交渉開始!!
「もちろんタダで教えてもらうつもりはありませんよ。こちらからも情報を出しますよ。」
「情報ですか、それはどんな?」
「まだ手付かずのダンジョンの情報です。」
「っ!?手付かずのダンジョンですか!?」
「ちょっ!?声が大きいです!」
「っ!?すいません!」
驚きすぎて大声で反応してしまった。周りの人がめちゃめちゃ見てくる少し恥ずかしい。
「けどなんでそんな情報をあなたが持っているんですか?」
「何を隠そう私が第一発見者だからです!」
「第一発見者ですか?」
「はい。霊体系のモンスターの情報を探しているときに見つけたんです。」
なるほど。あまり認知されてないダンジョンの情報か、それなら対価になるな。てか、なんなら同じ方法で取得出来ない分俺がもらいすぎな感じもあるか。
「分かりました。私がテイムした過程をお教えします。ただ私の情報がそちらの情報に釣り合いが取れてるとは思えないので、レイスさんが霊視または霊体系のモンスターをテイム出来るまで、私に出来るサポートをしたいと思います。」
「本当ですか!ありがとうございます!!」
「いえいえ、私の情報は恐らくやろうと思っても出来ない可能性が高いですから。」
「そうなんですか?」
「はい、実は...」
そういって俺がガイストをテイムするまでの過程を説明した。
「はー...そうだったのですね。確かにそれは真似できそうにないですね。」
「はい。あと説明していて気づいたのですが、ギルドの受付に情報を求めなかったのですか?」
「あー実はですね、お金を払えば情報を得られることは知っていたのですが、その肝心のお金がなくてですね。」
「そうだったのですね、理由はお尋ねしてもよろしいですか?」
まだ始まったばかりだしそこまで金を使うことがあるとは思えないし、もしスリとかならば俺も気を付けないといけないしな
「大丈夫ですよ。」
レイスさんいわく、お友達と一緒に始めて、街の散策をしていたところ『弟子入りクエスト』なるものを発見。そのクエストで2000G必要で貸してあげたんだとか。それで昨日返してもらったので情報を買おうとしたところ、俺を見つけて今に至るということらしい
「なるほど、弟子入りクエストですか、そんなのもあるんですね。」
「私も驚きました。まぁその話は置いといて、次は私の情報ですね。私が見つけたのは『主人のいない魔導書店』っていうダンジョンです。場所は後で案内します。ギルドには報告してあります。」
「分かりました。とりあえず受付で双方の情報を本当か確認しましょうか。」
そういって席を立ってレイスさんと受付に向かう。
受付の列に並ぶとレイスさんが思い出したように話しかけてきた。
「あぁ、そうだ、受付で思い出しました。ダンジョンの第一発見者には三日の準備期間と一週間の先行探索権利があるらしいです。私が探索を始めてから一週間と三日はダンジョンの中に私のパーティーメンバー以外は入れないそうです。」
「へぇ、そんな制度もあるんですね。」
いわゆる発見者特典みたいなものか、ギルドって想像以上にしっかりしているんだな。
その後会話しながら時間をつぶし双方の情報を受付で確認して、ダンジョンへと向かった。




