↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Keep Smiling Land  作者: 歪
3/5

唯一の生還者

目が覚めると病院だった、両親が泣きながら「攻!攻!」

と縋り付いてきた、父さんが慌ててナースコールを押すと。

医師と看護師が慌ててやってきた。

それから身体中を調べられ、やっと事情を聴くことができた。


修学旅行へ向かう途中の道路で、運転手が心不全を起こして倒れ、俺以外のクラスメートは全員亡くなってしまったのだと。

しかも俺はかすり傷程度の怪我しかしていなかったが三日間眠り続けていたんだそうだ。

俺は小さな子供のように声を上げて泣いた。


みんな亡くなったのに俺だけが生き残ってしまった。

みのりちゃんも……。

俺は特別な怪我をしていなかったので、追加でその日一日入院して翌日退院した。


俺が退院したことを聞いたんだろう。

クラスメートの親たちが殺到した。

みんな口を揃えて、「〇〇の分も生きてね」と。

責められたほうがまだましだと思えるほどだった。


親戚や近所の人にも必ず言われた。

「奇跡だね」と。


それからは、毎年命日に「今年も生きていてくれてありがとう」と電話や電報が届いた。


いつまでたっても唯一の生還者として扱われた。


事故が終わった後も終わらない、そんな毎日に疲れ果てていた。

もちろん俺もみんなのことは今でも悲しい。

でもそういうことじゃないんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。