※ネタバレ注意※
あとがきまでお読みいただき、ありがとうございます!(>▽<*)
今回もいつもの登場人物の設定紹介が、完全なるネタバレになっております。
なのでまだ本編を最後まで読んでいらっしゃらない方は、先にそちらからお読みくださいませっ!(>ω<;)
念のため、ネタバレ部分の前には注意書きをしておきますので、よろしくお願いしますm(_ _;)m
さて今回のお話なのですが、実はかわいい年上ヒーローを書いてみたいというところから始まっていたはずなのに……なぜ最終的に、完全なる謎解き物語に……?
本当はもう少し明るいお話にしようとしていたはずなのに、気がつけば重くてシリアスな展開になっていたのはなぜなのか、書いている本人が一番謎でした(=ω=;)
もうちょっとジスランのかわいいところとか、それに内心でサムズアップしているブランディーヌとかの、コメディー風な感じで書く予定だったのに……。ご覧の通りの有様です。
個人的に今回一番の学びは、やはり三人称視点でコメディーは難しいということですね!今さら感満載ですが!
なので表記詐欺になってしまうと思い、途中でタグからコメディー風を外しました(^^;)
そして実はもうひとつ。今までとは違い、長編でありながら本編が十万文字に達していないというのも、私の作品としては大変珍しい部類ではないかと思っています。
書き始める前に予想はしていたのですが、思っていた通りの文字数だったのでもう少し二人の関係性をゆっくり書いてもよかったのかもしれないと、そこだけ若干後悔していたりします。
もちろん初めから恋愛要素はジスランのほうが強く、ブランディーヌはただ婚約者をかわいがっているだけという予定ではあったのですが……う~ん、ちょっと不完全燃焼かもしれません。
あとはやっぱり、謎解きパートですね。本格ミステリーではないとはいえ、やはり色々と難しいなーと。このあたりは要勉強といったところですね。
でも一番は、ブランディーヌの性格です……!
キャラ設定をした時点ではそこまでではなかったはずなのに、なぜか本編中ではかなりの薬草オタクを発揮してしまっていて、婚約者ほったらかして思考が薬草のことばかりに……!
キャラクターの暴走を止められないのも、今後の課題かもしれません(T^T)
さてさて。
あとがきがあまり長くなってしまってもよろしくないので、この辺りでいつものいっちゃいます!
人物紹介という名の、自分用の設定資料公開!
というわけで、ここからはネタバレ注意となります。
そして例のごとく、自分用の資料なので箇条書きが多いです。そして長い上に、結局使わなかった設定もチラホラ……。
それでもいいよ! という方だけ、どうぞお進みください(笑)
では、どうぞ!
◆主人公:ブランディーヌ・ダヴィッド(Blandine【愛情をこめて可愛がる】・David【愛しい】)
ダヴィッド伯爵令嬢。淡い色の金糸のような美しい長髪と、空色の瞳を持つ。18歳、168cm。一人称は、わたくし。
美しい見た目をしているが、実はしっかりとダヴィッド伯爵家の人間。薬草の効能を良くも悪くもしっかりと知っているので、必要な植物は嫁ぎ先予定の庭であらかじめ育てさせ始める。
特にリッシュ伯爵の様子を見て毒による症状だと見抜いたものの、手持ちの薬草では間に合わなかったことに危機感を覚えてからは、薬草の数と種類を倍以上に増やした。
個人的に調合した髪油や香油を使って、見た目の美しさを最大限に引き出せるように気をつかっている。
意外と大胆で思い切りのいい性格をしていてるが、見た目に騙されて最初はそのことに気づかれないと知っていて、あえて利用している。
家族仲は大変良好で、とても愛されて育ってきた。二歳年上の兄がいる。
最初は乗っ取りぐらいのつもりでいたが、全く愛されていない婚約者に弱気発言をされてから、逆に全力で愛してあげようと火がついた。
戸惑いながら困った顔をしていたり、愛とはこういうものだと力説すれば素直に言うことを聞いてしまうところなど、年上なのに可愛い部分を見つけては本気で愛でていた。
薬草の使い方を間違えれば毒にもなってしまうからと、悪人の手に渡らないように人を見極めることを徹底的に教え込まれてきた。そのため他人の癖を見抜くのが得意。
感情が昂りすぎると叫び出してしまう癖があるため、両手で口元をおさえることがよくある。
