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X短編  作者: 大塚斎
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77/85

ep.77 応援してるよ

「修行の旅に出ようと思うんだ」


 突然の決意表明に、僕は縁覚の顔を見た。


「急にどうしたの? 僕たちまだ小学生だけど」

「ずっと思ってたんだ。修行が足りないって」


 剃髪した頭を朝日に光らせながら、縁覚は深刻そうに言う。

 早朝の座禅や読経は欠かさないし、ボランティア活動にも熱心だ。


 僕から見れば、十分すぎるほど修行僧なのだけれど。


「どうしてそう思うの?」

「最近おかしいんだ。神野さんを見ると、変な気分になる。下半身がむずむずするというか、むらむらするというか」


 ……なるほど。

 でも、それって小六男子としては正常なのでは?


「だから夏休みの間だけでも、禁欲の修行に出ようかと」

「うん、いいと思う。がんばってね」


 縁覚が頑張ると言うんだ。

 友人として応援するのは当然だろう。



 ――恋のライバルは、一人でも少ない方がいいし。

Q. お題:5/16は何の日?

A. 性行禁忌の日、旅の日、国際光デー

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