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例の彼
バンッ
ボケっと患者の事を考えていると、荒々しく扉が開けられた。
「...どうかしましたか?”優さん”」
この患者の名前は「優」と言う。
名前だけでは判別しにくいが、男性である。
まぁ、まだ青年と言った方が良いのだろうか。
「...彼奴が...怪我をした...。」
彼奴というのは隣部屋の葵のことだろう。
刺々しい優とは違い、元気で活発な人だ。
因みに葵も男性である。
「ふぅ...葵さん、最近怪我が多いですね。」
活発だから仕方のない事なのだが。
「...それだけだ。葵は部屋に居る。」
そう言い残し、また荒々しく扉を閉めた。
「葵さんといい、優さんといい、大変だなこりゃ...」
まぁ、そんな優がこの病院患者のNo.1になる者なのだが。




