第12話 隠蔽と訓練
【創造魔法】
そう唱えると身体からごっそり魔力が抜ける感じと、なにか満足感というか幸福感というか満ち足りた感覚がする。
ステータスを確認すると想像どおりのスキルができたようだった。
【隠蔽】…ステータス情報が隠せるようになる。生物から認識され難くなる。魔法での認識がされ難くなる。付与可。
付与可にしたのは、付与不可と追記されていたストレージを見たからだ。
とりあえず付与を可能にしておけばなにかしら役に立つだろう。
隠蔽を使ってステータスを隠していく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
レオフリート・フィル・ヴァルダイル Level 1
人族 年齢 5
能力値
生命 50(0)/50 (0)
体力 20/20
耐久力 10
速さ 5
力 10
魔力量 6009(3)/6826(5)
( 力 20/20)
適性魔法(Level)
基本
生活魔法(3) 火魔法(4) 水魔法(6)
土魔法(6) 風魔法(6) 木魔法(6)
無属性魔法(3) 電気魔法(3)
分創魔法(MAX) 創陣魔法(MAX)
ユニーク(Level)
雷魔法(3) 氷魔法(3) 闇魔法(3) 光魔法(3)
付与魔法(3) 回復魔法(5) 空間魔法(3)
(エクストラ(Level))
(時間魔法(2) 古代魔法(2) 創造魔法(MAX))
スキル(Level)
成長促進(6) ユニーク
鑑定(5) ユニーク
アイテムボックス(MAX) ユニーク
(ストレージ(-) エクストラ 付与不可)
(錬金術(1))
魔力操作(11)
(隠蔽(MAX)ユニーク)
称号
神々に愛されている者 家族大好き人間神童
(幸せを追い求める者 自分が幸せじゃないと勘違いしている———常者)
加護(祝福度)
創造神の加護(最大)
魔法神の加護(最大)
生命神の加護(最大)
武闘神の加護(最大)
商業神の加護(最大)
地海神の加護(最大)
技能神の加護(最大)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※()内は他人から認識不可能
こんなもんかな?
鑑定で鑑定やステータス自体を調べたら魔法とスキルのレベルや祝福度はレベルMAXの鑑定でも見れないらしいし。
本人にとっては目安になるし、他人に知られたら弱みが握られる事になるからな。神様も個人情報保護の概念があったみたいだ。
加護を隠しても良かったけど、貰ったことはバレてるからな。表示させるのを選ぶのも女神達に順位をつけるようで嫌だし、父さんは家族だから隠し事は少ないほうがいいだろう。
もうすぐ夕食の時間だし、その前にいくか。
結構時間使っちゃったな。
父さんの仕事部屋にノックをする。
「父さん、来たよ。」
「ああ、入っていいぞ。」
父さんは椅子で寛ぎながら待っていた。
「思ったより遅かったな。」
「あはは、ステータス見たら興奮しちゃって。色々見てたら遅くなっちゃった。ごめんなさい。」
「いや、別に責めているわけじゃないんだ。すまん。…それで…な?加護はどなたから授かったんだ?」
「全員からだよ。」
「………は?今なんて?」
「だから全員からだよ。ほら。」
そう言ってステータスオープンと唱えて父さんの前に移動させる。
父さんは口を大きく開けて驚いている。
顎外れないのかな?かっこいい顔が台無しだよ。
そして、少しすると父さんが涙を浮かべる。
「どうしたの父さん!?」
「いや…、すまんな。ナナは俺にはステータスを全部は見せてくれなかったからレオもそうなんじゃないかと思ってな…。」
「あはは…ナナ姉さんは照れてただけだよ、きっと。俺もこんな称号や加護があったから見せるかかなり迷っちゃってね…。でも家族にはしっかり見せようって決めたから。」
「ありがとうレオ。…それにしても中々のステータスだな。魔力操作はしていると思ったが、魔力量がこんなに成長してるのはスキルのおかげか?加護も少し影響してそうだな。レオ、ステータスの内容については見せる相手を選べよ?」
「ははっ、分かってるよ父さん。」
「それで、だ。魔法と剣術の訓練を始めようと思うが構わないか?ナナにもそろそろ始めさせようと思ってな。まあ俺は剣術専門だから魔法は基礎しか教えられないが。」
「本当!?勿論やるよ!あっ、でもリリアが1人になる時間増えちゃうかなぁ…。」
「俺が教えられるのは大体朝だから心配はいらないだろう。あとはナナと交代しながらでも相手をしてやってくれ。」
「そうするよ。稽古は朝だと5時くらい?いつも父さんが庭で練習してるし。」
「お前起きてたのか。まあその時間だな。明日から始めるぞ。」
「わかったよ。父さん。」
その後夕食時にルル母さん達にも見せ、家族と屋敷の人以外には秘密にしてもらう事にした。
ルル母さんもあんな顔するんだな。ナナ姉さんとリリアは目を輝かせていた。
そして明日の朝からの訓練についてみんなに話をした。
そして朝
「おはよう父さん。」
「おはようございます、おとうさまぁふぅぁ…。」
「おはようございます。おとうさま。…ふぁぁ」
ナナ姉さんもリリアも流石にいつも寝ている時間だからまだ眠そうだ。
…なぜかリリアがいる。まあ勉強の時もいつもいるし今更か。
「おはよう、レオ、ナナ、リリア。リリアは流石にまだ練習を始められないから寝ててもよかったんだぞ?」
「おとうさま。わかっております。でも、おにいさまのゆうしをみていたいのです。」
勇姿て…。
「…まあ見てるだけでも学べる事は多いからな。リリアはナナとレオと一緒にいたからか、勉強ももう完璧だしな。」
勉強は出来るだろうと思っていたがそこまでとは。3才でこんなに頭がいい子はリリア以外にいないんじゃないか?
