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X短編  作者: 大塚斎
29/62

ep.29 駆除

わたしには、わたしだけのひみつの場所がある。

ママと家の近くにある図書館にいったときにたまたま見つけたの。

うら口の草むらでおこなわれている、ねこさんたちのあつまり。ママが本を返したり貸したりしている間、わたしはねこさんたちに会いにいくんだ。


いつもはママとやくそくした時間になったら、ママのところにもどるのだけど、昨日はいつもとは違うねこさんがいたから、もどるのがおそくなってしまったの。うら口でママに声をかけられたとき、びっくりしちゃった。ママがとても心配してたから、ごめんなさいをしたわ。ママはわたしをだきしめてくれて、とてもうれしかった。



いつもよりたくさんねこさんとあそんだから、なんだかねむくなっちゃって、ママのそばでうとうとしてたの。ママはだれかとお話しているみたい。むずかしいお話だったみたいで、ママはかなしそうな顔をしてたな。

今日はわたしはおるすばん。でも、ねこさんたちにあいたくてこっそりお出かけしたの。いつものように、図書館のうら口へ。


そこには知らない男の人がいて、ねこさんたちを次々に大きなふくろに入れていたわ。やめてほしくて、鳴きさけんで男の人の足にかぶりついたのだけど、けられてねこさんたちと同じふくろに入れられてしまった。

ふくろの中のねこさんはぐったりしてる。わたしがなんとかしないと! でも、さっきけられたおなかがいたくて何も考えられない……。




「こちらではわかりかねます。申し訳ございません。」

電話の相手は「もういいわよ!」と言って、電話を切った。同僚が「ヒステリックなババアの相手も大変だな」とコーヒーを差し入れてくれた。

「図書館裏口の猫の駆除を依頼してきたババアだろ? さっきの電話。」

差し入れついでにひと休憩いれるらしい同僚に俺も付き合う。

「そうだよ。自分のペットの飼い猫も駆除された猫の中にいないかって。」

「自分の飼い猫くらい、ちゃんと面倒見ろよな。」

「それな。」

キーワード:「猫」「図書館」「秘密」

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