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「それではチュートリアルを開始します。」
その言葉とともに周りの真っ暗な空間から神殿のような場所に景色が切り替わった
「まずメニューの確認方法をお教えします。『メニュー』と口に出してください」
「メニュー」
そうつぶやくと私の前にA4用紙くらいのサイズの半透明の板が現れたそこにいろんな項目が並んでいる
「次にステータスの確認の仕方です。メニューのステータスの欄をタッチしてください」
指示に従いステータスを確認する。するとこのようになっていた
『コトネ』
プレイヤーレベルLv1
メインジョブ《Unknown》Lv0サブジョブ《Unknown》Lv0
HP:100/100
MP:100/100
STR:0
VIT:0
DEX:0
AGI:0
INT:0
MND:0
LUK:0
SP:40
~スキル~
未取得
~称号~
未取得
「まだステータスが振り分けられていないのはジョブを決めた後に振り分けていただくためです」
とアノウが説明してくれた
「それではステータスの説明に入ります。
まずプレイヤーレベルですがこのレベルが上がると《SP》(ステータスポイント)を獲得できます。これを使って後程説明するステータスの基礎値を上昇させることができます。レベル1上昇につき5P《SP》を取得できます。
次にジョブですがこれはスキルに関係し、スキルの方向性を決めるものとなっています。
例えば《剣マスタリ》これは剣を装備した時に攻撃力に補正のかかるスキルとなっていますが、このスキルに適性の高い剣士がこのスキルを成長させようとした場合成長速度が2.0倍になりスキルレベルが上げやすく、
逆に適性の低い槍使いが成長させようとすると1.0倍となりスキルレベルが上げにくくなり、適性のあるジョブより成長速度が遅くなります。
このようにジョブはスキルを成長させるうえで大変重要な存在となっています。またジョブそれぞれにジョブ専用スキルが用意されておりそのジョブしか使用できないようになっているスキルもあります。
そしてジョブはメインとサブに分かれておりメインとサブでスキルの成長速度に差はありませんがサブに選択したジョブはメインに選択した時より取得可能な専用スキルが1割ほど少なくなります。スキルについて細かいことは後程お話しさせていただきます
次に《HP》これは体力を表しこれが0になると戦闘不能状態となり2分間の間に蘇生行為を受けない場合、最後に立ち寄った街の教会へと強制送還となります。その際に所持金の2割の紛失と1時間の経験と獲得量半減がペナルティとなります。また減ったHPはHPポーションや魔法のヒーリングで回復でき、最大量以上は回復しません。
次に《MP》これは魔力量を表しこれが0になりますと魔力を使う魔法はもちろん、魔力を使うスキルの技能も使えなくなります。また減ったMPはMPポーションで回復でき、最大量以上は回復しません。
次に《STR》これは筋力値を表し、この直接物理攻撃の威力はこの数値に依存します。
次に《VIT》これは物理防御力を表し、物理攻撃に対する防御力はこの数値に依存します。またこの数値が1上昇するごとに《HP》が10の割合で上昇します。
次に《DEX》これは器用値を表し、攻撃の命中率、遠距離物理攻撃の威力、生産における生産性効率はこの数値に依存します。
次に《AGI》これは俊敏値を表し、フィールドでの移動速度、攻撃の回避率はこの数値に依存します。
次に《INT》これは知識値を表し、魔法攻撃の威力はこの数値に依存します。またこの数値が1上昇するごとに《MP》が10の割合で上昇します。
次に《MND》これは魔法防御力を表し、魔法攻撃に対する防御力はこの数値に依存します。
次に《LUK》これは幸運値を表します。都合上ちゃんとした説明はできませんがこの数値が高いといいことが起きやすいと考えていただいて構いません。
次に《スキル》これはジョブレベルが上がることで取得できます。またある一定の行動を起こすことでその行動に沿ったスキルを取得できます。そしてジョブ専用のスキルはジョブレベルの上昇でのみ獲得できます。スキルの成長速度はメインとサブので比較し適性の高いほうに合わせててスキルが成長します取得したスキルはステータスの下のほうに一覧になって表示されます一覧のスキルをタップするとタップしたスキルのより詳細な情報を確認できます。
最後に称号についてです。称号はある一定の行動で手に入ることがありますま。ただ手に入れるのが難しいため、ほとんどの称号にステータス補正などの特殊効果があります。
以上がステータスの説明です長い説明でしたがご理解いただけたでしょうか?わからないことは質問なども受け付けております。」
ステータスとスキルは思っていたものと同じだったから質問はいいかな、あとはジョブだけど...
「後天的にジョブの変更は可能なの?」
「サブジョブのみ可能です。しかしサブジョブで覚えた専用スキルが消えるのであまりお勧めはしません。サブジョブ変更の場合はサブジョブの欄をタップしていただければ変更の確認が出ますので[YES]押せば変更可能になります。メインジョブに関しては不可能です。ただしジョブレベルの上昇による進化はできます」
「他に質問はございますでしょうか?」
「大丈夫です」
「それではジョブを選択しましょう。まずはメインジョブから、メインジョブの《Unknown》となっているところをタップしてください」
言われたとおりにタップするとジョブの選択メニューが出た
[ジョブを選択してください]
~戦闘系職~
・剣士
・短剣士
・魔術師
・格闘家
・弓使い
...etc
戦闘系はメインに私の欲してるものじゃないのでスキップ
えぇとあったあった
~生産系職~
:
:
・薬師
薬草などからポーションを作り出すことに特化した職業戦闘系スキル全般の適性が低いため戦闘に向かない
薬師でのみ取得可能なスキル存在する
やっぱりコレですよコレ。ファンタジー物のMMORPGと言ったらポーションでしょ(偏見)
そしてポーションと言ったら薬師ですね昔のゲームだったら薬草直接回復だったったりしましたけど今はそうはいきませんしね。それに現実で薬なんて作るとどんなもんができるかわかったもんじゃないですがゲームだと何作っても最悪死に戻りで終わるので気楽にできていいですしね。
[メインジョブを《薬師》に設定しますか?]
[YES]
[NO]
迷わずYES
[変更できなくなりますがいいですか?]
[YES]
[NO]
大丈夫なのでYESを選択
[メインジョブに薬師が選択されました]
《薬師のジョブレベルが1になりました新しくスキルを覚えます》
おジョブレベルも設定されて1になったまぁ確認は後でいいか薬師は生産系だからDEXが高くなるからサブは相性のいい弓にしようかな
[サブジョブに弓使いが選択されました]
《弓使いのジョブレベルが1になりました新しくスキルを覚えます》
よしこれでジョブ設定は終わったかな
「ジョブ選びは終わりましたか?」
「はい」
「それではステータスを振り分けましょう」