可愛い存在が大好き。
◆ヒーロー:ジスラン・リッシュ(Ghislain【誓い、誓約、人質】・Riche【豊かな、金持ちの、裕福な】)
リッシュ伯爵令息。光り輝く白銀の長髪を高い位置で結いポニーテールのようにしている。緑青色の瞳を持つ。22歳、183cm。誰に対しても基本的に敬語。
正妻との間に中々子供が生まれなかったリッシュ伯爵が、当時愛人だった人物を正式に妾として迎え入れて念のためにと産ませた子。
銅が錆びた色であり、緑青にも毒があると考えられていたため、瞳の色から『毒の子』と呼ばれていた。※実際には緑青は他の金属と毒性はほぼ変わらない
貰い手のいなかった男爵家の三女が母親だった。だが自分の立場が悪くなるからと母親は本心では息子を産んだことを喜ばず、結局最後まで愛を向けてもらえることはなかった。
実際その数年後に疎まれるようになってしまったので、母親の予想はある意味で正しかった。なので本当は問題にならない女児を生みたかったというのが本音。
ただリッシュ伯爵自身は当時大変喜んでいて、これで伯爵家も安泰だと口にしていた。本妻に子供ができてからはジスランに目を向けることはなくなったが。
自我が芽生える以前に、しかも父親からほんのわずかな間だけしか愛されていたことがなく、むしろ覚えている限りでは生まれてきたことが間違いだと言われた記憶しか持たない。
逆に父と母はちゃんと愛し合っていたことを知っていたので、なおさら自分は愛を向けられるような存在ではないのだと認識していた。そのため愛し方も知らない。
正妻に男児が生まれてからは、基本的に食事だけは与えられていたが、他は放置されていた。ただ再びリッシュ伯爵の唯一の子供となってからは、今度は厳しい教育が突然スタートした。
自分へ向ける愛も基本的に無いに等しいので、多少無茶なスケジュールでも動いてしまう。
愛を知らない自分の婚約者となってしまったブランディーヌに対して、申し訳ないという気持ちしか持っていなかった。
愛されたことが一度もないので、ブランディーヌが向けてくる無償の愛に戸惑い、どうすればいいのか分からないまま、最終的には本人にそれを聞くほど。
実は大変素直で可愛らしい一面があり、年上なのに年下みたいで可愛いと思われていたのだが、本人は全く気がついていない。
分からないことや疑問に思うことがあった時、考えごとをしている時などに、無意識に小首をかしげて瞬きする癖がある。※子供のようで可愛いと、ブランディーヌお気に入りの癖
本気で不安になった時には眉尻を下げて服を少しだけつまんでくる行き場のない子供のような癖まで発動させたが、ブランディーヌと二人きりの際の限定的な行動だった。
◆家令:ピエール(Pierre【岩、石】)
リッシュ家の家令。遠目からは灰色一色に見える白髪交じりのロマンスグレーに、鉛のような灰色の瞳。64歳、176cm。
代々仕えてきた一族なので、リッシュ家を存続させることだけを考えている合理主義者。そのためならば手段もいとわない。
ジスランの扱いも、当主に言われるがまま。そこには疑問など一切抱く隙もなく、ただリッシュ家のためだけにという頑固な一面を持つ。
ただしジスランが当主になってからは、ジスランの命令には絶対に従うようになった。根っからの使用人気質。
表情は一切変えず、常に冷静沈着。それ故に周りからは冷たい人だと認識されている。どちらかというと融通が利かないだけ。
処理しきれない感情が湧き上がってきた時だけ、目をつぶって深呼吸してやり過ごす癖がある。
◆主人公父:
ダヴィッド伯爵。陽に当たると黄金に輝く髪と、空色の瞳を持つ。40歳、178cm。
薬草栽培がメインの領地経営をしているので、ダヴィッド家に生まれた子供たちにも必ず薬草について学ばせている、薬草のスペシャリスト。家族思いの良い父親。
二十年ほど前に新しい薬草を取り寄せた際、別の荷物に紛れ込んでしまったところを発見して手配して届けてくれたリッシュ家に感謝はしているものの、その際にお礼をしている。
今さら借りを返せと言われてもと本心では思っていたものの、相手の方が噂話などを広げるのが得意なため、変に立場を悪くしないようにどうするべきかと頭を悩ませていた。
◆ヒーロー父:Vincent【ヴァンサン】:征服、制覇