あっ、俺がいたわ。すまんな妹よ。
「じゃあ、始めるか。お前たち全員もう魔力操作はかなり出来るだろう?かなりわかり難く出来るようになっているくらいだしな。魔法の発動はルルが教えて、リリアはもうかなり出来るから復習になるな。とりあえずレオは何でもいいから魔法を使ってみてくれ。」
魔法の発動は創造魔法でやったから何となくわかるな。考えて魔力込めて発動出来たって事は、多分考えることが…いやイメージが大切なんだろう。
「【水球】」
そういうと差し出した手の上に水が現れて浮かぶ。
手を木の方に向け、手のひらの前にある【水球】を飛ばすようにイメージし、魔力を少し流す。
すると【水球】は前に飛んで行き木に命中する。
「まさかもう魔法名だけで発動できるとはな。」
苦笑しつつ父さんがいう。
「もうレオも分かってそうだな。魔法はイメージで発動出来る。慣れた奴は魔法名も言わずに魔法が発動出来るようになる。俺も母さんも【無詠唱】スキルを持っているしな。ただ、魔法名を言った方が発動が早い場合もある。頭でしっかりイメージして魔法を発動させるよりも、慣れた魔法なら言葉を発するだけで発動出来るやつも多いからな。」
詠唱も秘伝として代々受け継がれる家もあるみたいだしな。
詠唱でイメージをより固めるのも有効っちゃ有効か。
「じゃあ庭を走りながら中心の的に水魔法を当てる練習からするか、もう2人とも魔法使えるみたいだしな。」
俺とナナ姉さんは20分後には倒れていた。
魔力切れではなく、体力が尽きた為だ。
10分休み、また同じことをし、また20分程で倒れた。
子供にさせる訓練じゃねぇ!
そう思いながらも、新しい事ができる喜びで俺は3セット目に入る。ナナ姉さんは流石に休んでいる。
再び倒れたので休んでいると、父さんが木剣を持ってきた。流石に子供用のを持ってきてくれた。
下手したら大人用の重いのを用意されると思っていたが杞憂だったようだ。
ナナ姉さんはもう元気になったのか、起き上がった俺の横に並ぶ。
「よし、残り20分は剣を振って貰う。まずは父さんが色々と見せるから真似をして振るといい。うちには流派なんてないから自分の思い通りに振れる振り方を探すといい。俺から教えられるのは大層なもんじゃない。バランス感覚、力の入れるタイミング、間合い関連とかその辺だけだ。あとは実戦で学ばせる方針だな。とりあえず魔術師になるとしても、戦士系になるにしても、冒険士になるにしても体力は大事だからな。技術がなくとも体力が敵より多く、攻撃を凌げれば時間を稼ぐだけで勝てる。それぐらい体力作りは重要だ。じゃあ続きをやろうか。」
それから、父さんの素振りを見て、見様見真似で剣を振るう。振っていると何となく上手く剣を扱える感覚が分かってくる。
ナナ姉さんは木剣を時々片手に持って振っている。
フェンシングっぽい動きもしてるな。様になってる気がする。
素人目だから気のせいかもしれんが。
俺も大分良くなってきたな、と自画自賛を始めた頃合いで朝食の時間になる。メイドさんからタオルをもらいナナ姉さんと俺は汗を拭く。
「加護持ちだから2人は上達が早いな。これからも頑張れよ。さあ、朝食を食べに行こうか。」
そう言いあたまを撫でてくれる。ナナ姉さんも俺も笑顔が溢れる。
リビングまで手を繋いでいたリリアは少し顔が赤かった気がするが大丈夫だろうか?
朝食を食べ、いつもの日常に戻る。
朝練を加えた新しい日常に、魔法の練習、勉強、遊び。それぞれを繰り返しながらリリアが5才を迎える。
———————————————————————————
———————————————————————————
余談だが、流石に4才で剣を振りたいとせがんで父さんとルル母さんを困らせていた時は驚いた。多分疎外感を感じてしまったんだろうな。魔法もステータスプレート発行まで使わないように我慢してるみたいだし。
でも許可を出すとは思わなかったな。軽い木剣を用意して貰ったとはいえ、最初からかなり鋭く、いい素振りだったのは記憶に残っている。
あれ?同い年だったら勝てない気がするぞ?兄として頑張らねば…!!と決意させるくらい凄かったのだ。




