使えない癖に、よく言いますわね」
「はい、そこまで。
じゃあ、最後はあなた」
桃色の髪を左右で縛った双子の少女トルルトも、
ユーカと同じく負けず嫌いっぽいと感じる。
この二人を喧嘩させない事が、重要だろう。
「ええと、わたし、ですね。
ニギニ・クラーバです。
12歳です。
緑の神聖鎧、ベリンに乗ってます。
一応同化は出来たんですが、
わたしはみんなみたいにうまく鎧を動かせてないです・・・」
長い緑髪の少女はおどおどしながら話す。
背は6人の中で一番高く、胸も立派に育っているけど、
自信はその反対みたいだ。
「みんなありがとう。
えーと、まずは基礎の素振りからやってもらおうかな」
リンリは昔を思い出しながら訓練メニューを考える。
「素振りなら暇な時間にみんなやっています。
もう少ししたら実戦になるんですよね?
もっと本格的な事を教えて頂けないでしょうか?」
「あたしは実戦訓練したい。
今度こそユーカをぶっ飛ばすんだから」
「ちょっと待ってね。
えーと、そうだ、魔法のコントロールをやろう」
リンリは何とか代案を考える。
「リンリさん、まことにすみません。
わたくし以前騎士団の方から、
魔法のコントロールはもう十分だとお墨付きを貰っています。
トルルトと実戦訓練しても意味は無いですし、
別の事をお願い出来ますでしょうか?」
「そんな事言って負けるのが怖いんでしょ?」
「そんな挑発には乗りません。
そもそも一回も負けた事など無いでしょう?」
「えっと、ストップ、ストップ。
そうだ、ニギニちゃんは何か無い?」
「え、わたしですか?
わたしは素振りとか基礎訓練をやっていたいです」
うーん、困った、とリンリは頭を捻る。
助け舟を求めてエリエを探すが、
いつの間にかいなくなっていた。
他人の指導などした事が無いリンリにとって、
この3人は強敵過ぎた。
「でしたら、リンリさんと手合わせ出来ないでしょうか?
立派な剣をお持ちですし、
戦い方を見るだけで皆勉強になると思いますわ」
「見てるだけなんて退屈だよ。
あたしが戦うならそれでもいいけど」
戦うのはいいけど、手加減出来るか分からないし、
そもそも彼女達が期待している事が出来るのか、
リンリは自信が無い。
困り果てているところにアミアがこっちに来るのを見つけた。
「アミアちゃーん。
ちょっと助けてー」
リンリはアミアに追い縋った。
「ユーカはリンリと訓練用の武器で戦闘訓練、
ただしリンリは守りに専念する事。
トルルトは魔法の練習、今使えない魔法を順番にこなしてく。
ニギニは鎧で走り込みを。
そこの端から端の距離を10秒以内で走れるようにする事」
アミアはリンリから状況を聞いて、
まずやるべき事を、と、案を出していく。
「分かりましたわ」
「えー、魔法の練習かー」
「はい、やってみます」
3人とも納得はしたようだ。
「アミアちゃんありがとー。
私頑張ってみるよ」
「もう少ししたらエリエが戻ってくるから、
相談事はエリエにしてみるといい」
「うん、やってみる」
そう言ってアミアは戻っていった。
自分の不甲斐なさを感じ、
リンリは少しだけ胸が痛むのだった。