リッシュ伯爵。光り輝く白銀の短髪に、冬の寒空を連想させるような冷たい青の瞳。44歳、178cm。
家の存続のために必要なだけで、ジスランに対して愛情は欠片も持っていない。むしろ正妻の子ではなくお前が死ねばよかったのにと本人に何度も言うほど、いっそ嫌っている。
正妻と愛人はしっかりと区別をつけて接していた、ある意味で貴族らしい人物。そのため正妻も愛人を妾にするのは仕方がないと了承した。
他家の弱みを握り、それを武器に代々のし上がってきた家系なので、そのやり方が当然だと思っている。そしてかなり方々から恨まれている。
最近少しずつ弱ってきていて、二人の正式な婚約まで取りつけたあと、ついに倒れてしまう。その後、結局亡くなってしまった。
◆侍女長:ジスレーヌ(Ghislaine【誓い】)
リッシュ家の侍女長。なめし革のような色の髪と、濃く出しすぎてしまった紅茶のような瞳を持つ、少々ふくよかな女性。34歳、166cm。
リッシュ伯爵の正妻から、ジスランの母の元に送り込まれていた元侍女。信頼を得て、侍女長にまで成り上がった。
実は弱小子爵家の出身で、その昔リッシュ家に搾取されたせいで没落一歩手前まで追い詰められたと一族が恨んでおり、復讐のために産み落とされ送り込まれた。
名前の由来は、必ずリッシュ家への復讐を果たすという誓いを込めて。そのため復讐だけが自分の生きる意味だと考えており、同時に自分は愛されていなかったと思っている。
リッシュ家の人間から少しずつ信頼を勝ち得て、少量ずつ毒を混ぜながら死に至らしめていた。
ただジスランにだけは、その扱いの悪さを身近で見ていたこともあり、同じ愛されていない者同士だという親近感と同情心から、毒を盛ることはなかった。むしろ時折甘味を渡していた。
リッシュ家が薬草のプロフェッショナルと縁付くことを知った実家が、その前に復讐を終わらせてしまおうと事を焦った結果、完全犯罪に失敗することになってしまった人物。
嘘をつくときに、相手の目を真っ直ぐに見ながら口角を上げる癖があるとブランディーヌに見抜かれてしまい、それが決定打となった。
逆に毒を無効化できる薬を調合済みだとブランディーヌに言われ、観念したあとは好きにしてくれと自分の身を差し出す。
ジスランと同じで、自分には普通に生きる価値はないのだと決めつけている人物。
最終的にジスランに命を粗末にするなと怒られ、ブランディーヌに忠実に仕事をこなすようにと命令され、解雇されないことに困惑していた。
ほぼ復讐は成功させているので、そのことを手紙に書いて実家に送るよう命じられたあとは、素直に従っていた。
簡単に嘘を見抜けるから逆に安心だとブランディーヌには言われ、唯一寄り添ってくれたとジスランには言われ、内情を知りすぎているから出て行かれては困るとピエールに言われた。
結果、本心からこれからの新しいリッシュ家に仕えたいと思うようになり、同時に女主人となるブランディーヌの信奉者になる。「新たな誓いを、奥様に捧げます」
◆侍女:ポレット(Paulette【小さい】)
ブランディーヌ付きの侍女。ミルクティーのような色の髪と、淡い紅茶のような瞳を持つ。19歳、164cm。
見た目の色合いから、ブランディーヌからは紅茶のような人と思われている。ちなみに紅茶を淹れるのがとても上手で、よく褒められている。
噂好きのおしゃべりで、色々と教えてくれる。ブランディーヌにとっての情報源。
政略結婚にもかかわらず、全力で愛を向けることができるブランディーヌを本気で尊敬している。
素直すぎて、逆に癖という癖がない。あえて挙げるのであれば、興奮した時に両手で頬を挟む癖がある、くらい。基本的に嘘をつくことがない。
こうして見てみると、ジスランの設定の中でしっかりと掘り下げてあげられなかった部分が多い気がしますね……。
ごめんよ、ジスラン。ブランディーヌの薬草オタクを私が止められなかったばっかりに……。
今回は本当に色々と反省点が多いので、次回からはそれを生かせるようにより精進します…!
最後になりますが。
評価してくださった7名の方、ブクマ登録してくださった37名の方、いいねボタンを押してくださった方、そしてここまで読んでくださった、全ての方に。
本当に本当に、ありがとうございました!!m(>_<*m))




