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ep.81 祈雨
梅雨が始まらない。雲一つない青空には、悲しいことに雨が降る気配がない。
当初はすぐに解決するだろうと思われた。だがこの半年、日本列島では、雪のひとひら、雨の一滴も降っていない。
そんな中、奈良時代から続く祈水寺では話し合いの場が設けられていた。
「雨乞いをするしかなろう」
祈水寺の雨乞いは、僧侶が飲まず食わずで一睡もせずに天が恵みを施すまで祈り続けるものだ。途中でやめることは許されない。
もし、雨や雪が降る前に祈祷を辞める者がいれば、斬首のうえ、その首は布に巻かれ、さらし首にされる。まるでてるてる坊主のように。
「だが、もし雨が降らなければ……」
「やらなければ、幕府に首を斬られるだけじゃ……」
そう、江戸幕府からも雨乞いの要請が出されているのだ
住職が立ち上がった。
「恐怖心ごときに負けて、何が住職か」
住職の声に、皆の目の色が変わった。
Q. お題:6/6は何の日?
A. 梅の日、飲み水の日、恐怖の日




