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  作者: 雪
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 風呂からあげり、ざばーっと少し波が立ち歩く度水が生きてるように半円を描く。リナがのぼせそうなので腕と体の間に手を入れがっちり支える。


「大丈夫かー」


「う、うん…。アオイの足の間、股が心地よくて」


「変な言い方やめれ」


 さっきはシュンとしていたのに今は元気?だ。

 扉を開け冷たい空気が全身にあたる。この温度差が気持ちいいのだが長く入りすぎたせいで寒いくらいだった。鳥肌がたちそうだ。


 服を置いたところの近くに寝巻きが置いてあった。リナがくれたワンピースだが。多分イオが置いておいてくれたんだろう。


 バスタオルを2枚取り1枚をリナに投げ顔にぶつかる。


「自分でふける?」


 と聞くと、


「ふけるよ!?」


 と大声で言われた。子供扱いされたことに赤いほっぺを膨らませている。

 頭にタオルを被せ少なくなった髪を優しくふく。ごしごししたらダメなんだそう。顔もそうだ。


「あ、リナ乳首たってる」


「ひゃっ!」


 ツンと押され大きなリアクションをしてしまう。


「寒い時こうなるでしょー!」


「なるね〜」


 ヘラヘラ笑いながらリナのを見るとなにも変化はなかった。


「えっち…」


 胸を凝視するアオイにリナは言う。


「どっちが」


 ジト目で言われたのでこちらも同じように返す。

 そこからは盛り上がることはなく、体をふきおわり寝巻きに着替え髪を乾かし一緒に階段をのぼった。


 ***


 気づいたら外は雨が降っている。結構な勢いだ。雷もなっている。


「明日行けなそうだねぇ。買い物」


「そうだねぇ…。残念ーー行きたかったーー」


 駄々こねるリナの頭を撫でリナの部屋の前で止まる。

『リナ』と名前が書いてあるピンクに塗装された板が貼ってあった。

 扉を開け中から選ぶ漂ういい香り。シンプルなレイアウト。棚には美容系のものが綺麗に揃えられている。


「女子力高いねぇ」


「最近ハマっちゃってね。明日行こうと思ってた店にこれ全部揃ってるの!」


「へ〜。雨やんでたら行こうね」


「うん!」


 純粋に疑いなく笑うのがリナのいいところだ。

 それはそうと、長風呂をし夜遅いので自室へ戻ろうと扉に手をかける。


「待ってアオイ」


「ん?」


「一緒に寝たい」


 ワンピースの裾をつかみ足を隠すように伸ばすその仕草と涙目の顔を見て断る訳には行かなかった。


「ベッド2人寝れる?」


「ぎゅーすれば寝れるよ」


 手を引っ張られなすすべなく奥に寝転がらされる。

 電気を切り、真っ暗になって、柔らかい手が背中に回され髪が鼻をくすぐり足をからませてリナは目を瞑る。


 私も目を瞑るが心臓はバクバクして興奮していた。
















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